「徘徊」などで社会問題化している "認知症" は、介護施設・病院などの現場での "受け入れ" においても、数々の課題を提起していると言われている。
◆ 参照 当誌過去の "認知症" 関連記事の一部
(1) "認知症"の凄まじい現状!八方手を尽くした先、やむにやまれず精神科病院にたどり着く/当誌 2014.06.04
(2) がん患者、"認知機能障害"を合併が2割に!実際にはさらに多くの合併患者が潜むか?/当誌 2014.05.19
(3) "認知症/徘徊/行方不明"問題は、現代社会が生み出している"エア・ポケット"の一つ!?/当誌 2014.05.13
今回注目する下記引用サイト記事 : 認知症の急患「対応困難」94%...全国アンケート/yomiDr. ヨミドクター/2014.11.29 は、"全国の救急病院" が、<けがをしたり、病気になったりした認知症患者の受け入れ> をどのように受けとめているか、のアンケート結果を報じている。 <9割以上の救急病院が対応に困難を感じている> という実態は深刻だと言わざるを得ない。
<けがをしたり、病気になったりした認知症患者の受け入れで、9割以上の救急病院が対応に困難を感じているとする調査結果を国立長寿医療研究センターなどがまとめた。......29日から横浜市で開かれる日本認知症学会で発表する。 調査は昨年10~11月、全国3697の救急病院にアンケートを送り、593病院から回答があった。認知症患者の対応に「困難と感じることがある」と94%が回答。理由は「転倒・転落の危険がある」「意思疎通が困難」「検査・処置への協力が得られにくい」などが多かった。 看護師などの目が届かない所で起きあがるなど困った時の対応として、3割の病院が「身体抑制」、同じく2割が「薬物による鎮静」をしばしば行っているとした。また80%が対応マニュアルがないと回答した。 調査では、認知症患者の家族へのアンケートも行った。468人の回答の33%が「受診に問題があった」とした。具体的には、認知症を理由に診療・入院の拒否を受けたという回答もあった。 研究にあたった同センターの武田章敬・在宅医療・地域連携診療部長は「専門医以外の医師も認知症への理解を深めることが求められる」と話している。> とある。
認知症の急患「対応困難」94%...全国アンケート/yomiDr. ヨミドクター/2014.11.29
けがをしたり、病気になったりした認知症患者の受け入れで、9割以上の救急病院が対応に困難を感じているとする調査結果を国立長寿医療研究センターなどがまとめた。
困った場合には、2~3割の病院が身体を抑制したり、薬で静かにさせたりといった対応をしばしば行っていた。29日から横浜市で開かれる日本認知症学会で発表する。
調査は昨年10~11月、全国3697の救急病院にアンケートを送り、593病院から回答があった。認知症患者の対応に「困難と感じることがある」と94%が回答。理由は「転倒・転落の危険がある」「意思疎通が困難」「検査・処置への協力が得られにくい」などが多かった。
看護師などの目が届かない所で起きあがるなど困った時の対応として、3割の病院が「身体抑制」、同じく2割が「薬物による鎮静」をしばしば行っているとした。また80%が対応マニュアルがないと回答した。
調査では、認知症患者の家族へのアンケートも行った。468人の回答の33%が「受診に問題があった」とした。具体的には、認知症を理由に診療・入院の拒否を受けたという回答もあった。
研究にあたった同センターの武田章敬・在宅医療・地域連携診療部長は「専門医以外の医師も認知症への理解を深めることが求められる」と話している。
(2014年11月29日 読売新聞)
<「専門医以外の医師も認知症への理解を深めることが求められる」> という点は、この高齢化時代、しかも増大し続ける "認知症患者" という状況にあって、当然の要請ではなかろうか...... (2014.12.02)
コメントする