がんの恐さが、その "再発、転移" にあることはよく知られている。
そこで、"大腸がん" についても、この "仕組み" の解明に関心が注がれてもいる。
◆ 参照 当誌過去の "大腸がん" 関連記事
○ "大腸がん"!その増殖・転移の要因となる"腫瘍血管"ができる仕組みを解明!(岐阜大)/当誌 2014.10.22
今回注目する下記引用サイト記事 : 大腸がん悪化の「目印」特定 転移予測の実用化目指す/朝日新聞/2014.12.04 - 08:11 は、"大腸がん" の<転移予測> につながると期待される<大腸がん悪化の「目印」> が "特定" されたと報じている。
<大腸がん悪化の目印となる分子を京都大などのグループが見つけ、3日発表した。この分子に特定の化学変化が起きていると、がん細胞が別の場所に移って転移しやすくなり生存率が低かった。大腸がんの転移を予測する診断法はまだ確立されておらず、数年後の実用化を目指している。 大腸がんの死亡率は男性では肺、胃に次ぎ3番目、女性では最も高い。死亡するケースの大半は転移が原因だ。 グループはマウスを使って転移を起こす大腸がんの細胞を研究。「Trio(トリオ)」というたんぱく質の特定の部位に化学変化が起きていると、がん細胞の運動を促す分子を活性化させることがわかった。 京大病院が保存する中程度の大腸がん患者115人のがん細胞を調べると、70人でこの化学変化が見られ、2割が診断から5年以内に転移で亡くなっていた。一方、化学変化が見られなかった45人はこの間、全員が生存していた。 グループの武藤(たけとう)誠名誉教授(実験腫瘍(しゅよう)学)は「患者の転移の起きやすさがわかれば、効果的に治療できる可能性がある」と話す。成果は米がん学会の学術誌電子版に掲載された。(阿部彰芳)> とある。
大腸がん悪化の「目印」特定 転移予測の実用化目指す/朝日新聞/2014.12.04 - 08:11
大腸がん悪化の目印となる分子を京都大などのグループが見つけ、3日発表した。この分子に特定の化学変化が起きていると、がん細胞が別の場所に移って転移しやすくなり生存率が低かった。大腸がんの転移を予測する診断法はまだ確立されておらず、数年後の実用化を目指している。
大腸がんの死亡率は男性では肺、胃に次ぎ3番目、女性では最も高い。死亡するケースの大半は転移が原因だ。
グループはマウスを使って転移を起こす大腸がんの細胞を研究。「Trio(トリオ)」というたんぱく質の特定の部位に化学変化が起きていると、がん細胞の運動を促す分子を活性化させることがわかった。
京大病院が保存する中程度の大腸がん患者115人のがん細胞を調べると、70人でこの化学変化が見られ、2割が診断から5年以内に転移で亡くなっていた。一方、化学変化が見られなかった45人はこの間、全員が生存していた。
グループの武藤(たけとう)誠名誉教授(実験腫瘍(しゅよう)学)は「患者の転移の起きやすさがわかれば、効果的に治療できる可能性がある」と話す。成果は米がん学会の学術誌電子版に掲載された。
(阿部彰芳)
<「患者の転移の起きやすさがわかれば、効果的に治療できる可能性がある」> と考えられているようだが、<転移予測の実用化> によって、"転移" 自体がどこまで "食い止められる" のであろうか...... (2014.12.05)
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