がんの治療現場で、"手術支援ロボット/ダビンチ" による「執刀」が急増していること、それについてはこれまでにも注目してきた。
◆ 参照 当誌過去の "手術支援ロボット" 関連記事
(1) "8K スーパーハイビジョン" の画像を活用し初の眼科手術!複数の医師が鮮明な画像を!/当誌 2014.12.07
(2) "手術支援ロボット"「執刀」急増!ダビンチ実績2万件!保険適用拡大で治療費低下が!/当誌 2014.11.27
(3) 手術中の手ぶれ抑えます!手術支援ロボット「アイアームス」開発(信州大/デンソー)!/当誌 2014.09.27
(4) 内視鏡ロボット手術 (腎細胞がん部分切除手術/神戸大病院)!国の先進医療に8月承認!/当誌 2014.09.05
今回注目する下記引用サイト記事 : 手術支援ロボ「ダビンチ」正確さが強み/yomiDr. ヨミドクター/2014.12.11 は、「ダビンチ」の製造販売会社CEOに、ダビンチの展望を聞くかたちの記事を報じている。
<臓器を画面に高解像度で映し、体内で細かい作業を正確に行える、がんの部分だけを切除できる> などの "正確さ" が強み! なのだと強調されている。
<製造販売会社CEOに聞く 手術支援ロボット「ダビンチ」は2012年に前立腺がんの手術に保険適用され、今年に入り胃がんと腎臓がん手術に保険診療が一部併用される国の先進医療に認められた。 製造販売会社「インテュイティブサージカル」(本社・米国)のゲイリー・グットハート最高経営責任者(CEO)にダビンチの展望を聞いた。 ――ダビンチの強みは。 「臓器を画面に高解像度で映し、体内で細かい作業を正確に行える。腎臓がんは従来、片方の腎臓を全部摘出していたが、ダビンチではがんの部分だけを切除でき、手術後に人工透析を受けるリスクを減らせる」 ――本体価格が2億円以上かかる。 「例えば前立腺がん手術では開腹手術と比べ合併症が少なく、患者は早く普段の生活に戻れる。合併症の治療費や患者が休職中に失うお金を考えれば、ダビンチは決して高くない」 ――おなかにカメラを入れて行う従来の腹腔(ふくくう)鏡手術より優れているか。 「症状や患者の状態によると考えるのが適切だ。ダビンチは複雑な作業を求められる症状の患者によく使われる」 ――日本の医療機器産業をどうみる。 「日本の精密機械やセンサーの技術は世界トップ級で、ダビンチのアームや画像読み取りの部品は日本製。日本でも政府、病院、業界が協力できれば進化できる。医療分野でのロボット技術の利用は始まったばかりで、日本を含め多くの新規参入が期待できると思う」(聞き手 米山粛彦)(2014年12月11日 読売新聞)> とある。
手術支援ロボ「ダビンチ」正確さが強み/yomiDr. ヨミドクター/2014.12.11
製造販売会社CEOに聞く
手術支援ロボット「ダビンチ」は2012年に前立腺がんの手術に保険適用され、今年に入り胃がんと腎臓がん手術に保険診療が一部併用される国の先進医療に認められた。
製造販売会社「インテュイティブサージカル」(本社・米国)のゲイリー・グットハート最高経営責任者(CEO)にダビンチの展望を聞いた。
――ダビンチの強みは。
「臓器を画面に高解像度で映し、体内で細かい作業を正確に行える。腎臓がんは従来、片方の腎臓を全部摘出していたが、ダビンチではがんの部分だけを切除でき、手術後に人工透析を受けるリスクを減らせる」
――本体価格が2億円以上かかる。
「例えば前立腺がん手術では開腹手術と比べ合併症が少なく、患者は早く普段の生活に戻れる。合併症の治療費や患者が休職中に失うお金を考えれば、ダビンチは決して高くない」
――おなかにカメラを入れて行う従来の腹腔(ふくくう)鏡手術より優れているか。
「症状や患者の状態によると考えるのが適切だ。ダビンチは複雑な作業を求められる症状の患者によく使われる」
――日本の医療機器産業をどうみる。
「日本の精密機械やセンサーの技術は世界トップ級で、ダビンチのアームや画像読み取りの部品は日本製。日本でも政府、病院、業界が協力できれば進化できる。医療分野でのロボット技術の利用は始まったばかりで、日本を含め多くの新規参入が期待できると思う」(聞き手 米山粛彦)
(2014年12月11日 読売新聞)
"手術支援ロボット" にとっての課題はまだまだ数多く残されているかとも思われるが、それでも将来的には、"手術支援ロボット" を使わない "手術" が想定されにくくなるほどに普及していくのかもしれない...... (2014.12.15)
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