米研究チーム:"MRSAに耐性を持つ菌が現れにくい"とみられる新しい抗生物質を発見!

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 抗生物質に関しては、"耐性を持つ病原菌"が次々と現れて、多くの "抗菌薬(抗生物質)" に耐性を獲得した菌である "多剤耐性菌" への対策が大きな課題となっている。

 つい先日も、<院内感染の原因になるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)を殺菌する効果のある新しい抗生物質を、カイコを利用して発見したと、東京大の浜本洋助教(微生物学)らの研究チームが8日付米科学誌電子版に発表した。......>
(以下関連記事参照) に注目したばかりだ。

 ◆ 参照 当誌過去の "新抗生物質" 関連記事

  院内感染の原因 "MRSA"(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)に効く新抗生物質発見!(東大)/当誌 2014.12.10


 今回注目する下記引用サイト記事米研究チーム MRSAに効果の抗生物質発見/NHK NEWS WEB/2015.01.08 - 08:39 は、<抗生物質が効きにくいMRSA=メチシリン耐性黄色ブドウ球菌に効果があり、耐性を持つ菌が現れにくいとみられる新しい抗生物質> の発見、という点では上記の参照記事と同種の研究であるが、<新しい抗生物質を見つけるため、土壌など自然環境でしか生息できない細菌を実験室でも培養できる新しい手法> の開発に基づくという特殊な研究を報じている。
 そして、<今回発見した抗生物質は病原菌の変異が起きにくい部分に対して作用することなどから、「この物質に耐性を持つ菌が現れるには数十年はかかる」>、また、<今回開発した手法を使えば、これまで培養が困難だった細菌からほかにも抗生物質を発見できる可能性がある>という特性があるとのことだ。


 <アメリカなどの研究チームは、抗生物質が効きにくいMRSA=メチシリン耐性黄色ブドウ球菌に効果があり、耐性を持つ菌が現れにくいとみられる新しい抗生物質を発見し、実用化につながるか注目されています。  これは、アメリカのノースイースタン大学やドイツのボン大学などの研究チームが、イギリスの科学雑誌「ネイチャー」に発表したものです。  それによりますと、研究チームは新しい抗生物質を見つけるため、土壌など自然環境でしか生息できない細菌を実験室でも培養できる新しい手法を開発しました。  そして、この手法で培養したおよそ1万種の細菌が作り出す成分から、抗菌作用がある化合物を発見し、「テイクソバクチン」と名付けました。  この物質を、抗生物質が効きにくく、院内感染の原因となるMRSAに感染させたマウスに一定量投与すると、マウスは死亡しなかったということです。  抗生物質を巡っては、耐性を持つ病原菌が次々と現れて大きな課題となっていますが、研究チームは、今回発見した抗生物質は病原菌の変異が起きにくい部分に対して作用することなどから、「この物質に耐性を持つ菌が現れるには数十年はかかる」と話しています。  また、今回開発した手法を使えば、これまで培養が困難だった細菌からほかにも抗生物質を発見できる可能性があるとしています。
 研究チームは、数年後にはヒトの臨床試験を始めたいとしていて、実用化されれば新たな感染症対策につながると注目を集めています。
> とある。

 米研究チーム MRSAに効果の抗生物質発見/NHK NEWS WEB/2015.01.08 - 08:39

 アメリカなどの研究チームは、抗生物質が効きにくいMRSA=メチシリン耐性黄色ブドウ球菌に効果があり、耐性を持つ菌が現れにくいとみられる新しい抗生物質を発見し、実用化につながるか注目されています。

 これは、アメリカのノースイースタン大学やドイツのボン大学などの研究チームが、イギリスの科学雑誌「ネイチャー」に発表したものです。
 それによりますと、研究チームは新しい抗生物質を見つけるため、土壌など自然環境でしか生息できない細菌を実験室でも培養できる新しい手法を開発しました。
 そして、この手法で培養したおよそ1万種の細菌が作り出す成分から、抗菌作用がある化合物を発見し、「テイクソバクチン」と名付けました。
 この物質を、抗生物質が効きにくく、院内感染の原因となるMRSAに感染させたマウスに一定量投与すると、マウスは死亡しなかったということです。
 抗生物質を巡っては、耐性を持つ病原菌が次々と現れて大きな課題となっていますが、研究チームは、今回発見した抗生物質は病原菌の変異が起きにくい部分に対して作用することなどから、「この物質に耐性を持つ菌が現れるには数十年はかかる」と話しています。
 また、今回開発した手法を使えば、これまで培養が困難だった細菌からほかにも抗生物質を発見できる可能性があるとしています。
 研究チームは、数年後にはヒトの臨床試験を始めたいとしていて、実用化されれば新たな感染症対策につながると注目を集めています。


 いずれにせよ、ますます深刻さを増している "多剤耐性菌" に、有効に対抗し得る "抗生物質" 開発の可能性が拡大しつつあることに大きな期待を寄せたい...... (2015.01.09)













【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








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