がん:"既存薬(肝炎治療薬セロシオン)"で"転移抑制"!九大教授らマウス実験で確認!

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  "がん治療" における "最も切実な課題" のひとつは、"再発・転移" の "抑制/阻止" だと言われている。
 なお、<転移(てんい、metastasis)とは、腫瘍細胞が原発病変とは違う場所に到達し、そこで再び増殖し、同一種類の腫瘍を二次的に生じること。> だとされる。
 したがって、"転移" をいかに "抑制/阻止" するかの研究には熱い視線が注がれても来た。


 ◆ 参照 当誌過去の "がん転移" 関連記事

 (1) 術後長期間を経て"再発・転移"する乳がんのメカニズムを解明!(国がん) 新治療法へ!?/当誌 2014.07.05
 (2) "がん細胞転移"の仕組み解析(名大グループ)!タンパク質インテグリンベータ1の関与!/当誌 2014.05.03
 (3) "がん転移"の仕組み(フィブロネクチン)解明(京大)!副作用少ない予防/治療法開発へ!/当誌 2014.04.23
 (4) "がん転移抑制"する分解酵素「TLL1」を発見!(熊本大の尾池教授ら)新たな治療法期待!/当誌 2014.01.25


 今回注目する下記引用サイト記事がん:既存薬で転移抑制 九大教授ら、マウス実験で確認/毎日新聞/2015.01.03 - 04:01 は、この "がん転移" に関して、<がんを転移しやすくするたんぱく質を世界で初めて突き止め>、そして <既存の肝炎治療薬に、このたんぱく質の働きを妨げて転移を抑える効果がある> という目を見張るべき研究成果について報じている。

 <がんを転移しやすくするたんぱく質を世界で初めて突き止めたとの研究成果を、中山敬一・九州大教授(分子医科学)らのチームが2日の米科学誌ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーションに発表した。既存の肝炎治療薬に、このたんぱく質の働きを妨げて転移を抑える効果があることもマウスの実験で確かめた。研究チームは「ヒトへの有効性は今後の治験(臨床試験)を待つ必要があるが、副作用が少ない薬なので期待が持てる」と話す。/  国内で年間40万人近くが死亡するがんは、進行すると他の臓器などに転移して治療が難しくなる。がん細胞を標的にした薬の開発が進むが、転移を抑える目的の薬はなかった。  チームは、がんが転移すると、細胞のまわりに「がんニッチ」と呼ばれる正常な細胞の集団ができ、がん細胞の成長を助けることに注目。まず、乳がん患者の血液を分析し、特定のたんぱく質が少ない人はがんを再発しやすいことを確かめた。さらに、このたんぱく質をなくしたマウスにがん細胞を移植したところ、がんニッチに正常細胞を呼び寄せる信号を出す別のたんぱく質が体内で増え、がんの転移が早まることが分かった。  信号を出すたんぱく質は、B型肝炎ウイルスが炎症を起こす仕組みにも関係している。そこで慢性肝炎治療薬として使われている「セロシオン」(一般名プロパゲルマニウム)をマウスに投与すると、乳がんの転移はほぼゼロに、悪性の皮膚がんの転移は3分の1以下に抑えられたという。  中山教授は「国に承認されるまで早くて5年程度かかる。使用はそれまで待ってほしい。がんの摘出手術に前後して服用を始めれば、再発や転移を防げるはずだ」と話す。【清水健二】> とある。

 がん:既存薬で転移抑制 九大教授ら、マウス実験で確認/毎日新聞/2015.01.03 - 04:01

 がんを転移しやすくするたんぱく質を世界で初めて突き止めたとの研究成果を、中山敬一・九州大教授(分子医科学)らのチームが2日の米科学誌ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーションに発表した。既存の肝炎治療薬に、このたんぱく質の働きを妨げて転移を抑える効果があることもマウスの実験で確かめた。研究チームは「ヒトへの有効性は今後の治験(臨床試験)を待つ必要があるが、副作用が少ない薬なので期待が持てる」と話す。


 国内で年間40万人近くが死亡するがんは、進行すると他の臓器などに転移して治療が難しくなる。がん細胞を標的にした薬の開発が進むが、転移を抑える目的の薬はなかった
 チームは、がんが転移すると、細胞のまわりに「がんニッチ」と呼ばれる正常な細胞の集団ができ、がん細胞の成長を助けることに注目。まず、乳がん患者の血液を分析し、特定のたんぱく質が少ない人はがんを再発しやすいことを確かめた。さらに、このたんぱく質をなくしたマウスにがん細胞を移植したところ、がんニッチに正常細胞を呼び寄せる信号を出す別のたんぱく質が体内で増え、がんの転移が早まることが分かった。

 信号を出すたんぱく質は、B型肝炎ウイルスが炎症を起こす仕組みにも関係している。そこで慢性肝炎治療薬として使われている「セロシオン」(一般名プロパゲルマニウム)をマウスに投与すると、乳がんの転移はほぼゼロに、悪性の皮膚がんの転移は3分の1以下に抑えられたという。

 中山教授は「国に承認されるまで早くて5年程度かかる。使用はそれまで待ってほしい。がんの摘出手術に前後して服用を始めれば、再発や転移を防げるはずだ」と話す。【清水健二】


【 同種記事 1 】
 がん転移抑える候補薬発見 九大、「ねぐら」狙う/【共同通信】/2015.01.03 - 04:00

 "乳がん" は、<術後長期間を経て"再発・転移"する> とも見なされているため、上記研究では <マウスに投与すると、乳がんの転移はほぼゼロに> という現状のマウス実験における成果は、今後、大いに期待されるものと思われる...... (2015.01.05)













【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








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