"心臓" と "シート" 状のものとの間には "縁" 浅からぬ関係があるようだ。これまでにも、"心筋細胞シート" という "再生部材" が注目を集めていた。
◆ 参照 当誌過去の "心臓,シート" 関連記事
(1) iPS細胞から作った"心筋細胞シート" 心臓に同化を確認!大阪大 3年以内に臨床研究!/当誌 2015.01.28
(2) 心不全などの心筋再生医療で世界初! "細胞シート(筋肉組織の培養)"をテルモが申請!/当誌 2014.11.03
今回注目する下記引用サイト記事 : 20年前開発の飲み薬で心臓回復シート、治験へ/yomiDr. ヨミドクター/2015.01.31 は、大阪大病院が、<重い心不全患者の心臓に薬剤シートを貼り、血管や心筋細胞の再生を促す臨床試験(治験)> を始めるとの動きについて報じている。
今回の "シート" は "薬剤シート" であり、"心不全治療に有効" とされる "薬剤" としての "シート" で、<約20年前に飲み薬として開発されながら発売に至らなかった> "薬剤" が、ここに来て "再評価" されるに至ったとされている。
<大阪大病院は30日、重い心不全患者の心臓に薬剤シートを貼り、血管や心筋細胞の再生を促す臨床試験(治験)を6月から始めると発表した。 約20年前に開発されながら発売に至らなかった抗血栓薬が心不全治療に有効と分かり、投与法を工夫して治験につなげた。6年後の薬事承認を目指す。 国内の重症心不全患者は約10万人と推定される。治験対象は、心筋梗塞などが原因で心筋の一部が機能しなくなる「虚血性心筋症」の患者24人。 薬剤は、小野薬品工業(大阪市)が飲み薬として1993年に開発したが、下痢などの副作用が強いことが分かり、発売されなかった。 発表によると、阪大チームは4年前、この薬に心不全の治療効果があることを発見。微小な球状に加工してゼラチンシートにしみ込ませ、心臓に直接貼り付けることで副作用を減らす方法を開発した。虚血性心筋症を発症させたミニブタでの実験で、血流量が増えるなど心機能の回復を確かめた。心臓の細胞に血管などの再生を促す物質を作らせているとみられる。(2015年1月31日 読売新聞)> とある。
20年前開発の飲み薬で心臓回復シート、治験へ/yomiDr. ヨミドクター/2015.01.31
大阪大病院は30日、重い心不全患者の心臓に薬剤シートを貼り、血管や心筋細胞の再生を促す臨床試験(治験)を6月から始めると発表した。
約20年前に開発されながら発売に至らなかった抗血栓薬が心不全治療に有効と分かり、投与法を工夫して治験につなげた。6年後の薬事承認を目指す。
国内の重症心不全患者は約10万人と推定される。治験対象は、心筋梗塞などが原因で心筋の一部が機能しなくなる「虚血性心筋症」の患者24人。
薬剤は、小野薬品工業(大阪市)が飲み薬として1993年に開発したが、下痢などの副作用が強いことが分かり、発売されなかった。
発表によると、阪大チームは4年前、この薬に心不全の治療効果があることを発見。微小な球状に加工してゼラチンシートにしみ込ませ、心臓に直接貼り付けることで副作用を減らす方法を開発した。虚血性心筋症を発症させたミニブタでの実験で、血流量が増えるなど心機能の回復を確かめた。心臓の細胞に血管などの再生を促す物質を作らせているとみられる。
(2015年1月31日 読売新聞)
この "薬剤シート" は、"心臓回復シート" と目され、<血流量が増えるなど心機能の回復> をもたらし、<心臓の細胞に血管などの再生を促す物質を作らせている> との治療効果があるとされる。
臨床試験(治験)での実用的成果が期待されている...... (2015.02.01)
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