"抗ガン剤"の自動調整装置開発!問題視されてきた"化学暴露"を低減!(東北大病院など)

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 医療従事者の抗がん剤曝露> という "知る人ぞ知る" 問題がある、という点にはこれまでにも注目してきた。

 <......多くの抗がん剤は、がん細胞に対しては殺細胞作用がある一方、分裂している正常細胞に作用し、変異原性、催奇形性、発がん性がある医療従事者が抗がん剤に曝露する経路としては、エアロゾルの吸入、皮膚・目への付着、汚染された手指からの食物などを介した経口摂取などが考えられる。近年、医療従事者の抗がん剤曝露について啓発・予防が行われており、本院においても抗がん剤を安全に取り扱うための指針を作成した。しかし、医療従事者が実際どのくらい抗がん剤に曝露されているのかの調査報告は少ない......> ( 医療従事者の"抗がん剤曝露量"とは何?"抗がん剤"は"正常細胞"にも作用するため警戒?!/当誌 2014.06.27

 ◆ 参照 当誌過去の "抗がん剤曝露" 関連記事

 (1) "抗癌剤職業曝露"の実態調査進む!やはり気になる!ここまで有害とされる抗癌剤の使用!?/当誌 2014.07.29
 (2) 抗がん剤の強い毒性!医師/看護師/薬剤師ら「抗がん剤曝露(ばくろ)対策協議会」設立!/当誌 2014.06.30
 (3) 医療従事者の"抗がん剤曝露量"とは何?"抗がん剤"は"正常細胞"にも作用するため警戒?!/当誌 2014.06.27

 今回注目する下記引用サイト記事 :  は、その、医療従事者の "抗がん剤曝露(化学暴露)" という危険性を低減する<抗がん剤の自動調製装置「Accu Disp(アキュディスプ)」> の開発、発売という動向について報じている。

 <東北大病院と医療機械製造のユニバーサル技研(神奈川県)は、抗がん剤の自動調製装置「Accu Disp(アキュディスプ)」を共同開発し、3月に発売する。作業を機械化し、抗がん剤が薬剤師に及ぼす健康被害の危険性を低減。従来装置に比べ大幅な小型化と低価格化を図った。  装置は幅55.6センチ、奥行き47.5センチ、高さ63.7センチ。装置にセットした生理食塩水と抗がん剤を中央部分にある注射器が適量抽出し、混ぜ合わせる。接続したパソコンに60通りを超える処方箋情報が入っており、自動で調製される。  従来は、薬剤師がマスクと専用眼鏡を着け、安全キャビネットの中で二重に手袋をして作業するのが一般的だったが、漏れる薬剤を吸い込む恐れがあった。抗がん剤は正常な細胞には毒性を示し、「化学暴露」と呼ばれる健康被害を及ぼすことが問題視されてきた。......  アキュディスプは1台4000万円。...... 開発には約5年を費やした。技術的に難しかったのは、薬剤ごとに異なるかき混ぜ方の再現。ベテラン薬剤師の熟練の作業風景を録画し、角度や動かし方を分析して装置に組み込んだ。  開発で中心的な役割を担った東北大病院の真野成康薬剤部長は「煩雑な作業を減らすことで、薬剤師がより患者に向かえるようになる。医療費削減にもつながる」と話した。> とある。

 抗ガン剤の自動調整装置開発・東北大病院など/河北新聞/2015.02.26

 東北大病院と医療機械製造のユニバーサル技研(神奈川県)は、抗がん剤の自動調製装置「Accu Disp(アキュディスプ)」を共同開発し、3月に発売する。作業を機械化し、抗がん剤が薬剤師に及ぼす健康被害の危険性を低減。従来装置に比べ大幅な小型化と低価格化を図った。

 装置は幅55.6センチ、奥行き47.5センチ、高さ63.7センチ。装置にセットした生理食塩水と抗がん剤を中央部分にある注射器が適量抽出し、混ぜ合わせる。接続したパソコンに60通りを超える処方箋情報が入っており、自動で調製される
 従来は、薬剤師がマスクと専用眼鏡を着け、安全キャビネットの中で二重に手袋をして作業するのが一般的だったが、漏れる薬剤を吸い込む恐れがあった。抗がん剤は正常な細胞には毒性を示し、「化学暴露」と呼ばれる健康被害を及ぼすことが問題視されてきた。......
  アキュディスプは1台4000万円。...... 開発には約5年を費やした。技術的に難しかったのは、薬剤ごとに異なるかき混ぜ方の再現。ベテラン薬剤師の熟練の作業風景を録画し、角度や動かし方を分析して装置に組み込んだ。
 開発で中心的な役割を担った東北大病院の真野成康薬剤部長は「煩雑な作業を減らすことで、薬剤師がより患者に向かえるようになる。医療費削減にもつながる」と話した。

( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)
<

 医療従事者たちが被っていた "抗がん剤曝露(化学暴露)" という危険性が低減されることは大いに歓迎されて良いであろう。
 ただ、さらに熟考されて然るべきは、元来、"抗がん剤" は、患者の患部の "がん細胞" に限定されることなく、"正常細胞"(患者体内および患者以外の人の )にも重大な脅威をもたらす可能性がある、という点なのかもしれない
...... (2015.03.02)













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