アルツハイマー病が、細胞内でのタンパク質の異常蓄積を原因とすること、またこれに細胞内小器官である "ミトコンドリア" が関連していることなどがかねてより着目されていた。
◆ 参照 当誌過去の "ミトコンドリア アルツハイマー病" 関連記事
○ <...... 細胞内にあるタンパク質を分解する機能が落ちた細胞では内部に異常なタンパク質が蓄積。エネルギーを作るミトコンドリアの機能障害が生じ、細胞を傷つける活性酸素が発生するなどして神経細胞死が起きアルツハイマー病などになる ......> ( 赤ワイン/ゴマの成分:身体に良いものは細胞レベルでも有効!細胞老化死抑制!(京大)/当誌 2014.08.03
今回注目する下記引用サイト記事 : アルツハイマーの治療期待...ミトコンドリアの機能維持を解明/yomiDr. ヨミドクター/2015.03.13 は、老化やアルツハイマー病などと関連する<細胞内の小器官である「ミトコンドリア」が機能を保つ仕組みを解明した> と報じている。
この成果は、<アルツハイマー病の治療につながる可能性がある> と期待されている。
<山口大の譚克・学術研究員、中井彰教授(医化学)らの研究グループは、細胞内の小器官である「ミトコンドリア」が機能を保つ仕組みを解明した、と発表した。 ミトコンドリアの異常は、老化やアルツハイマー病などとの関連が注目されており、治療法の開発につながる可能性があるとしている。英電子版科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に12日掲載された。 細胞には、異常なたんぱく質を分解し修復する仕組みがある。このうち、細胞質でのたんぱく質異常が修復される仕組みはわかっていたが、ミトコンドリアについては不明だった。 研究グループは、ミトコンドリアでのたんぱく質異常を細胞の核に伝える「SSBP1」という物質を特定。この物質の働きによっって、ミトコンドリアの機能が維持されることを発見したという。中井教授は「SSBP1を活発に働かせる化合物をつくることで、アルツハイマー病の治療につながる可能性がある」としている。 (2015年3月13日 読売新聞)> とある。
アルツハイマーの治療期待...ミトコンドリアの機能維持を解明/yomiDr. ヨミドクター/2015.03.13
山口大の譚克・学術研究員、中井彰教授(医化学)らの研究グループは、細胞内の小器官である「ミトコンドリア」が機能を保つ仕組みを解明した、と発表した。
ミトコンドリアの異常は、老化やアルツハイマー病などとの関連が注目されており、治療法の開発につながる可能性があるとしている。英電子版科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に12日掲載された。
細胞には、異常なたんぱく質を分解し修復する仕組みがある。このうち、細胞質でのたんぱく質異常が修復される仕組みはわかっていたが、ミトコンドリアについては不明だった。
研究グループは、ミトコンドリアでのたんぱく質異常を細胞の核に伝える「SSBP1」という物質を特定。この物質の働きによっって、ミトコンドリアの機能が維持されることを発見したという。中井教授は「SSBP1を活発に働かせる化合物をつくることで、アルツハイマー病の治療につながる可能性がある」としている。
(2015年3月13日 読売新聞)
ことは、現代の主要な医療課題であるアルツハイマー病の中心的な課題である "たんぱく質異常" 問題に深く関連しているだけに、"ミトコンドリア" 研究の、今後の進展が注目される...... (2015.03.15)
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