増加している "独居老人/高齢単身世帯" がさまざまな点で "孤立" を深めている状況が伝えられてきた。
◆ 参照 当誌過去の "独居老人" 関連記事
○ <65歳以上の一人暮らしの人に普段の会話の頻度を聞いたところ、最も少ない「2週間に1回以下」は男性16・7%、女性3・9%だった/ 高齢単身世帯では男性の方が社会的な孤立が深刻化している現状が浮き彫りになった......> ( 高齢単身世帯では、男性の社会的孤立深刻化の現状が浮き彫り!2週で会話1回以下16%!/当誌 2014.07.25 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 人付き合い週1未満で...要介護リスク1・4倍/yomiDr. ヨミドク/2015.04.22 は、<他者との交流が週1回未満の高齢者は、要介護や認知症になる危険性が、毎日頻繁に交流している人より約1・4倍高まること / 月1回未満の人は、要介護や認知症に限らず、すべての要因による死亡リスクも高まる。社会的に孤立するほど、健康への悪影響も深刻化すること> など、"独居老人" にとっての客観的なリスクについて報じている。
<他者との交流が週1回未満の高齢者は、要介護や認知症になる危険性が、毎日頻繁に交流している人より約1・4倍高まることが、日本福祉大の斉藤雅茂准教授(社会福祉学)らの調査でわかった。 月1回未満の人は、要介護や認知症に限らず、すべての要因による死亡リスクも高まる。社会的に孤立するほど、健康への悪影響も深刻化することが明らかになった。 愛知県内の要介護認定を受けていない健康な65歳以上の高齢者約1万2000人について、2003年10月から10年間、健康状態を追跡調査した。別居の家族や親族、友人らと会ったり、手紙や電話、メールでやり取りしたりした頻度と共に分析。交流が週1回未満だと、排せつや入浴などに介助が必要な要介護度2以上や、認知症になる危険性が、毎日頻繁に交流している人の約1・4倍高まった。 月1回未満とさらに交流が乏しい高齢者では、認知症の危険性は約1・5倍に増え、死亡リスクも1・3倍となった。いずれも、同居家族の有無は関係なく、交流方法で差はなかった。 斉藤准教授は、「交流が少ないと健康に役立つ情報やサポートを得にくくなる。人付き合いは個人の価値観によるが、孤立状態が健康に悪影響を与える可能性があることを知って」と話す。 (2015年4月22日 読売新聞)> とある。
人付き合い週1未満で...要介護リスク1・4倍/yomiDr. ヨミドク/2015.04.22
他者との交流が週1回未満の高齢者は、要介護や認知症になる危険性が、毎日頻繁に交流している人より約1・4倍高まることが、日本福祉大の斉藤雅茂准教授(社会福祉学)らの調査でわかった。
月1回未満の人は、要介護や認知症に限らず、すべての要因による死亡リスクも高まる。社会的に孤立するほど、健康への悪影響も深刻化することが明らかになった。
愛知県内の要介護認定を受けていない健康な65歳以上の高齢者約1万2000人について、2003年10月から10年間、健康状態を追跡調査した。別居の家族や親族、友人らと会ったり、手紙や電話、メールでやり取りしたりした頻度と共に分析。交流が週1回未満だと、排せつや入浴などに介助が必要な要介護度2以上や、認知症になる危険性が、毎日頻繁に交流している人の約1・4倍高まった。
月1回未満とさらに交流が乏しい高齢者では、認知症の危険性は約1・5倍に増え、死亡リスクも1・3倍となった。いずれも、同居家族の有無は関係なく、交流方法で差はなかった。
斉藤准教授は、「交流が少ないと健康に役立つ情報やサポートを得にくくなる。人付き合いは個人の価値観によるが、孤立状態が健康に悪影響を与える可能性があることを知って」と話す。
(2015年4月22日 読売新聞)
"人付き合い" のあることが、"認知症" を遠ざけるであろうことは、理解されにくい事実ではなさそうだ。ただ、"煩わしく思って" 避けてきたのが "人付き合い" であり―― 特に男性の場合 ――、そして "独居" となってしまうと何かと "人付き合い" の機会が消滅してしまいがちにもなる。難しい現実が横たわっていそうだ...... (2015.04.27)
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