"iPS細胞" の "がん化(腫瘍化)" の可能性の問題は、かねてより警戒されている。そして、そのメカニズム解明に向けた研究も進められてきた。
◆ 参照 当誌過去の "iPS細胞 がん化" 関連記事
○ <...... 人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った神経幹細胞を脊髄損傷のマウスに移植した際、がんが生じてしまうメカニズムの一端を解明した ......> ( "iPS細胞"移植時に生じてしまう"がん"のメカニズムの一端を解明!"OCT4遺伝子"関係?!/当誌 2015.02.15 )
今回注目する下記引用サイト記事 : iPS細胞 安全性高める新技術開発/NHK NEWS WEB/2015.04.10 - 06:35 は、<あらゆる組織や臓器になることができるとされる「iPS細胞」は、腫瘍を作る可能性があり、臨床に応用する上で課題となっていますが、茨城県つくば市にある研究機関などのグループは、腫瘍を作るおそれのある細胞を効率よく取り除く技術を開発したと発表> と報じている。
"腫瘍を作る可能性=がん化の恐れ" がある細胞を見つけて効率よく取り除く技術だとされる点から期待が寄せられている。
<あらゆる組織や臓器になることができるとされる「iPS細胞」は、腫瘍を作る可能性があり、臨床に応用する上で課題となっていますが、茨城県つくば市にある研究機関などのグループは、腫瘍を作るおそれのある細胞を効率よく取り除く技術を開発したと発表しました。 iPS細胞は、皮膚などの細胞に特殊な遺伝子を組み込んで、あらゆる組織や臓器になる性質を持たせたもので、再生医療への応用が期待される一方、がんなどの腫瘍を作る可能性も指摘されています。 つくば市の国立研究開発法人・産業技術総合研究所と化学メーカーの研究グループでは、特殊なタンパク質を開発し腫瘍を作るおそれのある細胞を効率よく取り除く技術を開発したと発表しました。 それによりますと、このタンパク質は、iPS細胞から特定の組織や臓器の細胞に変わったものと、変わらずに腫瘍になる可能性のある細胞を見分け、これを死滅させる働きがあるということです。 産業技術総合研究所の舘野浩章主任研究員は、「まずは試薬として活用し、将来は移植で使えるように研究を進めたい」と話していました。 この研究成果は10日、アメリカの科学誌のオンライン版にも掲載されたということです。> とある。
iPS細胞 安全性高める新技術開発/NHK NEWS WEB/2015.04.10 - 06:35
あらゆる組織や臓器になることができるとされる「iPS細胞」は、腫瘍を作る可能性があり、臨床に応用する上で課題となっていますが、茨城県つくば市にある研究機関などのグループは、腫瘍を作るおそれのある細胞を効率よく取り除く技術を開発したと発表しました。
iPS細胞は、皮膚などの細胞に特殊な遺伝子を組み込んで、あらゆる組織や臓器になる性質を持たせたもので、再生医療への応用が期待される一方、がんなどの腫瘍を作る可能性も指摘されています。
つくば市の国立研究開発法人・産業技術総合研究所と化学メーカーの研究グループでは、特殊なタンパク質を開発し腫瘍を作るおそれのある細胞を効率よく取り除く技術を開発したと発表しました。
それによりますと、このタンパク質は、iPS細胞から特定の組織や臓器の細胞に変わったものと、変わらずに腫瘍になる可能性のある細胞を見分け、これを死滅させる働きがあるということです。
産業技術総合研究所の舘野浩章主任研究員は、「まずは試薬として活用し、将来は移植で使えるように研究を進めたい」と話していました。
この研究成果は10日、アメリカの科学誌のオンライン版にも掲載されたということです。
【 他社同一記事 】 iPS移植、より安全に 腫瘍化の恐れ除去、産総研開発/【共同通信】/2015.04.10 - 01:00
上記研究は、いまだ "試薬" 開発以前の段階かと思われるが、"移植向けiPS細胞" の研究が旺盛に進められている現状にあっては、"安全性向上技術" の速やかな発展が望まれる...... (2015.04.11)
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