"三大療法"(除去手術/抗がん剤/放射線)で懸念され続けてきた "副作用" がないことから、"第4のがん治療法" とも評されている"免疫(細胞)療法" というアプローチ。
このアプローチで焦点となっているのが "キラーT細胞" だ。
◆ 参照 当誌過去の "キラーT細胞" 関連記事
(1) <"免疫(細胞)療法" というアプローチが、がん治療などにおいてもにわかに注目されている昨今だ。"三大療法"(除去手術/抗がん剤/放射線)で懸念され続けてきた "副作用" がないことから、"第4のがん治療法" とも評されている> ( 免疫システムの老化を引き起こす仕組みを発見(愛媛大学)!迫り来る"免疫老化"の危惧!/当誌 2014.04.05 )
(2) "iPS細胞でがん免疫療法"!京大発ベンチャーが着手!いよいよ"実用化のステージ"か!/当誌 2014.03.01
今回注目する下記引用サイト記事 : 糖尿病薬にがん攻撃細胞活性作用 岡山大グループ効果解明/山陽新聞/2015.03.31 - 09:58 は、<岡山大大学院医歯薬学総合研究科の鵜殿平一郎教授(免疫学)らの研究グループは、がん治療への効果が確認されている糖尿病治療薬「メトホルミン」について、がん細胞を破壊するキラーT細胞を活性化させる作用があることを突き止めた。従来のがん治療法と併用することで、治療の効果が高まる可能性があるという> と報じている。
<岡山大大学院医歯薬学総合研究科の鵜殿平一郎教授(免疫学)らの研究グループは、がん治療への効果が確認されている糖尿病治療薬「メトホルミン」について、がん細胞を破壊するキラーT細胞を活性化させる作用があることを突き止めた。従来のがん治療法と併用することで、治療の効果が高まる可能性があるという。 グループは、がん細胞を移植したマウスにメトホルミンを与えて実験。キラーT細胞を持つマウスのがんは小さくなったが、除去したマウスは小さくならないため、腫瘍を摘出し、リンパ球を解析した。その結果、キラーT細胞は通常、がん細胞を攻撃する過程で疲弊し、多くが細胞死に陥るが、メトホルミンがキラーT細胞を疲弊から回復させる仕組みが分かった。 メトホルミンは一般的な免疫治療薬や抗がん剤などに比べ安価なのもメリット。鵜殿教授は「副作用や経済面からも患者にとって朗報。臨床研究の実現に向けて、研究を続けたい」と話している。成果は1月下旬に米科学アカデミー紀要電子版に掲載された。(2015年03月31日 09時58分 更新)> とある。
糖尿病薬にがん攻撃細胞活性作用 岡山大グループ効果解明/山陽新聞/2015.03.31 - 09:58
岡山大大学院医歯薬学総合研究科の鵜殿平一郎教授(免疫学)らの研究グループは、がん治療への効果が確認されている糖尿病治療薬「メトホルミン」について、がん細胞を破壊するキラーT細胞を活性化させる作用があることを突き止めた。従来のがん治療法と併用することで、治療の効果が高まる可能性があるという。
グループは、がん細胞を移植したマウスにメトホルミンを与えて実験。キラーT細胞を持つマウスのがんは小さくなったが、除去したマウスは小さくならないため、腫瘍を摘出し、リンパ球を解析した。その結果、キラーT細胞は通常、がん細胞を攻撃する過程で疲弊し、多くが細胞死に陥るが、メトホルミンがキラーT細胞を疲弊から回復させる仕組みが分かった。
メトホルミンは一般的な免疫治療薬や抗がん剤などに比べ安価なのもメリット。鵜殿教授は「副作用や経済面からも患者にとって朗報。臨床研究の実現に向けて、研究を続けたい」と話している。成果は1月下旬に米科学アカデミー紀要電子版に掲載された。
(2015年03月31日 09時58分 更新)
とかく、"免疫治療薬" は "高価" だと聞く。その点、<メトホルミンは一般的な免疫治療薬や抗がん剤などに比べ安価なのもメリット> とあるので患者にとっては朗報だ...... (2015.04.02)
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