がん細胞だけを破壊する"ウイルスの投与"と"放射線治療"とを併用する新療法!(岡山大)

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 "がん細胞を攻撃し、破壊する製剤" としては、もちろんさまざまな "抗がん剤" が挙げられる。 が、"変り種" としては、"ウイルス" を使った "生物製剤" というものもある。

 ◆ 参照 当誌過去の "がん ウイルス" 関連記事

 (1) <...... 患者の体に対しより少ない負担で、消化器がんのリンパ節転移を完全に消去する治療法 ......> ( "消化器がんのリンパ節転移"を完全消去する新治療法:抗がんウイルス製剤!(岡山大)/当誌 2015.02.04
 (2) <...... 東京大医科学研究所病院は、悪性脳腫瘍の一種である「膠芽腫(こうがしゅ)」の患者を対象に、がん細胞だけに感染するウイルスを使った国内初の医師主導治験を始めると発表した。  このウイルスは、同大の藤堂具紀(ともき)教授らが開発したもので、口の周囲の疱疹(ほうしん)の原因になるヘルペスウイルスの遺伝子を組み換え、正常な細胞には無害で、がん細胞だけに感染するようにした。ウイルスが周囲のがん細胞に感染して、次々とがん細胞を破壊すると期待されている ...... ......> ( がん細胞だけに感染するウイルス使い脳のがんへの"ウイルス療法"!東大医科研治験開始!/当誌 2014.12.24


 今回注目する下記引用サイト記事岡山大、破壊ウイルスでがん縮小 放射線と併用/【共同通信】/2015.04.10 - 18:33 は、<がん細胞だけを破壊するウイルスの投与と、放射線治療を併用する新療法を岡山大が食道がん患者7人に臨床研究として実施し、5人でがんが縮小したり消失したりしたことが10日、分かった> と報じている。
 "ウイルス" を使った "抗がん生物製剤" が、"臨床研究段階" で成果を上げた、ということになる。


 <がん細胞だけを破壊するウイルスの投与と、放射線治療を併用する新療法を岡山大が食道がん患者7人に臨床研究として実施し、5人でがんが縮小したり消失したりしたことが10日、分かった。実施チームの藤原俊義教授(消化器外科学)らが同日記者会見して明らかにした。  手術や抗がん剤治療が難しい高齢者の新たながん治療法となるよう、さらに研究を進めるという。近く米国で開催されるがんの学会で発表する。  発熱やリンパ球減少など副作用が見られたが、発熱は軽微で、リンパ球減少は放射線治療の中断で回復したとしている。  このウイルスは岡山大が開発した「テロメライシン」> とある。

 岡山大、破壊ウイルスでがん縮小 放射線と併用/【共同通信】/2015.04.10 - 18:33

 がん細胞だけを破壊するウイルスの投与と、放射線治療を併用する新療法を岡山大が食道がん患者7人に臨床研究として実施し、5人でがんが縮小したり消失したりしたことが10日、分かった。実施チームの藤原俊義教授(消化器外科学)らが同日記者会見して明らかにした。

 手術や抗がん剤治療が難しい高齢者の新たながん治療法となるよう、さらに研究を進めるという。近く米国で開催されるがんの学会で発表する。

 発熱やリンパ球減少など副作用が見られたが、発熱は軽微で、リンパ球減少は放射線治療の中断で回復したとしている。

 このウイルスは岡山大が開発した「テロメライシン」




 ◆ 参照関連記事
  <...... テロメライシンは、テロメラーゼ活性を標的とするがん治療を目的とした生物製剤であり、生体内で自立性を持って増殖することによる従来の抗がん剤にない抗腫瘍効果の作用機序を有しています。また、放射線による癌細胞のDNA損傷の修復を阻害することで、放射線治療の感受性を格段に増強することができます。  /  「テロメライシン」は、風邪ウイルスの一種であるアデノウイルスのE1領域に、多くのがん細胞で活性が上昇しているテロメラーゼという酵素のプロモーターを遺伝子改変によって組込み、がん細胞中で特異的に増殖して癌細胞を破壊することができるようにしたウイルス製剤です。「テロメライシン」がヒトのがん細胞に感染すると一日で10万~100万倍に増え、がん細胞を破壊します。一方、「テロメライシン」は正常組織細胞にも同様に感染はしますが、テロメラーゼ活性がないためウイルスは増殖せず、正常組織での損傷は少ないと考えられます。オンコリスバイオファーマ(株)が米国で実施した、がん患者に対する「テロメライシン」の臨床試験において、重篤な副作用は認められておらず、投与部位での腫瘍縮小効果などの有効性が認められました。 ......> ( 食道癌に対する腫瘍融解ウイルス『テロメライシン』の臨床研究 第1例目投与/岡山大学 PRESS RELEASE 2013.12.06


 この "がん治療法" は、"副作用"( <発熱は軽微で、リンパ球減少は放射線治療の中断で回復した> )が少ないため、 <手術や抗がん剤治療が難しい高齢者の新たながん治療法> として期待される、という...... (2015.04.13)













【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








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