"再生医療" として、様々な臓器向けの "iPS細胞" が "作製" されているのは良く知られている。 そして、今や、それぞれの "iPS細胞" を、如何に効率的に "作製" するかが焦点となり始めている。
◆ 参照 当誌過去の "iPS細胞 作製" 関連記事
(1) iPS細胞 低コスト(従来の1/10!)培養液を開発(慶大)!再生医療では大量の細胞が必要!/当誌 2014.05.07
(2) iPS細胞を、シャーレ使わず大量生産する技術開発(京大)!"iPS細胞応用再生医療"加速!/当誌 2014.04.27
今回注目する下記引用サイト記事 : 心筋や肝臓細胞、正確に選別 京都大iPS細胞研/【共同通信】/2015.05.22 - 01:00 は、 <人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)で作った細胞集団の中から、心筋や肝臓など特定の細胞だけを正確に選別して取り出すことに成功> という、"iPS細胞" 作製過程にあって重要な契機となる "種類判別" における "画期的新手法" 構築について報じている。
<人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)で作った細胞集団の中から、心筋や肝臓など特定の細胞だけを正確に選別して取り出すことに成功したと、京都大iPS細胞研究所の斉藤博英教授と吉田善紀講師らのチームが21日付の米科学誌セル・ステム・セル電子版に発表した。 細胞の種類によって異なる「マイクロRNA」という物質を目印に選別する新手法。抗体を使う従来法よりも高精度で、ゲノム(全遺伝情報)を傷つけずがん化のリスクを抑えられるため、細胞を移植して臓器を修復するなどの再生医療の安全性向上に役立つとしている。糖尿病の治療に役立つインスリンを作る細胞や、内皮細胞も選別できた。> とある。
心筋や肝臓細胞、正確に選別 京都大iPS細胞研/【共同通信】/2015.05.22 - 01:00
人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)で作った細胞集団の中から、心筋や肝臓など特定の細胞だけを正確に選別して取り出すことに成功したと、京都大iPS細胞研究所の斉藤博英教授と吉田善紀講師らのチームが21日付の米科学誌セル・ステム・セル電子版に発表した。
細胞の種類によって異なる「マイクロRNA」という物質を目印に選別する新手法。抗体を使う従来法よりも高精度で、ゲノム(全遺伝情報)を傷つけずがん化のリスクを抑えられるため、細胞を移植して臓器を修復するなどの再生医療の安全性向上に役立つとしている。糖尿病の治療に役立つインスリンを作る細胞や、内皮細胞も選別できた。
iPS細胞 皮膚や血液など一定の機能を持った体の細胞に、特定の遺伝子や化合物を入れることで成長の過程を逆戻りさせ、さまざまな細胞に成長する受精卵に近い能力を持たせた細胞。人工多能性幹細胞の略。ほぼ無限に増殖する能力があり、希望する種類の細胞を必要なだけ作り出せるとして、体の組織を修復する再生医療や、新薬の試験に使うなどの応用が期待されている。開発した山中伸弥京都大教授は2012年にノーベル医学生理学賞を受賞した。
"iPS細胞" は、<さまざまな細胞に成長する受精卵に近い能力を持つ細胞> であるだけに、"増殖" させようとする "iPS細胞" の "(臓器の)種類選別" の意義が大きいはずだ。 <細胞の種類によって異なる「マイクロRNA」という物質を目印> とする "選別" が、今後 "標準" となっていくのであろうか...... (2015.05.23)
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