"移植治療" に向けて、"各種の臓器細胞" がiPS細胞などから作製されている。"神経細胞" の作製もまた手掛けられているのが現状だ。
◆ 参照 当誌過去の "神経細胞作製" 関連記事
(1) <さまざまな細胞に成長させられるiPS細胞から、視覚情報を脳へ伝える軸索という線維のある視神経細胞を作製することに国立成育医療研究センター(東京)や埼玉医大の研究チームが成功......> ( iPS細胞を培養し"軸索"(視覚情報を脳へ伝える)を持った視神経細胞作製!(国立成医研)/当誌 2015.02.12 )
(2) <京都大学iPS細胞研究所(山中伸弥所長)はiPS細胞を使い、手足などが震える神経の難病であるパーキンソン病を治す臨床研究を2016年にも始める。iPS細胞から育てた神経細胞を移植し、脳の機能を回復させる。治療に必要な細胞を安全に作る技術を確立した。......> ( パーキンソン病!"iPS細胞"を使った再生医療での治療/京大が16年にも"臨床研究"開始!/当誌 2014.03.08 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 人の皮膚から神経細胞作製 京都府立医大、化合物加え/【共同通信】/2015.05.01 - 21:02 は、<人の皮膚細胞に6種類の化合物を加えて、神経細胞に変化させることに成功。化合物で成功した例はなく、自分の細胞を移植するため、拒絶反応が起こりにくい> と報じている。
<人の皮膚細胞に6種類の化合物を加えて、神経細胞に変化させることに成功したと京都府立医科大のチームが1日発表した。 皮膚細胞に特定の遺伝子を導入し、神経細胞に変化させる手法はこれまでにも報告されているが、化合物で成功した例はないとしている。 チームの戴平講師(分子生物学)は「この神経細胞が正常な機能を持っているか動物を使って確かめ、いずれは神経を損傷した人の移植治療に役立てたい」と話した。自分の細胞を移植するため、拒絶反応が起こりにくいという。> とある。
人の皮膚から神経細胞作製 京都府立医大、化合物加え/【共同通信】/2015.05.01 - 21:02
人の皮膚細胞に6種類の化合物を加えて、神経細胞に変化させることに成功したと京都府立医科大のチームが1日発表した。
皮膚細胞に特定の遺伝子を導入し、神経細胞に変化させる手法はこれまでにも報告されているが、化合物で成功した例はないとしている。
チームの戴平講師(分子生物学)は「この神経細胞が正常な機能を持っているか動物を使って確かめ、いずれは神経を損傷した人の移植治療に役立てたい」と話した。自分の細胞を移植するため、拒絶反応が起こりにくいという。
<この神経細胞が正常な機能を持っているか......> など、まだまだ検証課題が残されている現段階のようだが、<自分の細胞を移植するため、拒絶反応が起こりにくい> という、このアプローチのメリットが活かされる成果に至ることを期待したい...... (2015.05.04)
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