"がん検診" の簡易版として定番となりつつあるのは、"血液検査" であろう。 だが、最近では、"息" に含まれる "匂い、微量な物質" に焦点を合わせる方法や、"尿の匂い" をかぎ分ける"線虫" を利用した検査法なども採用され始めている。
◆ 参照 当誌過去の "がん検診" 関連記事
○ <わずかな匂いをかぎ分けることのできる線虫の性質を利用し、患者の尿でがんの有無を調べる方法を開発した ...... がんを簡単に診断できる方法として、実用化を目指す......> ( がんを"尿の匂い"で発見!匂いをかぎ分ける"線虫"を利用!実用化を目指す!(九大など)/当誌 2015.03.16 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 探知犬使いがん検診 日本医科大など試験導入へ /日本経済新聞/2015.05.02 - 13:30 は、 <がん探知犬を使ったがん検診を試験的に導入。探知犬は、がん患者の尿のにおいをかぎ分けるように特別に訓練された犬。......がん患者の尿には、健常者とは違う特有のにおいがあるとされる。人間にはわからないが、嗅覚に優れた犬に適切な訓練を施せば、警察犬がにおいをたどれるように、がんのにおいをかぎ分けられるようになる。> と、"探知犬を活用したがん検診" について報じている。
<千葉県香取市と日本医科大学の宮下正夫教授らは今秋にも、がん探知犬を使ったがん検診を試験的に導入する。探知犬は、がん患者の尿のにおいをかぎ分けるように特別に訓練された犬。香取市はがん検診を受ける人のうち希望者に探知犬による検診も実施し、患者を早期発見できるかどうか検証する。 がん患者の尿には、健常者とは違う特有のにおいがあるとされる。人間にはわからないが、嗅覚に優れた犬に適切な訓練を施せば、警察犬がにおいをたどれるように、がんのにおいをかぎ分けられるようになる。 宮下教授らは訓練士と協力して3頭のがん探知犬を訓練し、がんのにおいを感じるとその場で立ち止まるようにした。 宮下教授が所属する日本医大千葉北総病院(千葉県印西市)周辺の自治体にも参加を呼びかけ、数千人規模に検診を試行したい考えだ。 実験では乳がんや胃がん、大腸がんなど様々ながん患者300人から尿を採取し、5つの箱のうち1つにだけ患者の尿を入れて探知犬ににおいを嗅がせ、99.7%の確率でかぎ分けられることを確認した。自覚のない早期がんの患者の尿も、高い確率でかぎ分けられたという。 がん検診にはエックス線撮影や超音波検査、血液検査などがあるが、一部の患者はどの検査でもがんを見つけることができない。そうしたがんの早期発見に探知犬が役立つと期待している。> とある。
探知犬使いがん検診 日本医科大など試験導入へ /日本経済新聞/2015.05.02 - 13:30
千葉県香取市と日本医科大学の宮下正夫教授らは今秋にも、がん探知犬を使ったがん検診を試験的に導入する。探知犬は、がん患者の尿のにおいをかぎ分けるように特別に訓練された犬。香取市はがん検診を受ける人のうち希望者に探知犬による検診も実施し、患者を早期発見できるかどうか検証する。
がん患者の尿には、健常者とは違う特有のにおいがあるとされる。人間にはわからないが、嗅覚に優れた犬に適切な訓練を施せば、警察犬がにおいをたどれるように、がんのにおいをかぎ分けられるようになる。
宮下教授らは訓練士と協力して3頭のがん探知犬を訓練し、がんのにおいを感じるとその場で立ち止まるようにした。
宮下教授が所属する日本医大千葉北総病院(千葉県印西市)周辺の自治体にも参加を呼びかけ、数千人規模に検診を試行したい考えだ。
実験では乳がんや胃がん、大腸がんなど様々ながん患者300人から尿を採取し、5つの箱のうち1つにだけ患者の尿を入れて探知犬ににおいを嗅がせ、99.7%の確率でかぎ分けられることを確認した。自覚のない早期がんの患者の尿も、高い確率でかぎ分けられたという。
がん検診にはエックス線撮影や超音波検査、血液検査などがあるが、一部の患者はどの検査でもがんを見つけることができない。そうしたがんの早期発見に探知犬が役立つと期待している。
この "探知犬使いがん検診" は、発見確率という点もさることながら、<がん検診にはエックス線撮影や超音波検査、血液検査などがあるが、一部の患者はどの検査でもがんを見つけることができない> というケースがあるようだから、そうした場合には特に期待されることになる...... (2015.05.05)
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