性格は「腸内細菌」によって決まる、脳への影響!:研究結果(アイルランド国立大学)

| | コメント(0) | トラックバック(0)

 "腸内細菌" が、想像される以上に "多彩な役割" を果たしていることが各方面で注目されてきている。

 ◆ 参照 当誌過去の "腸内細菌" 関連記事

 (1) 今注目の"免疫力"の本命:"腸"という臓器!"腸は第2の脳"どころか脳より賢い腸に従え!/当誌 2014.03.07
 (2) 免疫力!腸内細菌とヨーグルト!ヒトの腸管は抗体の6割をつくる人体最大の免疫器官!/当誌 2014.02.19
 (3) ヨーグルトは脳に効く:心と身体の謎/不安や心的苦痛に苛まれる現代人への朗報/当誌 2011.10.03


 今回注目する下記引用サイト記事性格は「腸内細菌」によって決まる:研究結果/WIRED/2015.05.01 - FRI は、 <腸内細菌脳内で起きる行動パターンとの間には、明らかな相関があるようだ。マウスでは、細菌の移植によって「性格」が変わるという実験結果もある。> という、多少驚きの事実を報じている。

 <腸内細菌は、脳に大きな影響を与えている可能性がある。動物を使ったいくつかの研究で、腸内細菌の状況と脳内で起きる現象との間に、明らかな相関があることが示唆されている。  神経科学と解剖学を専門とするユニヴァーシ ティ・カレッジ・コーク(アイルランド国立大学のひとつ)のジョン・F・クライアン教授によれば、そのような相関を示す研究は、近年ますます説得力を増しているという。  クライアン教授は、UK版『WIRED』が4月に開催した「WIRED Health 2015」で、次のように説明した。「ある種の腸内細菌は、精神状態によい影響を及ぼす可能性があります。ストレスに対して体が適切な反応をとるために、そうした細菌が必要なのです」  最近行われたいくつかの研究では、そのような細菌を動物に投与すると、不安やストレスへの対応力が向上することがわかったという。「(細菌を投与された動物は)落ち着きが増し、よりリラックスするようになりました。脳を調べたところ、広範囲にわたって変化が見られました」  こうした特殊な細菌には名前もある。「サイコ・バイオティクス」というものだ。「ほかのほとんどの細菌は、脳の機能に対するよい影響はもたないでしょう」  腸内細菌が性格を決める  クライアン教授によれば、マウスを使った研究では、腸内細菌が行動にまで影響を与える場合があることがわかっている。例えば、腸内細菌をまったくもたないように繁殖させたマウスは、通常の腸内細菌をもつマウスと比べて非社会的な行動が多くなり、ほかのマウスと過ごす時間が少なくなるという。  同様の影響は、動物の糞を別の個体に移植して腸内細菌を移す「糞便移植」を行ったケースでも見られている。不安傾向の強いマウスに大胆な性格のマウスの糞便微生物を移植したところ、移植されたマウスはより社交的な行動をとるようになったことが確認されたそうだ。  さらにクライアン教授は、研究はまだ初期段階だと念押ししたうえで、ヒトの脳画像を用いた研究によれば、動物実験で確認された腸内細菌の効果の一部が、ヒトでも発揮されるかもしれないと述べた。  「こうしたことがヒトでも確認されたとしたら、その影響は非常に大きいものです」とクライアン教授は言う。われわれは治療のためにこれまで細菌を殺してきたが、細菌は、身体と精神の健康のために不可欠な存在であることがわかりつつあるのだ。> とある。

 性格は「腸内細菌」によって決まる:研究結果/WIRED/2015.05.01 - FRI

腸内細菌脳内で起きる行動パターンとの間には、明らかな相関があるようだ。マウスでは、細菌の移植によって「性格」が変わるという実験結果もある。



 TEXT BY JAMES TEMPERTON
 TRANSLATION BY CHISEI UMEDA, HIROKO GOHARA/GALILEO
 WIRED NEWS(UK)

 腸内細菌は、脳に大きな影響を与えている可能性がある。動物を使ったいくつかの研究で、腸内細菌の状況と脳内で起きる現象との間に、明らかな相関があることが示唆されている

 神経科学と解剖学を専門とするユニヴァーシ ティ・カレッジ・コーク(アイルランド国立大学のひとつ)のジョン・F・クライアン教授によれば、そのような相関を示す研究は、近年ますます説得力を増しているという。

 クライアン教授は、UK版『WIRED』が4月に開催した「WIRED Health 2015」で、次のように説明した。「ある種の腸内細菌は、精神状態によい影響を及ぼす可能性があります。ストレスに対して体が適切な反応をとるために、そうした細菌が必要なのです

 最近行われたいくつかの研究では、そのような細菌を動物に投与すると、不安やストレスへの対応力が向上することがわかったという。「(細菌を投与された動物は)落ち着きが増し、よりリラックスするようになりました。脳を調べたところ、広範囲にわたって変化が見られました

 こうした特殊な細菌には名前もある。「サイコ・バイオティクス」というものだ。「ほかのほとんどの細菌は、脳の機能に対するよい影響はもたないでしょう」

 腸内細菌が性格を決める

 クライアン教授によれば、マウスを使った研究では、腸内細菌が行動にまで影響を与える場合があることがわかっている。例えば、腸内細菌をまったくもたないように繁殖させたマウスは、通常の腸内細菌をもつマウスと比べて非社会的な行動が多くなり、ほかのマウスと過ごす時間が少なくなるという。

 同様の影響は、動物の糞を別の個体に移植して腸内細菌を移す「糞便移植」を行ったケースでも見られている。不安傾向の強いマウスに大胆な性格のマウスの糞便微生物を移植したところ、移植されたマウスはより社交的な行動をとるようになったことが確認されたそうだ。

 さらにクライアン教授は、研究はまだ初期段階だと念押ししたうえで、ヒトの脳画像を用いた研究によれば、動物実験で確認された腸内細菌の効果の一部が、ヒトでも発揮されるかもしれないと述べた。

 「こうしたことがヒトでも確認されたとしたら、その影響は非常に大きいものです」とクライアン教授は言う。われわれは治療のためにこれまで細菌を殺してきたが、細菌は、身体と精神の健康のために不可欠な存在であることがわかりつつあるのだ。

(関連記事) 日本人の腸だけに存在? 海藻を消化する細菌

( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)

 "腸は第2の脳" とさえ言われているが、"多彩な役割" を繰り広げる "腸内細菌" の存在を踏まえるならば、大いに頷ける表現かと思われる...... (2015.05.19)













【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 性格は「腸内細菌」によって決まる、脳への影響!:研究結果(アイルランド国立大学)

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://adhocrat.net/mt/mt-tb.cgi/3032

コメントする

2020年11月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          














関連サイトへのリンク


  • 電子書籍(eBooks)制作にフォーカスしたサイト
  • 明けない夜はないことを確信するサイト
  • Green(地球環境改善)にフォーカスしたサイト
  • ソフトウェア技術者やSEのための評価と育成、人事考課制度を考えるサイト
  • さまざまな業種・業態でご利用可能なモバイル活用の予約システム!
  • 創作小説『海念と保兵衛』のサイト
  • 創作小説『かもめたちの行方』のサイト
  • 当ブログ推奨の商品を展示したAmazon ストアー!
  • 当AdhocBlogブログの過去のエントリー
  • 株式会社アドホクラット当時のサイト

★売れ筋! No.1!
家庭用"放射線測定器"

日本通信 bモバイルWiFi ルータ+1 ヶ月定額SIM BM-U300W-1M
価格:¥ 20,208
国内配送料無料 Amazon





このブログ記事について

このページは、yasuo hiroseが2015年5月19日 00:01に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は、
 「"腹腔鏡"で子宮全摘、"子宮頸がん"切除に成功!患者負担少、執刀医高技量要!(島根大)
です。

次のブログ記事は、
 「脳に"iPS神経細胞"移植へ!"パーキンソン病"治療めざす臨床研究!(京大iPS細胞研究所)
です。

最近のコンテンツは、
 インデックスページ
で見られます。

過去に書かれたものは、
 アーカイブのページ
で見られます。

年月別アーカイブ

最近のトラックバック