がん細胞狙い撃ち!正常細胞傷つけぬ"ウイルス薬"(ウイルス療法)治験開始へ(鹿児島大)

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  "がん細胞にだけ感染し、これを破壊するウイルス" が注目されている。
 そして、これが活用されることで、"ウイルス療法" と呼ばれるがん治療法の一つとなり始めている。


 ◆ 参照 当誌過去の "ウイルス療法" 関連記事

 (1) <がん細胞だけを破壊するウイルスの投与と、放射線治療を併用する新療法を岡山大が食道がん患者7人に臨床研究として実施し、5人でがんが縮小したり消失したりしたことが10日、分かった。......> ( がん細胞だけを破壊する"ウイルスの投与"と"放射線治療"とを併用する新療法!(岡山大)/当誌 2015.04.13

 (2) <[岡山大学] 研究グループは、抗がんウイルス製剤「テロメライシン」をがんの下の粘膜下層に注入することで、リンパ節の微小転移を消去できることをマウスに移植した大腸がんのモデルで証明することに成功した。実験で投与された「テロメライシン」はリンパ流に乗ってリンパ節に到達し、がん細胞を選択的に殺傷したという。  「テロメライシン」は岡山大が開発したウイルス製剤で、ヒトのがん細胞に感染すると1日で10万~100万倍に増え、がん細胞を破壊する。その一方、正常組織細胞にも同様に感染するが、増殖はしないため、正常組織での損傷は少ないと考えられている。米国ではすでにがん患者に対する臨床試験が実施されており、重篤な副作用は認められておらず、投与部位での腫瘍縮小効果などの有用性が確認されている。また、岡山大では食道がんに対して放射線治療と併用する臨床研究が進められている。......> ( "消化器がんのリンパ節転移"を完全消去する新治療法:抗がんウイルス製剤!(岡山大)/当誌 2015.02.04

 (3) <...... 東京大医科学研究所病院は、悪性脳腫瘍の一種である「膠芽腫(こうがしゅ)」の患者を対象に、がん細胞だけに感染するウイルスを使った国内初の医師主導治験を始めると発表した。  このウイルスは、同大の藤堂具紀(ともき)教授らが開発したもので、口の周囲の疱疹(ほうしん)の原因になるヘルペスウイルスの遺伝子を組み換え、正常な細胞には無害で、がん細胞だけに感染するようにした。ウイルスが周囲のがん細胞に感染して、次々とがん細胞を破壊すると期待されている ......> ( がん細胞だけに感染するウイルス使い脳のがんへの"ウイルス療法"!東大医科研治験開始!/当誌 2014.12.24


 今回注目する下記引用サイト記事がん細胞、狙い撃ち 正常細胞傷つけぬウイルス薬 鹿児島大、治験開始へ/朝日新聞/2015.05.26 は、 こうした「ウイルス療法」の "治験開始" に関するものであり、 <鹿児島大学(鹿児島市)は25日、がん細胞だけを狙って死滅させる新たなウイルス治療薬の治験を骨肉腫などの患者で始めると発表した。正常な細胞は傷つけないため、副作用が少ないと期待され、将来的にはさまざまながんの治療に使うことをめざしている鹿児島大が開発した薬は特定の遺伝子を目印にがん細胞を探すため、転移したものを含め全身のがんに効果が期待できるという。> と報じている。

 <鹿児島大学(鹿児島市)は25日、がん細胞だけを狙って死滅させる新たなウイルス治療薬の治験を骨肉腫などの患者で始めると発表した。正常な細胞は傷つけないため、副作用が少ないと期待され、将来的にはさまざまながんの治療に使うことをめざしている。  治験は、実際に人に使って試す臨床試験。かぜの原因となるウイルスの一つ、アデノウイルスの遺伝子を組み換えた薬を使う。ほとんどの種類のがん細胞にある遺伝子「サバイビン」を見つけ、感染する性質がある。このウイルスを針で腫瘍(しゅよう)に注入すると、がん細胞中で増え、機能を低下させながら死滅させる。鹿児島大大学院医歯学総合研究科の小戝(こさい)健一郎教授(遺伝子治療)らのチームが開発した。  がん細胞をウイルスに感染させて破壊する「ウイルス療法」の一つ。ウイルス療法手術、抗がん剤、放射線治療に次ぐがんの第4の治療法と期待されるが、世界でも実用例はない。鹿児島大が開発した薬は特定の遺伝子を目印にがん細胞を探すため、転移したものを含め全身のがんに効果が期待できるという。  今回の治験はこのウイルスを世界で初めて人に使う試験。11月をめどに厚生労働省に治験計画書を提出し、承認されれば、来年1月にも同大病院で治験を始める方針だ。> とある。

 がん細胞狙い撃ち 正常細胞傷つけぬウイルス薬 鹿児島大、治験開始/朝日新聞/2015.05.26

 鹿児島大学(鹿児島市)は25日、がん細胞だけを狙って死滅させる新たなウイルス治療薬の治験を骨肉腫などの患者で始めると発表した。正常な細胞は傷つけないため、副作用が少ないと期待され、将来的にはさまざまながんの治療に使うことをめざしている

 治験は、実際に人に使って試す臨床試験。かぜの原因となるウイルスの一つ、アデノウイルスの遺伝子を組み換えた薬を使う。ほとんどの種類のがん細胞にある遺伝子「サバイビン」を見つけ、感染する性質がある。このウイルスを針で腫瘍(しゅよう)に注入すると、がん細胞中で増え、機能を低下させながら死滅させる。鹿児島大大学院医歯学総合研究科の小戝(こさい)健一郎教授(遺伝子治療)らのチームが開発した。

 がん細胞をウイルスに感染させて破壊する「ウイルス療法」の一つ。ウイルス療法手術、抗がん剤、放射線治療に次ぐがんの第4の治療法と期待されるが、世界でも実用例はない。鹿児島大が開発した薬は特定の遺伝子を目印にがん細胞を探すため、転移したものを含め全身のがんに効果が期待できるという

 今回の治験はこのウイルスを世界で初めて人に使う試験。11月をめどに厚生労働省に治験計画書を提出し、承認されれば、来年1月にも同大病院で治験を始める方針だ。


 言うまでもなく、注目すべきは、この「ウイルス療法」が期待されるような "がん細胞破壊力" を発揮するのかどうかであるに違いない。 <手術、抗がん剤、放射線治療に次ぐがんの第4の治療法> となり得るのかどうかも、まさにこの点にかかっている...... (2015.06.10)













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