事故関連ニュースなどでしばしば耳にするのが "心肺停止" という言葉だ。その意味は、"蘇生" の可能性が残されている状態と考えられ、"心臓マッサージ/人工呼吸" が緊急蘇生法とされてきた。 ただ、正直言って、その場に遭遇した一般市民にとっては、"戸惑い" なしとはしなかったようだ。
今回注目する下記引用サイト記事 : 心臓マッサージだけでも効果=患者の蘇生措置「普及拡大を」― 京大調査/時事ドットコム/2015.06.13 - 05:31 は、 <心肺停止の患者に一般市民が蘇生を行う際、人工呼吸せずに心臓マッサージ(胸部圧迫)だけでも救命数が増えたとの調査を、京都大の石見拓教授(救急医学)らの研究チームがまとめた。 心肺蘇生法は従来、胸部圧迫と人工呼吸を繰り返す方法が一般的だったが、近年、国際的に議論が活発化。医師や研究者らでつくる「日本蘇生協議会」(東京)などが策定した日本版の指針では「訓練を受けていない場合は胸部圧迫のみを行うべきだ」と明記している。> と報じている。
<心肺停止の患者に一般市民が蘇生を行う際、人工呼吸せずに心臓マッサージ(胸部圧迫)だけでも救命数が増えたとの調査を、京都大の石見拓教授(救急医学)らの研究チームがまとめた。 石見教授は「人工呼吸は心理的抵抗も強い。子どもが呼吸困難で心停止した場合など例外もあるが、胸部圧迫を行う人が増えれば、救命数を増やすことができる」と話している。 調査では、2005年1月から12年末までの消防庁の記録を使い、救急搬送前に心臓が止まった患者約81万6000人について、救急隊到着前に市民が行った蘇生法を分析。胸部圧迫と人工呼吸を約10万人、胸部圧迫のみを約25万人の市民が行い、搬送前にいずれかの蘇生法を受けた患者の社会復帰数(人口1000万人あたり推計値)は、8年間で9人から43.6人に改善した。 患者の社会復帰数を詳しく見ると、胸部圧迫のみの場合が0.6人、人工呼吸と共に行った場合は8.4人だったが、8年間でそれぞれ28.3人、15.3人に改善。胸部圧迫のみの方がより改善幅が大きかった。 心肺蘇生法は従来、胸部圧迫と人工呼吸を繰り返す方法が一般的だったが、近年、国際的に議論が活発化。医師や研究者らでつくる「日本蘇生協議会」(東京)などが策定した日本版の指針では「訓練を受けていない場合は胸部圧迫のみを行うべきだ」と明記している。> とある。
心臓マッサージだけでも効果=患者の蘇生措置「普及拡大を」― 京大調査/時事ドットコム/2015.06.13 - 05:31
心肺停止の患者に一般市民が蘇生を行う際、人工呼吸せずに心臓マッサージ(胸部圧迫)だけでも救命数が増えたとの調査を、京都大の石見拓教授(救急医学)らの研究チームがまとめた。
石見教授は「人工呼吸は心理的抵抗も強い。子どもが呼吸困難で心停止した場合など例外もあるが、胸部圧迫を行う人が増えれば、救命数を増やすことができる」と話している。
調査では、2005年1月から12年末までの消防庁の記録を使い、救急搬送前に心臓が止まった患者約81万6000人について、救急隊到着前に市民が行った蘇生法を分析。胸部圧迫と人工呼吸を約10万人、胸部圧迫のみを約25万人の市民が行い、搬送前にいずれかの蘇生法を受けた患者の社会復帰数(人口1000万人あたり推計値)は、8年間で9人から43.6人に改善した。
患者の社会復帰数を詳しく見ると、胸部圧迫のみの場合が0.6人、人工呼吸と共に行った場合は8.4人だったが、8年間でそれぞれ28.3人、15.3人に改善。胸部圧迫のみの方がより改善幅が大きかった。
心肺蘇生法は従来、胸部圧迫と人工呼吸を繰り返す方法が一般的だったが、近年、国際的に議論が活発化。医師や研究者らでつくる「日本蘇生協議会」(東京)などが策定した日本版の指針では「訓練を受けていない場合は胸部圧迫のみを行うべきだ」と明記している。 (2015/06/13-05:31)
"調査結果" に基づき、<人工呼吸せずに心臓マッサージ(胸部圧迫)だけ> を推奨し、一般市民にとっての "心理的抵抗" を払拭しながら、患者の蘇生措置普及拡大を後押しするスタンスは実にリーズナブルだと思われる...... (2015.06.14)
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