著名人の罹病という報道もあって、気にすることとなっているがんのひとつが "喉頭(こうとう)がん" だ。 最悪、"声を失う恐れあり" とも言われているだけに、看過できない......。
◆ 参照 当誌過去の "喉頭がん" 関連記事
○ <つい最近のことだが、"音楽家の坂本龍一さんが中咽頭がん" 、"落語家の林家木久扇さん" が喉頭がん" という "のどのがん" に襲われたとの報道が相次いだ。( ちなみに、2011年には、落語家・立川談志が喉頭がんで死去 )......> ( "のどのがん(喉頭がん/咽頭がん)"!耳鼻咽喉科でのがん患者が増えている!飲酒喫煙!?/当誌 2014.07.31 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 《 喉頭がん:3 》 効果高い放射線治療、進行後は全摘出の手術も 松山洋/朝日新聞医療サイト apital 医の手帳】/2015.06.21 は、 その "進行度合い" によって治療法が異なってくる "喉頭(こうとう)がん" について概説している。
<喉頭(こうとう)がんと診断された時には、その進行度を確定させる必要があり、これらの結果で治療法が決定。 多くの場合に選択されるのが放射線治療。放射線治療の効果は非常に高く、早期のがんであればこれだけで治ることが多く、後遺症もあまり残らないからです。 がんが大きければ放射線治療に抗がん剤を併用する必要があり、リンパ節への転移があれば放射線治療をより広範囲にする必要があります。 これらで治せないほど病気が進行している場合は手術が必要。代表的な手術が「喉頭全摘術」。......いずれの治療を選択するかはがんの進行度次第です。> とのことだ。
<喉頭(こうとう)がんと診断された時には、その進行度を確定させる必要があり、喉頭ファイバーとCTがよく用いられます。これらの結果で治療法が決定されます。 多くの場合に選択されるのが放射線治療です。重粒子線、陽子線、免疫療法などの先進医療は喉頭がんではあまり推奨されません。放射線治療の効果は非常に高く、早期のがんであればこれだけで治ることが多く、後遺症もあまり残らないからです。 しかし病気が進行してくればその分強い治療が必要になります。例えばがんが大きければ放射線治療に抗がん剤を併用する必要があり、リンパ節への転移があれば放射線治療をより広範囲にする必要があります。すると後遺症も強くなり、痛みや飲み込みづらさ、呼吸苦、のどの乾燥感などの症状が出ます。それでも声を残すことができる治療であり、また近年では医学の進歩によって治る確率が上がってきています。 これらで治せないほど病気が進行している場合は手術が必要になります。代表的な手術が「喉頭全摘術」です。これはのどぼとけを全て摘出する手術で、食事の通り道と空気の通り道が完全に分かれることになります。前者は口・鼻から咽頭(いんとう)・食道への道となりますが、空気の通り道と分離されて一切の気流が生じなくなるため、嗅覚(きゅうかく)障害や味覚障害が起こります。一方、後者は首の皮膚に穴をあけて気管を直結させ、ここで呼吸をしますので、ここまでお風呂につかると溺れてしまいます。そして何よりも声が全く出せなくなってしまいます。このように生活に多大な支障を与えてしまう手術ではありますが、がんを抑制するという意味では非常に優れた手術です。 いずれの治療を選択するかはがんの進行度次第です。しかし、患者さんの人生によっては選択の余地がありますので主治医や身内の方とよく相談するべきでしょう。> とある。
《喉頭がん:3》 効果高い放射線治療、進行後は全摘出の手術も 松山洋/朝日新聞医療サイト apital 医の手帳】/2015.06.21
喉頭(こうとう)がんと診断された時には、その進行度を確定させる必要があり、喉頭ファイバーとCTがよく用いられます。これらの結果で治療法が決定されます。
多くの場合に選択されるのが放射線治療です。重粒子線、陽子線、免疫療法などの先進医療は喉頭がんではあまり推奨されません。放射線治療の効果は非常に高く、早期のがんであればこれだけで治ることが多く、後遺症もあまり残らないからです。
しかし病気が進行してくればその分強い治療が必要になります。例えばがんが大きければ放射線治療に抗がん剤を併用する必要があり、リンパ節への転移があれば放射線治療をより広範囲にする必要があります。すると後遺症も強くなり、痛みや飲み込みづらさ、呼吸苦、のどの乾燥感などの症状が出ます。それでも声を残すことができる治療であり、また近年では医学の進歩によって治る確率が上がってきています。
これらで治せないほど病気が進行している場合は手術が必要になります。代表的な手術が「喉頭全摘術」です。これはのどぼとけを全て摘出する手術で、食事の通り道と空気の通り道が完全に分かれることになります。前者は口・鼻から咽頭(いんとう)・食道への道となりますが、空気の通り道と分離されて一切の気流が生じなくなるため、嗅覚(きゅうかく)障害や味覚障害が起こります。一方、後者は首の皮膚に穴をあけて気管を直結させ、ここで呼吸をしますので、ここまでお風呂につかると溺れてしまいます。そして何よりも声が全く出せなくなってしまいます。このように生活に多大な支障を与えてしまう手術ではありますが、がんを抑制するという意味では非常に優れた手術です。
いずれの治療を選択するかはがんの進行度次第です。しかし、患者さんの人生によっては選択の余地がありますので主治医や身内の方とよく相談するべきでしょう。
"放射線治療" か "手術(「喉頭全摘術」)" かに大きく分かれるのは、"がんの進行度" によると考えられているだけに、<その進行度の確定> こそが、重要な "分岐点" となるようだ...... (2015.06.23)
コメントする