昨年、小児患者が鎮静剤の投与によって死亡するという痛ましい医療事故( c.f. 「禁忌の認識、欠如」、女子医大の鎮静剤事故 死亡に影響した可能性は否定できず、外部評価委員会/橋本佳子[ m3.com編集長 ] 2014.12.18)があったことは記憶に新しい。
こうした "投薬" の "禁忌事項" なぞは、一般の患者側に理解できようはずもなく、そうした範疇で死亡事故が発生するとは、ただただ驚きであった......。
今回注目する下記引用サイト記事 : 小児患者4%超に禁忌鎮静剤 集中治療で人工呼吸中/【共同通信】/2015.07.18 - 08:49 は、 <小児集中治療室を持つ国内23の医療機関で2013年に人工呼吸器を付けて治療を受けた子ども約4200人の4%超に当たる約190人に対し、禁忌とされる鎮静剤プロポフォールが投与されていたことが18日、厚労省研究班の調査で分かった。 うち8人には、重い副作用を招く恐れがある48時間を超えて使用されていた> という意表を衝く事実を報じている。
<小児集中治療室を持つ国内23の医療機関で2013年に人工呼吸器を付けて治療を受けた子ども約4200人の4%超に当たる約190人に対し、禁忌とされる鎮静剤プロポフォールが投与されていたことが18日、厚労省研究班の調査で分かった。 プロポフォールは添付文書の禁忌事項で、集中治療下で人工呼吸中の子どもへの使用禁止が明示されているが、症状などに応じて医師の判断で使うこともある。うち8人には、重い副作用を招く恐れがある48時間を超えて使用されていた。 研究代表者の氏家良人氏は「医師は、保護者への説明を尽くし同意を得ることを原則としなければならない」と指摘する。> とある。
小児患者4%超に禁忌鎮静剤 集中治療で人工呼吸中/【共同通信】/2015.07.18 - 08:49
小児集中治療室を持つ国内23の医療機関で2013年に人工呼吸器を付けて治療を受けた子ども約4200人の4%超に当たる約190人に対し、禁忌とされる鎮静剤プロポフォールが投与されていたことが18日、厚労省研究班の調査で分かった。
プロポフォールは添付文書の禁忌事項で、集中治療下で人工呼吸中の子どもへの使用禁止が明示されているが、症状などに応じて医師の判断で使うこともある。うち8人には、重い副作用を招く恐れがある48時間を超えて使用されていた。
研究代表者の氏家良人氏は「医師は、保護者への説明を尽くし同意を得ることを原則としなければならない」と指摘する。
<禁忌事項で、集中治療下で人工呼吸中の子どもへの使用禁止が明示されている> が、<症状などに応じて医師の判断で使うこともある> とされるわけだが、こうした医療側の "裁量!" という隙間が恐い......。
<医師は、保護者への説明を尽くし同意を得ることを原則としなければならない> とは言っても、"保護者" に "特別な判断能力がある" わけでもなかろうに、単に責任転嫁(?)と見えなくもない...... (2015.07.20)
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