がん細胞が"転移する仕組み"の一部を解明!がん新薬/分子標的薬開発への期待!(富大)

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 がんの研究に関しては、"発がん" の仕組み解明とともに、"がん転移" の仕組みの解明に勢力が注がれているかに見える。 これら無くしてがん治療や治療薬開発があり得ないからであろう。

 ◆ 参照 当誌過去の "がん 転移" 関連記事

 (1) 乳がん「核酸医薬」(がんの増殖や転移に関わる"RPN2"遺伝子を抑制)で臨床治験開始へ!/当誌 2015.07.09

 (2) "転移がん"を画像から高精度で判定!分析ソフト=診断支援システム!(東京理科大など)/当誌 2015.07.01

 (3) "ナノテクノロジー"を使って"脳へのがん転移"治す!"血液脳関門"を通過してがん治療!/当誌 2015.06.12

 (4) "乳がん薬剤耐性"の原因解明!がん細胞増殖遺伝子を活性化させる分子の存在!(熊本大)/当誌 2015.05.01

 (5) 脳へのがん転移!がん細胞が出す特殊な物質(エクソソーム)が脳血管を破壊して発生!/当誌 2015.04.03

 (6) "がん転移"予防効果の仕組み="心臓ホルモン(ANP)"による血管の保護!"国循"が解明!/当誌 2015.02.28

 (7) "心臓から分泌されるホルモン" が "がんの転移"を防ぐ!9施設で初臨床研究へ!(国循)/当誌 2015.02.27

 (8) がん:"既存薬(肝炎治療薬セロシオン)"で"転移抑制"!九大教授らマウス実験で確認!/当誌 2015.01.05


 今回注目する下記引用サイト記事転移仕組み 一部を解明 富大、がん新薬に期待/中日新聞/2015.07.08 は、やはり "がん転移" の仕組み解明に関わるものである。  <富山大大学院の桜井宏明教授(薬学、写真)らの研究グループは、がん細胞転移に関わるタンパク質を活性化させる酵素を発見がん細胞転移する仕組みの一部の解明で、桜井教授は「新しいがん分子標的薬の開発につながる可能性がある」と話している。> と報じている。

 <富山大大学院の桜井宏明教授(薬学、写真)らの研究グループは、がん細胞転移に関わるタンパク質を活性化させる酵素を発見した。がん細胞転移する仕組みの一部の解明で、桜井教授は「新しいがん分子標的薬の開発につながる可能性がある」と話している。七日、英科学誌「ネイチャーコミュニケーションズ」電子版で発表した。金沢大がん進展制御研究所などとの共同研究。

 桜井教授によると、がん細胞は、細胞内の「EphA2」というタンパク質が活性化すると、他の臓器に転移することが知られているこのタンパク質が活性化する仕組みを明らかにするため、培養したがん細胞内の五百十八種の酵素との反応を調べたところ、「RSK」という酵素の活性化が、このタンパク質を活性化させていることが分かった。RSKは、発がん遺伝子などの働きで活性化するという。

 さらに肺がん患者三百五十三人のがん細胞を調べたところ、RSKが活性化しているがん細胞では、このタンパク質も活性化していることを確認した。がん細胞内で両方が活性化している患者は、その後の生存期間が短い傾向も分かった。

 抗がん剤は、がん細胞の細胞分裂を抑えることで転移を防ぐが、正常な細胞の分裂も抑えてしまうため脱毛や嘔吐(おうと)などの副作用を招く。桜井教授は「がん細胞転移に特徴的なタンパク質を標的にした薬の開発が可能になるかもしれない」と意義を話している。(豊田直也)> とある。

 転移仕組み 一部を解明 富大、がん新薬に期待/中日新聞/2015.07.08

 富山大大学院の桜井宏明教授(薬学、写真)らの研究グループは、がん細胞転移に関わるタンパク質を活性化させる酵素を発見した。がん細胞転移する仕組みの一部の解明で、桜井教授は「新しいがん分子標的薬の開発につながる可能性がある」と話している。七日、英科学誌「ネイチャーコミュニケーションズ」電子版で発表した。金沢大がん進展制御研究所などとの共同研究。

 桜井教授によると、がん細胞は、細胞内の「EphA2」というタンパク質が活性化すると、他の臓器に転移することが知られているこのタンパク質が活性化する仕組みを明らかにするため、培養したがん細胞内の五百十八種の酵素との反応を調べたところ、「RSK」という酵素の活性化が、このタンパク質を活性化させていることが分かった。RSKは、発がん遺伝子などの働きで活性化するという。

 さらに肺がん患者三百五十三人のがん細胞を調べたところ、RSKが活性化しているがん細胞では、このタンパク質も活性化していることを確認した。がん細胞内で両方が活性化している患者は、その後の生存期間が短い傾向も分かった。

 抗がん剤は、がん細胞の細胞分裂を抑えることで転移を防ぐが、正常な細胞の分裂も抑えてしまうため脱毛や嘔吐(おうと)などの副作用を招く。桜井教授は「がん細胞転移に特徴的なタンパク質を標的にした薬の開発が可能になるかもしれない」と意義を話している。(豊田直也)


 やや驚くべきは、<さらに肺がん患者三百五十三人のがん細胞を調べたところ、RSKが活性化しているがん細胞では、このタンパク質も活性化していることを確認した。がん細胞内で両方が活性化している患者は、その後の生存期間が短い傾向も分かった> という事実である。 "がん転移" 周辺のメカニズムにこそ、"がんの本領" とでもいうものが潜んでいるかに思われる...... (2015.07.10)













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このページは、yasuo hiroseが2015年7月10日 00:01に書いたブログ記事です。

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