"iPS細胞" の "がん化(腫瘍化)" の可能性の問題は、かねてより警戒されている。そして、そのメカニズム解明に向けた研究も進められてきた。
◆ 参照 当誌過去の "iPS細胞 がん化" 関連記事
(1) "iPS細胞の腫瘍化"に対しこの可能性を摘み取り安全性高める新技術を開発!(産技総研)/当誌 2015.04.11
(2) <人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った神経幹細胞を脊髄損傷のマウスに移植した際、がんが生じてしまうメカニズムの一端を解明したと、慶応大などのチームが12日付の米科学誌電子版に発表した。iPS細胞を使った再生医療の安全性を高めるのに役立つ成果という。 移植した細胞では、iPS細胞を作るときに入れたOCT4遺伝子の働きが高まっていた。さらに、細胞ががん化や転移しやすいように変化していた。> ( "iPS細胞"移植時に生じてしまう"がん"のメカニズムの一端を解明!"OCT4遺伝子"関係?!/当誌 2015.02.15 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 再生医療で腫瘍防ぐ新技術 鹿児島大教授ら開発/【共同通信】/2015.07.21 - 18:00 は、 <人工多能性幹細胞(iPS細胞)や胚性幹細胞(ES細胞)を使った再生医療で課題になっている、細胞のがん化や腫瘍の発生を避けるため、原因となる細胞だけを破壊する手法を開発したと、鹿児島大の小戝健一郎教授が21日、明らかにした> と報じている。
<人工多能性幹細胞(iPS細胞)や胚性幹細胞(ES細胞)を使った再生医療で課題になっている、細胞のがん化や腫瘍の発生を避けるため、原因となる細胞だけを破壊する手法を開発したと、鹿児島大の小戝健一郎教授が21日、明らかにした。 より安全な再生医療に結びつく成果だとしている。24日から大阪市で始まる日本遺伝子治療学会で発表する。 小戝教授らのグループは、がんや腫瘍の原因になり得る未分化の細胞で、特定の遺伝子が活発に働いていることに着目。この働きを利用して、人の風邪の原因になるアデノウイルスを未分化細胞だけで増殖するよう改変し、細胞を破壊するようにした。> とある。
再生医療で腫瘍防ぐ新技術 鹿児島大教授ら開発/【共同通信】/2015.07.21 - 18:00
人工多能性幹細胞(iPS細胞)や胚性幹細胞(ES細胞)を使った再生医療で課題になっている、細胞のがん化や腫瘍の発生を避けるため、原因となる細胞だけを破壊する手法を開発したと、鹿児島大の小戝健一郎教授が21日、明らかにした。
より安全な再生医療に結びつく成果だとしている。24日から大阪市で始まる日本遺伝子治療学会で発表する。
小戝教授らのグループは、がんや腫瘍の原因になり得る未分化の細胞で、特定の遺伝子が活発に働いていることに着目。この働きを利用して、人の風邪の原因になるアデノウイルスを未分化細胞だけで増殖するよう改変し、細胞を破壊するようにした。
上記記事によれば、<がんや腫瘍の原因になり得る> のは <未分化の細胞> であり、なお、ここでは<特定の遺伝子が活発に働いている> のだそうで、<この働きを利用して、人の風邪の原因になるアデノウイルスを未分化細胞だけで増殖するよう改変し、細胞を破壊するようにした> とある。 <未分化の細胞> を消滅させて、"がん化(腫瘍化)" のリスクを回避するというアプローチなのだ...... (2015.07.24)
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