今後の医療環境について気遣う時、一方で "医療制度" の変わり方が気になるとともに、今後の医療スタッフ(医師)の水準も気掛かりとなりそうだ。もはや、「医は仁術」なぞ望むべくもないが......。
今回注目する下記引用サイト記事 : 医学生、授業に不満3割 人不足の診療科には関心/47 NEWS 医療新世紀/2015.08.04 は、今後の医療界を背負って立つ、現在の "医学生" たちの意識動向についてのアンケート結果について報じている。
<医学生のほとんどは医師としての将来に希望を抱き、大学での学習は有用だと思う半面、実際の授業や実習の内容には3割が満足していないことが、日本医師会総合政策研究機構 (東京)の坂口一樹研究員のアンケートで分かった。 「医師としての将来に希望を持っているか」との問いには、「強く持っている」と「まあ持っている」を合わせて87%が前向きに回答。「医学部の学習・授業が将来に役立つと思うか」にも「強く思う」が24%、「まあ思う」が57%とほとんどが肯定した。 ただ「授業・実習内容に満足しているか」と現状を尋ねると「妥当」が11%、「まあ妥当」が56%なのに対し「あまり妥当でない」が24%、「全く妥当でない」も4%あった。男性、国公立大の学生に不満足の程度が強い傾向があり、坂口研究員は「学生の前向きな姿勢を実際の学習につなげるために改善の余地がある」と指摘している。 将来専門にしたい診療科を主要19領域から二つまで選ばせると、内科が34%とトップ。小児科19%、総合診療科15%、外科14%と続き、医師不足が懸念される救急科、産婦人科もそれぞれ10%、9%と比較的上位だった。 へき地・離島勤務についても「従事したい」が6%、「興味はある」が27%、「期間限定なら」が35%。坂口研究員は「大半の学生に意欲は十分にあり、実績として認められる制度を設計できれば赴任する人は確保できるはずだ」と分析した。 昨年6~7月に質問紙を配布、回収する方法で80の医学部・医科系大学で計1309人から回答を得た。回答者の男女比、国公立・私立の割合は医学生全体と差はなかった。> とある。
医学生、授業に不満3割 人不足の診療科には関心/47 NEWS 医療新世紀/2015.08.04
医学生のほとんどは医師としての将来に希望を抱き、大学での学習は有用だと思う半面、実際の授業や実習の内容には3割が満足していないことが、日本医師会総合政策研究機構 (東京)の坂口一樹研究員のアンケートで分かった。
「医師としての将来に希望を持っているか」との問いには、「強く持っている」と「まあ持っている」を合わせて87%が前向きに回答。「医学部の学習・授業が将来に役立つと思うか」にも「強く思う」が24%、「まあ思う」が57%とほとんどが肯定した。
ただ「授業・実習内容に満足しているか」と現状を尋ねると「妥当」が11%、「まあ妥当」が56%なのに対し「あまり妥当でない」が24%、「全く妥当でない」も4%あった。男性、国公立大の学生に不満足の程度が強い傾向があり、坂口研究員は「学生の前向きな姿勢を実際の学習につなげるために改善の余地がある」と指摘している。
将来専門にしたい診療科を主要19領域から二つまで選ばせると、内科が34%とトップ。小児科19%、総合診療科15%、外科14%と続き、医師不足が懸念される救急科、産婦人科もそれぞれ10%、9%と比較的上位だった。
へき地・離島勤務についても「従事したい」が6%、「興味はある」が27%、「期間限定なら」が35%。坂口研究員は「大半の学生に意欲は十分にあり、実績として認められる制度を設計できれば赴任する人は確保できるはずだ」と分析した。
昨年6~7月に質問紙を配布、回収する方法で80の医学部・医科系大学で計1309人から回答を得た。回答者の男女比、国公立・私立の割合は医学生全体と差はなかった。
"医療" の内実は、言うまでもなく "医療技術の進展" のみで決まるわけはなく、"医療スタッフの能力水準" という側面が決定的に重要だと思われる。
そして、飛躍的かつ超高速な技術革新が展開する現代にあっては、それらに習熟する医者たちを輩出することは、決して易しいことではないだけに、教育環境の整備改善は緊急課題となってくる...... (2015.08.11)
コメントする