以前、<血液が固まるのを防ぎ、脳梗塞予防などに用いられる薬「シロスタゾール」に、認知症の進行を抑える効果のあることが、国立循環器病研究センターなどの研究で分かった。>( 下記 "関連記事" 参照 ) という記事に注目した。そして、その後、国立循環器病研究センターで治験も始められていたようだ。
◆ 参照 当誌過去の "シロスタゾール" 関連記事
(1) <認知症の前段階とされる軽度認知障害(MCI)の人に、血液が固まるのを防ぐ錠剤「シロスタゾール(一般名)」を投与して、認知症への進行を抑えられるか調べる......> ( 認知症予防の治験開始!軽度認知障害(MCI)に抗血小板薬"シロスタゾール"!(国循研セ)/当誌 2015.05.26 )
(2) <血液が固まるのを防ぎ、脳梗塞予防などに用いられる薬「シロスタゾール」に、認知症の進行を抑える効果のあることが、国立循環器病研究センターなどの研究で分かった。......> ( アルツハイマー型認知症の進行を既存薬(脳梗塞予防薬「シロスタゾール」)内服で抑制!/当誌 2014.02.28 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 軽度認知障害、脳梗塞再発予防薬で食い止める臨床試験/読売新聞/2015.08.13 は、 <国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)は、脳梗塞再発予防薬が「軽度認知障害」の進行を食い止める効果を確かめる臨床試験(治験)を始めた。 国内の11施設以上が参加する。 同センターの猪原匡史医師らは昨年2月、脳梗塞再発予防薬の「シロスタゾール」が、アルツハイマー病の進行を抑える可能性を示した論文を米科学誌に発表した。シロスタゾールには脳血管を広げて血流を促す働きがあり、病気を引き起こす有害なたんぱく質を脳の外に排出するとみられる。 軽度認知障害は、日常生活に支障はないが、記憶力が低下し、認知症になる危険性がある。治験では、軽度認知障害の200人(55~84歳)をシロスタゾールを飲む群と飲まない群に分け、記憶力低下など病状の進行度を比較する。 (2015年8月13日 読売新聞)> と報じている。
軽度認知障害、脳梗塞再発予防薬で食い止める臨床試験/読売新聞/2015.08.13
国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)は、脳梗塞再発予防薬が「軽度認知障害」の進行を食い止める効果を確かめる臨床試験(治験)を始めた。
国内の11施設以上が参加する。
同センターの猪原匡史医師らは昨年2月、脳梗塞再発予防薬の「シロスタゾール」が、アルツハイマー病の進行を抑える可能性を示した論文を米科学誌に発表した。シロスタゾールには脳血管を広げて血流を促す働きがあり、病気を引き起こす有害なたんぱく質を脳の外に排出するとみられる。
軽度認知障害は、日常生活に支障はないが、記憶力が低下し、認知症になる危険性がある。治験では、軽度認知障害の200人(55~84歳)をシロスタゾールを飲む群と飲まない群に分け、記憶力低下など病状の進行度を比較する。
(2015年8月13日 読売新聞)
「シロスタゾール」は、"血液が固まるのを防ぐ錠剤" という "既存薬" であるため、比較的スムーズに今回の治験に至ったものと思われる。 今回、もし良好な効果が表れるならば、"軽度認知障害" 向け治療薬として実用化されるものと思われる...... (2015.08.15)
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