がん治療で、患者から最も高い関心が向けられる指標は、いわゆる "5年生存率" と呼ばれる統計値だ。
一定期間での "がん腫瘤" の "縮小/消滅" も重要な関心事とはなっても、言ってみれば "状況証拠(?)" 的事実に過ぎず、結局、"延命効果" の有無は、"5年生存率" の数値に如実に反映される。 したがって、がん治療の成果の有無は、この数値で表現されると言ってよさそうである。
◆ 参照 当誌過去の "5年生存率" 関連記事
○ 進行"大腸がん"の腹腔鏡手術、手術後の5年生存率90%超!(日本臨床腫瘍研究グループ)/当誌 2015.02.09
今回注目する下記引用サイト記事 : 肝と肺がん、厳しい生存率 治療開始5年後を集計/【共同通信】/2015.09.14 - 18:06 は、<国立がん研究センターは14日、2007年にがん診療連携拠点病院でがんと診断され、治療を始めた患者のデータをまとめ、5年後の生存率を公表した。乳がんは92・2%、大腸がんは72・1%、胃がんは71・2%と比較的高かったのに対して、肝臓がんは35・9%、肺がんは39・4%と厳しい状況が明らかになった。すべてのがんをまとめると64・3%だった> と報じている。
< 国立がん研究センターは14日、2007年にがん診療連携拠点病院でがんと診断され、治療を始めた患者のデータをまとめ、5年後の生存率を公表した。乳がんは92・2%、大腸がんは72・1%、胃がんは71・2%と比較的高かったのに対して、肝臓がんは35・9%、肺がんは39・4%と厳しい状況が明らかになった。すべてのがんをまとめると64・3%だった。 集計対象となった病院が2施設以上ある都道府県別の生存率も公表した。例えば全がんでは最も高い東京(74・4%)と最も低い沖縄(55・2%)では20ポイント近く差があるが、データが限られ、一概には比較できないとしている。> とある。
肝と肺がん、厳しい生存率 治療開始5年後を集計/【共同通信】/2015.09.14 - 18:06
国立がん研究センターは14日、2007年にがん診療連携拠点病院でがんと診断され、治療を始めた患者のデータをまとめ、5年後の生存率を公表した。乳がんは92・2%、大腸がんは72・1%、胃がんは71・2%と比較的高かったのに対して、肝臓がんは35・9%、肺がんは39・4%と厳しい状況が明らかになった。すべてのがんをまとめると64・3%だった。
集計対象となった病院が2施設以上ある都道府県別の生存率も公表した。例えば全がんでは最も高い東京(74・4%)と最も低い沖縄(55・2%)では20ポイント近く差があるが、データが限られ、一概には比較できないとしている。
がん治療における "延命効果" の実態把握については、これまで、ややもすれば、追跡調査のあり方などに問題があるとの指摘も無くはなかった。治療法や薬剤の改善のためにも、より公明正大な実態把握が望まれよう...... (2015.09.16)
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