生命維持に関わる部分の"脳腫瘍"は取れない!手術で切除できるのは最大全体の6、7割!

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 "がん治療" においては、常にある種の "ジレンマ" がついてまわる。 "正常細胞" への致命的な影響無く "がん細胞" を攻撃できないという点もその例だ。
 そして、"がん組織" の "切除手術" が、貴重な "周辺組織" の棄損を伴わずに実施することが難しいというケースも、この "ジレンマ" に相当する。 まして、その舞台が "脳内" である場合には、事態の深刻さは計り知れない。


 今回注目する下記引用サイト記事(患者を生きる:2885)がん 脳の機能を残す:3 「最小限の手術」を希望/朝日新聞/2015.09.17 - 05:00 は、"脳腫瘍手術" のジレンマ、いや "がん手術" 全般に共通するジレンマについて伝えている。  <生命維持に関わる部分などにある腫瘍は取れないので、手術で切除できるのは最大でも全体の6、7割という。それでは腫瘍が多く残ってしまい、手術による延命効果は小さい現実が見えてきた。しかも、腫瘍が大きいので6割でも失われる脳の機能は多い> という、とある患者さんの息詰まるごときジレンマについて報じている。

 < 右の脳に腫瘍(しゅよう)が見つかった東京都のピアノ教師の女性(54)は2009年11月、主治医(56)から手術の方法について、説明を受けた。  生命維持に関わる部分などにある腫瘍は取れないので、手術で切除できるのは最大でも全体の6、7割という。それでは腫瘍が多く残ってしまい、手術による延命効果は小さい現実が見えてきた。しかも、腫瘍が大きいので6割でも失われる脳の機能は多いだろう。  残された時間、周りの人たちといろいろなことに感動しながら生きたい。文章を書き、ピアノを弾き続けたい。延命効果に大差ないなら機能を優先したい。ずっと考えてきた希望を口にした。  「豊かな気持ちで暮らせるよう、できるだけ脳の機能を残してほしいのですが」  女性の気持ちをくみ取った主治医は「切除は病理検査に必要な最小限にとどめ、残りの腫瘍は抗がん剤で治療していきましょうか」と提案した。  「その方法でお願いします」。女性は一呼吸おき、そう答えた。  「少しでも延命効果の高い方法を選ぶべきなのでは?」と批判する親戚に、夫(57)は「本人の決断を理解してほしい」と手紙を書き、説得した。  11月の手術の直前、長く米国の大学で内科教授を務めた伯父(85)からメールが来た。  「医者としてではなく、ただあなたを深く愛する親類の一人として、少しでも治癒の可能性のある治療法を選んでほしい」。機能の保持を優先するため、余命を縮めても腫瘍の切除を最小限に抑えるという女性の決断に、反対する内容だった。  決心は揺らがなかったが、自分を気遣ってくれる伯父の気持ちを思い、涙がにじんだ。  11月中旬、7時間の手術を受けた。全身麻酔をかけて頭を開き、最初に決めた通り、検査に必要な最小限だけ腫瘍を切除した。  手術室で目を覚ますと、医師らが視界に入った。名前を呼びながら「ありがとうございました」と声をかけた。かすれ声を出すのがやっとだったが、「感謝できる心が、手術で失われずに残っていてよかった」と思った。(鍛治信太郎)> とある。

 (患者を生きる:2885)がん 脳の機能を残す:3 「最小限の手術」を希望/朝日新聞/2015.09.17 - 05:00

 右の脳に腫瘍(しゅよう)が見つかった東京都のピアノ教師の女性(54)は2009年11月、主治医(56)から手術の方法について、説明を受けた。

 生命維持に関わる部分などにある腫瘍は取れないので、手術で切除できるのは最大でも全体の6、7割という。それでは腫瘍が多く残ってしまい、手術による延命効果は小さい現実が見えてきた。しかも、腫瘍が大きいので6割でも失われる脳の機能は多いだろう。

 残された時間、周りの人たちといろいろなことに感動しながら生きたい。文章を書き、ピアノを弾き続けたい。延命効果に大差ないなら機能を優先したい。ずっと考えてきた希望を口にした。

 「豊かな気持ちで暮らせるよう、できるだけ脳の機能を残してほしいのですが

 女性の気持ちをくみ取った主治医は「切除は病理検査に必要な最小限にとどめ、残りの腫瘍は抗がん剤で治療していきましょうか」と提案した。

 「その方法でお願いします」。女性は一呼吸おき、そう答えた。

 「少しでも延命効果の高い方法を選ぶべきなのでは?」と批判する親戚に、夫(57)は「本人の決断を理解してほしい」と手紙を書き、説得した。

 11月の手術の直前、長く米国の大学で内科教授を務めた伯父(85)からメールが来た。

 「医者としてではなく、ただあなたを深く愛する親類の一人として、少しでも治癒の可能性のある治療法を選んでほしい」。機能の保持を優先するため、余命を縮めても腫瘍の切除を最小限に抑えるという女性の決断に、反対する内容だった。

 決心は揺らがなかったが、自分を気遣ってくれる伯父の気持ちを思い、涙がにじんだ。

 11月中旬、7時間の手術を受けた。全身麻酔をかけて頭を開き、最初に決めた通り、検査に必要な最小限だけ腫瘍を切除した

 手術室で目を覚ますと、医師らが視界に入った。名前を呼びながら「ありがとうございました」と声をかけた。かすれ声を出すのがやっとだったが、「感謝できる心が、手術で失われずに残っていてよかった」と思った。(鍛治信太郎)


 確かに、"延命効果" という視点の重要さは言うまでもない。 しかし、昨今、注目度が高まっている "QOL(Quality of life, 生活・人生の質)" の視点からすれば、上記の患者さんが願った <残された時間、周りの人たちといろいろなことに感動しながら生きたい。文章を書き、ピアノを弾き続けたい。豊かな気持ちで暮らせるよう、できるだけ脳の機能を残してほしい......> という思いに共感する人は少なくなかろう...... (2015.09.20)













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