"ピロリ菌" が、胃がんの原因として濃厚であることは、度々指摘されてきた。( 下記の関連記事参照 )
◆ 参照 当誌過去の "ピロリ菌" 関連記事
(1) <胃がんの原因になるとされるヘリコバクター・ピロリ菌に含まれる物質が、細胞の遺伝子に変異を起こすことを岡山大のチームが突き止め、23日発表した。......実験でピロリ菌を水に漬けて抽出した成分をネズミチフス菌に加えると、遺伝子に突然変異が起きた。実験用のヒト細胞に加えた場合も、遺伝子に突然変異が生じた。......> ( "ピロリ菌"に含まれる物質が正常細胞の"遺伝子変異"を誘発!胃がんの原因!(岡山大)/当誌 2015.04.25 )
(2) <世界保健機関(WHO)の専門組織、国際がん研究機関(IARC、本部フランス)は24日、胃がんの8割がピロリ菌の感染が原因で、除菌で胃がんの発症を3~4割減らせるとの報告書を発表した。......IARCは1994年にピロリ菌を発がん要因と分類したが、胃がんの主要な原因であると認めたのは初めて。特に、日本人に多い胃の入り口(噴門部)以外の胃がんでは、9割の原因であると推測されるという。> ( WHO報告、胃がんの原因"8割がピロリ菌感染"!専門機関での"除菌"で発症の3~4割減!/当誌 2014.09.26 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 胃がん発症確率低いタイプ調査 ピロリ菌と胃炎ない人/【共同通信】/2015.09.02 - 17:53 は、そうした胃がんと "ピロリ菌" との関係を裏側から証明するような調査結果を報じている。
< 国立がん研究センターのチームは2日、血液検査でピロリ菌と萎縮性胃炎のいずれもないと判定された40~70歳の人が10年間で胃がんになる確率は0・04~0・63%と極めて低いとする大規模調査結果を発表した。この検査はABC検診と呼ばれ、胃がんのリスク判定や除菌の判断材料として、自治体や企業の健康診断で広がっている。 チームは、1993年に6府県に住んでいた40~69歳の健康な人で、血液を提供した約1万9千人を2009年まで追跡。胃がんの発症と血液検査、生活習慣の関連を分析した。> とある。
胃がん発症確率低いタイプ調査 ピロリ菌と胃炎ない人/【共同通信】/2015.09.02 - 17:53
国立がん研究センターのチームは2日、血液検査でピロリ菌と萎縮性胃炎のいずれもないと判定された40~70歳の人が10年間で胃がんになる確率は0・04~0・63%と極めて低いとする大規模調査結果を発表した。この検査はABC検診と呼ばれ、胃がんのリスク判定や除菌の判断材料として、自治体や企業の健康診断で広がっている。
チームは、1993年に6府県に住んでいた40~69歳の健康な人で、血液を提供した約1万9千人を2009年まで追跡。胃がんの発症と血液検査、生活習慣の関連を分析した。
"ABC検診" と呼ばれている、上記記事にある血液検査が活かされて、胃がん発症が最小限に食い止められることを期待したいものである...... (2015.09.04)
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