"卵巣がん"に、"免疫細胞を支援する"抗がん剤「ニボルマブ」が効果!(京大)

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 "がん免疫療法" という治療アプローチは、他の治療法が奏功しなかったがん患者さんたちから少なからぬ期待を寄せられている。 患者体内に備わった "免疫力/免疫細胞" を活性化させ、支援することで、"がん細胞" の動きを封じ込める治療法と理解されているようである。
 そのひとつとして、"ニボルマブ" という治療薬が注目されている。( 下記の関連記事参照 )


 ◆ 参照 当誌過去の "ニボルマブ" 関連記事

  <小野薬品工業が昨年末に厚生労働省に医薬品としての承認を申請し、今秋にも認められる見通し。がんの有力な治療法になると期待されている。/ 申請されたのは点滴薬ニボルマブ(一般名)で、既存の治療法で効果がなくなった皮膚がん患者が対象/ これまでの免疫療法は、免疫の攻撃能力を高めて、がん細胞を殺そうとしていた。だが、攻撃が過剰になると自分を傷つけるので免疫自体がブレーキをかけてしまい、効果は不十分だった。新しい免疫療法は、免疫のブレーキがかからないようにし、攻撃のアクセルを踏み続ける/ 国内の臨床試験(治験)では、患者35人の半数が5カ月半以上、がんが進行しなかったという/ 今回(医薬品が)認められれば、公的医療保険が使える国内初の免疫療法となる見込み> ( "がん"を攻撃する"新しい免疫療法"年内にも開始!小野薬品工業の医薬品認可の見込み!/当誌 2014.02.18


 今回注目する下記引用サイト記事卵巣がんに新治療法が効果 京大、免疫細胞をアシスト/朝日新聞/2015.09.09 - 13:03 は、前述の "ニボルマブ" を、<ほかの治療法が効かなくなった卵巣がん患者> に適応した治療法が、効果的な結果を得ていると報じている。

 < 京都大は9日、ほかの治療法が効かなくなった卵巣がん患者に、免疫力を高める新しい治療法を試し、20人中3人で効果があったと米科学誌に発表した。  卵巣がん6割以上が進行した状態で見つかり、抗がん剤などで治療しても6割以上で再発するがん細胞には、免疫細胞からの攻撃を逃れる仕組みがあるため、この仕組みを妨げて免疫細胞に攻撃を促す治療法が研究されてきた。  小西郁生教授(産科婦人科)らは、患者20人を対象に、がん細胞が免疫を止めるのを妨げる薬剤ニボルマブ」を2週間ごとに最長1年間使った。その結果、2人でがんが完全に消え、半年経っても再発していないという。別の1人はがんが3割以上小さくなった。  発熱や静脈に血の塊が詰まる重い副作用が2人でみられたが、全体的には従来の抗がん剤と比べて軽かったという。  ニボルマブメラノーマ(悪性黒色腫)の抗がん剤として承認されている。製造販売する小野薬品工業は肺がんの多くを占める非小細胞肺がんへの適応を申請中。尿路上皮がんでは臨床試験を始めており、今回の結果を受け、卵巣がんでも臨床試験を準備している。  京大の研究責任者、浜西潤三助教は「効果はあるが、どの患者に効くかを事前に判断する方法の開発が重要」と話している。(阿部彰芳)> とある。

 卵巣がんに新治療法が効果 京大、免疫細胞をアシスト/朝日新聞/2015.09.09 - 13:03

 京都大は9日、ほかの治療法が効かなくなった卵巣がん患者に、免疫力を高める新しい治療法を試し、20人中3人で効果があったと米科学誌に発表した。

 卵巣がん6割以上が進行した状態で見つかり、抗がん剤などで治療しても6割以上で再発するがん細胞には、免疫細胞からの攻撃を逃れる仕組みがあるため、この仕組みを妨げて免疫細胞に攻撃を促す治療法が研究されてきた。

 小西郁生教授(産科婦人科)らは、患者20人を対象に、がん細胞が免疫を止めるのを妨げる薬剤ニボルマブ」を2週間ごとに最長1年間使った。その結果、2人でがんが完全に消え、半年経っても再発していないという。別の1人はがんが3割以上小さくなった

発熱や静脈に血の塊が詰まる重い副作用が2人でみられたが、全体的には従来の抗がん剤と比べて軽かったという。

 ニボルマブメラノーマ(悪性黒色腫)の抗がん剤として承認されている。製造販売する小野薬品工業は肺がんの多くを占める非小細胞肺がんへの適応を申請中。尿路上皮がんでは臨床試験を始めており、今回の結果を受け、卵巣がんでも臨床試験を準備している。

 京大の研究責任者、浜西潤三助教は「効果はあるが、どの患者に効くかを事前に判断する方法の開発が重要」と話している。(阿部彰芳)


 "がん免疫療法" という治療アプローチだとは言え、治療で使われる薬剤は、"抗がん剤:ニボルマブ" だ。
 つまり、"副作用" が気になるわけだが、上記記事では、<発熱や静脈に血の塊が詰まる重い副作用が2人でみられたが、全体的には従来の抗がん剤と比べて軽かった> とある。
 臨床対応での今後の経過に注目してゆきたい
...... (2015.09.12)













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