"認知症" の発症原因首位二者は、"アルツハイマー病"(50%) と "脳梗塞" などの "脳血管性" 疾患(20%)だと考えられている。
さらに、"アルツハイマー病" でさえ、"脳梗塞予防薬「シロスタゾール」" 服用によって "症状抑制・改善" がなされた、とあるから、""脳血管性" 疾患" の比重は小さくなさそうである。( 参照 下記関連記事 )
◆ 参照 当誌過去の "認知症" 関連記事
○ <血液が固まるのを防ぎ、脳梗塞予防などに用いられる薬「シロスタゾール」に、認知症の進行を抑える効果のあることが、国立循環器病研究センターなどの研究で分かった/ 認知症患者は血管の病気を併発しやすく、シロスタゾールを服用することがある。研究グループは、アルツハイマー型認知症で治療中の人を、シロスタゾールを内服したグループとしなかったグループに分け、認知機能の変化を比較した。 その結果、軽度認知症の患者では、内服した人の認知機能の年間低下率は、しなかった人の約8割に抑えられた。また、記憶したり、自分のいる場所を正確に把握したりする能力も改善した> ( アルツハイマー型認知症の進行を既存薬(脳梗塞予防薬「シロスタゾール」)内服で抑制!/当誌 2014.02.28 )
今回注目する下記引用サイト記事 : もっと知ろう 認知症 脳梗塞の予防が有効/どうしん ウェブ/2015.09.25 は、"後期高齢者(75歳~)の認知症" と "脳梗塞" との関連に注目しつつ、<後期高齢者の認知症の原因としてクローズアップされているのが脳梗塞> である、と解説している。
< 後期高齢者の認知症は、患者の脳を顕微鏡で調べる研究で、75歳より若い世代の認知症とは異なる特徴のあることが分かってきました。 それは、米国の大規模な認知症研究である「ナン・スタディ」(2001年)と英国のケンブリッジ大の研究(09年)が共に「後期高齢者の認知症は、アルツハイマー病の『脳内変化』だけでは説明できない」と指摘したことです。 アルツハイマー病の患者の脳内には「老人斑」というしみなどの変化が表れます。70歳ごろまでの認知症の多くは、老人斑などアルツハイマー病の脳内変化だけで発病しています。しかし75歳を過ぎると、認知症の人は増えて重症化するにもかかわらず、老人斑のある人は減っていくのです。 そこで、後期高齢者の認知症の原因としてクローズアップされているのが脳梗塞です。研究によると、75歳以上では、アルツハイマー病の脳内変化だけで認知症が発病する人は57%にとどまっていました。しかし、アルツハイマー病の脳内変化に加えて脳梗塞があると、93%が認知症を発病していました。 これらのことから、後期高齢者では、アルツハイマー病の脳内変化と脳梗塞の二つが重なったときに認知症を発病しやすいと考えられます。 最近、生活習慣病や脳梗塞の予防策が後期高齢者の認知症を減少させていることが注目されています。これらの研究から、その理由が分かってきたように思います。(勤医協中央病院名誉院長 伊古田俊夫)> とある。
もっと知ろう 認知症 脳梗塞の予防が有効 /どうしん ウェブ/2015.09.25
後期高齢者の認知症は、患者の脳を顕微鏡で調べる研究で、75歳より若い世代の認知症とは異なる特徴のあることが分かってきました。
それは、米国の大規模な認知症研究である「ナン・スタディ」(2001年)と英国のケンブリッジ大の研究(09年)が共に「後期高齢者の認知症は、アルツハイマー病の『脳内変化』だけでは説明できない」と指摘したことです。
アルツハイマー病の患者の脳内には「老人斑」というしみなどの変化が表れます。70歳ごろまでの認知症の多くは、老人斑などアルツハイマー病の脳内変化だけで発病しています。しかし75歳を過ぎると、認知症の人は増えて重症化するにもかかわらず、老人斑のある人は減っていくのです。
そこで、後期高齢者の認知症の原因としてクローズアップされているのが脳梗塞です。研究によると、75歳以上では、アルツハイマー病の脳内変化だけで認知症が発病する人は57%にとどまっていました。しかし、アルツハイマー病の脳内変化に加えて脳梗塞があると、93%が認知症を発病していました。
これらのことから、後期高齢者では、アルツハイマー病の脳内変化と脳梗塞の二つが重なったときに認知症を発病しやすいと考えられます。
最近、生活習慣病や脳梗塞の予防策が後期高齢者の認知症を減少させていることが注目されています。これらの研究から、その理由が分かってきたように思います。
(勤医協中央病院名誉院長 伊古田俊夫)◇イラストの質問の正解は ① と ② です。
<最近、生活習慣病や脳梗塞の予防策が後期高齢者の認知症を減少させていることが注目されています> とあるわけだが、この傾向に沿って、"脳梗塞" などの "脳血管性" 疾患が抑制され、結果 "認知症" 自体が減少してゆくことを期待したいものだ...... (2015.09.27)
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