近年、増加の一途をたどる "前立腺がん" ではあるが、その "PSA検査法" は必ずしも十分な "信頼性" を獲得していないのが現状のようだ。( 下記の関連記事参照 )
◆ 参照 当誌過去の "前立腺がん検診" 関連記事
○ <......前立腺がんは「前立腺特異抗原(PSA)」という物質の値を血液検査で測定できるようになっている。前立腺がんの可能性をその値の高さから判断できるのだ。結果として、前立腺がんが疑われて、前立腺に針を刺す精密検査からがんが判明する人が増えている。 ただし、そのなかで命に関わるがんは意外と少ない。 米国をはじめ、前立腺がんが見つかっても、定期的な検査をするのみで、手術をしない「アクティブ・サーベイランス」という考え方が一般化している。......> ( "前立腺がん検診"は過剰医療なのか?米国での"PSAスクリーニング検査"非推奨の効果!/当誌 2015.06.29 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 前立腺がん、「偽陽性」少ない検査技術 コニカミノルタなど/日本経済新聞/2015.09.27 - 23:30 は、その "PSA検査法" の "信頼性" をめぐり、<従来より信頼性の高い前立腺がんの検査技術> が開発された、<新検査法は、がんになると増える特定の糖鎖が結合したPSAだけを測定することで、偽陽性を減らした>と報じている。
< コニカミノルタは横浜市立大学の山下克子客員教授と共同で、従来より信頼性の高い前立腺がんの検査技術を開発した。現在のPSA(前立腺特異抗原)検査は、がんではなく、高齢者に多い前立腺肥大でも陽性になってしまうことが多いが、新検査法はがんのみを検出しやすい。5年以内の実用化を目指す。 PSA検査では血液をとり、前立腺から分泌されるPSAというたんぱく質を調べる。前立腺肥大や炎症など、がん以外の原因で陽性になる「偽陽性」が少なくないとされる。陽性の場合、前立腺に針を刺して細胞をとり、調べる必要がある。 新検査法は、がんになると増える特定の糖鎖が結合したPSAだけを測定することで、偽陽性を減らした。がんがないのに従来のPSA法で陽性と判定された前立腺肥大の31人の血液を検査したところ、22人を陰性と正しく判断した。検査の感度はPSA法と同じ。がんの9割を発見できる。> とある。
前立腺がん、「偽陽性」少ない検査技術 コニカミノルタなど /日本経済新聞/2015.09.27 - 23:30
コニカミノルタは横浜市立大学の山下克子客員教授と共同で、従来より信頼性の高い前立腺がんの検査技術を開発した。現在のPSA(前立腺特異抗原)検査は、がんではなく、高齢者に多い前立腺肥大でも陽性になってしまうことが多いが、新検査法はがんのみを検出しやすい。5年以内の実用化を目指す。
PSA検査では血液をとり、前立腺から分泌されるPSAというたんぱく質を調べる。前立腺肥大や炎症など、がん以外の原因で陽性になる「偽陽性」が少なくないとされる。陽性の場合、前立腺に針を刺して細胞をとり、調べる必要がある。
新検査法は、がんになると増える特定の糖鎖が結合したPSAだけを測定することで、偽陽性を減らした。がんがないのに従来のPSA法で陽性と判定された前立腺肥大の31人の血液を検査したところ、22人を陰性と正しく判断した。検査の感度はPSA法と同じ。がんの9割を発見できる。
<がんの9割を発見できる> という "精度" の検査であれば、"信頼性回復!" と言えようか。 こうした "精度" でなければ、"無用な混乱" だけが引き起こされ、"がん検査" としての意義を失いかねない...... (2015.09.30)
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