"加齢黄斑変性"患者への"iPS細胞移植"手術経過、1年後も患者「良好」!(理化学研究所)

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 早いもので、世界初とされたiPS細胞技術を活かした "加齢黄斑変性" に対する移植手術から一年が経過した。 この間、"がん化の懸念" を無しとはされなかったようだが、無事な最新動向が公表された。

 ◆ 参照 当誌過去の "iPS細胞 網膜" 関連記事

  <理化学研究所などのチームが12日、目の難病患者の皮膚から作製したiPS細胞(人工多能性幹細胞)を網膜の組織に分化させ、患者に移植する手術を実施したと発表した。iPS細胞を使った治療を人で試すのは世界初。手術の安全性を確認するのが目的で、計6人に実施する予定だ。同日夜に記者会見する。iPS細胞を開発し、ノーベル医学生理学賞を受賞した京都大の山中伸弥教授も、会見する予定だ。/ 理研発生・再生科学総合研究センター(CDB)の高橋政代プロジェクトリーダーを中心に研究を進め、先端医療振興財団(神戸市)の先端医療センター病院が手術を実施した。/ 手術を受けたのは、網膜の下の細胞が傷み、視力が落ちたり視界がゆがんだりする難病「加齢黄斑変性」の患者。兵庫県在住の70代の女性という。......> ( "iPS細胞"使った移植手術(難病「加齢黄斑変性」の患者)実施! 理研、世界で初めて!/当誌 2014.00.00


 今回注目する下記引用サイト記事iPS移植 目の網膜の細胞 1年後も患者「良好」/神戸新聞NEXT/2015.10.02 - 12:00 は、  <先端医療振興財団(神戸市中央区)と理化学研究所多細胞システム形成研究センター(同)は2日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から目の網膜の細胞を作り、昨年9月に臨床研究として世界初の移植を行った兵庫県内の70代女性の難病患者について、1年後の詳細な検査でも腫瘍などはなく、視力の低下が抑えられており、「良好と評価できる」と発表した。腫れがなくなるなど網膜の形も改善したという> と報じている。

 <先端医療振興財団(神戸市中央区)と理化学研究所多細胞システム形成研究センター(同)は2日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から目の網膜の細胞を作り、昨年9月に臨床研究として世界初の移植を行った兵庫県内の70代女性の難病患者について、1年後の詳細な検査でも腫瘍などはなく、視力の低下が抑えられており、「良好と評価できる」と発表した。腫れがなくなるなど網膜の形も改善したという。  一方で、財団などは「視力の低下抑制などは、移植時に悪い血管を除いたことが主に関係していると考えられる」と説明。「移植細胞は正常な場所で生きているが、その効果だと断言はできない」と慎重な姿勢を示した。  臨床研究は目の網膜が傷んで失明の恐れもある「滲(しん)出(しゅつ)型加齢黄斑変性」の患者が対象。女性の皮膚からiPS細胞を作った後、網膜を保護する細胞に変化させ、シートにして移植。1年後の検査ではがんの検査も行った。  報告によると、悪い血管は再発せず、体液の漏出もなくなり網膜の形が改善。既存治療では低下が続いていた視力は0・1程度を維持し、「明るく見える」との自覚症状もあるという。  理研の高橋政代プロジェクトリーダー(54)は「世界中が注目する中、懸念されていたがんにならなくてよかった」と話した。  2例目の患者は遺伝子変異が見つかり、臨床研究を一時中断。安全性が確認された他人のiPS細胞を利用して再開する方針。(金井恒幸)> とある。

 iPS移植 目の網膜の細胞 1年後も患者「良好」/神戸新聞NEXT/2015.10.02 - 12:00

 先端医療振興財団(神戸市中央区)と理化学研究所多細胞システム形成研究センター(同)は2日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から目の網膜の細胞を作り、昨年9月に臨床研究として世界初の移植を行った兵庫県内の70代女性の難病患者について、1年後の詳細な検査でも腫瘍などはなく、視力の低下が抑えられており、「良好と評価できる」と発表した。腫れがなくなるなど網膜の形も改善したという

 一方で、財団などは「視力の低下抑制などは、移植時に悪い血管を除いたことが主に関係していると考えられる」と説明。「移植細胞は正常な場所で生きているが、その効果だと断言はできない」と慎重な姿勢を示した。

 臨床研究は目の網膜が傷んで失明の恐れもある「滲(しん)出(しゅつ)型加齢黄斑変性」の患者が対象。女性の皮膚からiPS細胞を作った後、網膜を保護する細胞に変化させ、シートにして移植。1年後の検査ではがんの検査も行った

 報告によると、悪い血管は再発せず、体液の漏出もなくなり網膜の形が改善。既存治療では低下が続いていた視力は0・1程度を維持し、「明るく見える」との自覚症状もあるという

 理研の高橋政代プロジェクトリーダー(54)は「世界中が注目する中、懸念されていたがんにならなくてよかった」と話した。

 2例目の患者は遺伝子変異が見つかり、臨床研究を一時中断。安全性が確認された他人のiPS細胞を利用して再開する方針。(金井恒幸)

【人工多能性幹細胞(iPS細胞)】 皮膚や血液など特定の機能を持った細胞に、数種類の遺伝子や化合物を入れることで成長の過程を逆戻りさせ、さまざまな細胞や組織に成長する能力を持たせた細胞。病気やけがで機能を失った組織や臓器を修復する再生医療や創薬への応用が期待される。開発した山中伸弥京都大教授は2012年にノーベル医学生理学賞を受賞した。


 "iPS細胞技術を活かした 移植手術" は "第一例目" であるだけに、その経過に関心が寄せられていた。 まだ、経過観察には "慎重な姿勢" が求められる段階のようであるが、とにかく、"がん化の懸念" が回避されていることは喜ばしい...... (2015.10.04)













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