いわゆる "発がん原因" のひとつに "放射線被ばく" (CTなどの医療機器からの "被ばく" も含む) があることはよく知られている。 そして、<東京電力福島第1原発事故による放射線の影響> もまた、決して看過できない "被ばく" のケースだとされている。
◆ 参照 当誌過去の "甲状腺がん" 関連記事
○ <福島県の全ての子どもを対象に東京電力福島第1原発事故による放射線の影響を調べる甲状腺検査で、事故直後の1巡目の検査では「異常なし」とされた子ども4人が、4月から始まった2巡目の検査で甲状腺がんの疑いと診断されたことが23日、関係者への取材で分かった。25日に福島市で開かれる県の検討委員会で報告される。 甲状腺がんと診断が確定すれば、原発事故後にがんの増加が確認された初のケースとなる。調査主体の福島県立医大は確定診断を急ぐとともに、放射線の影響かどうか慎重に見極める。 1986年のチェルノブイリ原発事故では4~5年後に子どもの甲状腺がんが急増した。> ( 福島で"甲状腺がん"増加か!? 子ども4人 放射線影響か確認 チェルノブイリの前例も!/当誌 2014.12.25
今回注目する下記引用サイト記事 : 「被ばくで発症」と主張 福島事故後の甲状腺がん/【共同通信】/2015.10.07 - 04:00 は、<東京電力福島第1原発事故後、福島県で見つかっている子どもの甲状腺がんの多くは被ばくで発症したもの> という、調査研究チームによる分析結果について報じている。
< 東京電力福島第1原発事故後、福島県で見つかっている子どもの甲状腺がんの多くは被ばくで発症したものだと主張する分析結果を岡山大の津田敏秀教授(環境疫学)らのチームがまとめ、国際環境疫学会の6日付の学会誌電子版に発表した。別の疫学専門家からは「結論は時期尚早」との指摘がある。 研究チームは、福島県が事故当時18歳以下だった約37万人を対象にした昨年末時点までの甲状腺検査の結果を分析。年間発症率は事故前の日本全体と比べ、20~50倍と算出した。さらに福島県内でも地域によって発症率が最大2・6倍の差があった。> とある。
「被ばくで発症」と主張 福島事故後の甲状腺がん/【共同通信】/2015.10.07 - 04:00
東京電力福島第1原発事故後、福島県で見つかっている子どもの甲状腺がんの多くは被ばくで発症したものだと主張する分析結果を岡山大の津田敏秀教授(環境疫学)らのチームがまとめ、国際環境疫学会の6日付の学会誌電子版に発表した。別の疫学専門家からは「結論は時期尚早」との指摘がある。
研究チームは、福島県が事故当時18歳以下だった約37万人を対象にした昨年末時点までの甲状腺検査の結果を分析。年間発症率は事故前の日本全体と比べ、20~50倍と算出した。さらに福島県内でも地域によって発症率が最大2・6倍の差があった。
この事案については、冒頭の関連記事にある<1986年のチェルノブイリ原発事故では4~5年後に子どもの甲状腺がんが急増した> というシビァな事実が蔑ろにされてはならないだろう。
そして、現在のような風潮にあっては、ややもすれば、厳しい事実を事実として受けとめずに、個人的問題へと矮小化しかねない空気が無きにしも非ずであることが懸念されたりもする...... (2015.10.08)
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