"がん細胞" を攻撃するものといえば、抗がん剤(分子標的薬含む)であり、放射線などであり、そして免疫細胞だということになる。 そして、"がん細胞" 周囲の "正常上皮細胞(上皮組織)" も注目された。
◆ 参照 当誌過去の "正常細胞,がん細胞" 関連記事
○ <北海道大学の藤田恭之教授らによる研究グループは、正常上皮細胞内のフィラミンとビメンチンというタンパク質が初期がん細胞を取り囲むことで、上皮組織から排除していることを明らかにした。......今後は、本研究成果を用いて「隣接する正常な細胞にがん細胞を攻撃させる」という新たながん治療が実現できると期待されている>......> ( 正常上皮細胞が,がん細胞を組織から追い出す分子メカニズムを世界で初の解明(北大)!/当誌 2014.08.05
今回注目する下記引用サイト記事 : 正常細胞のがん攻撃力強化 北大チームが化合物発見 予防薬に道/どうしん ウェブ/2015.10.28 - 06:30 は、上記の "関連記事" の "続編" にあたるものと見受けられるが、<北大遺伝子病制御研究所の研究チームは26日、初期段階のがんの治療や予防に役立つ低分子化合物を見つけることに成功したと発表した。この低分子化合物を、初期のがん細胞の周辺にある正常な細胞に加えることで、がん細胞を排除する能力が高まるという。研究チームは「初期のがん細胞を見つける診断が確立されれば、がん予防薬の開発につながる」と話している> と報じている。
< 北大遺伝子病制御研究所の研究チームは26日、初期段階のがんの治療や予防に役立つ低分子化合物を見つけることに成功したと発表した。この低分子化合物を、初期のがん細胞の周辺にある正常な細胞に加えることで、がん細胞を排除する能力が高まるという。研究チームは「初期のがん細胞を見つける診断が確立されれば、がん予防薬の開発につながる」と話している。 同研究所の藤田恭之教授(分子腫瘍)らの研究チームで、論文は20日付の英国の科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に公表した。人間の身体には少数の変異を持つ「がん前段階」の細胞が存在するが、それを予防的に排除する治療法は見つかっておらず、今回の発見で、薬によるがんの予防を実用化できる可能性が出てきた。 研究チームによると、今回はスクリーニング(ふるい分け)という手法で、正常細胞が持っている変異細胞を攻撃する能力を促進させる低分子化合物を見つけた。この低分子化合物を実際にマウスや哺乳類の培養細胞に加えてみると、正常細胞の攻撃力が増すことを確認できた。> とある。
正常細胞のがん攻撃力強化 北大チームが化合物発見 予防薬に道/どうしん ウェブ/2015.10.28 - 06:30
北大遺伝子病制御研究所の研究チームは26日、初期段階のがんの治療や予防に役立つ低分子化合物を見つけることに成功したと発表した。この低分子化合物を、初期のがん細胞の周辺にある正常な細胞に加えることで、がん細胞を排除する能力が高まるという。研究チームは「初期のがん細胞を見つける診断が確立されれば、がん予防薬の開発につながる」と話している。
同研究所の藤田恭之教授(分子腫瘍)らの研究チームで、論文は20日付の英国の科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に公表した。人間の身体には少数の変異を持つ「がん前段階」の細胞が存在するが、それを予防的に排除する治療法は見つかっておらず、今回の発見で、薬によるがんの予防を実用化できる可能性が出てきた。研究チームによると、今回はスクリーニング(ふるい分け)という手法で、正常細胞が持っている変異細胞を攻撃する能力を促進させる低分子化合物を見つけた。この低分子化合物を実際にマウスや哺乳類の培養細胞に加えてみると、正常細胞の攻撃力が増すことを確認できた。
......( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)
<人間の身体には少数の変異を持つ「がん前段階」の細胞が存在するが、それを予防的に排除する治療法は見つかっておらず、今回の発見で、薬によるがんの予防を実用化できる可能性が出てきた> とある点が、なんとも興味深い。ただ、<少数の変異を持つ「がん前段階」の細胞> 所在そのものは一体どのように確認されるのであろうか...... (2015.10.29)
コメントする