"肝内胆管がん"でも、"この条件に合えば" 手術で5年生存率100%!――756人の経過から

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  「見つけにくく、有効な薬も少なく、治癒は困難なことが多い」という意味において "難治" だと称される "胆管がん" の恐さについては、これまでに何度も注意を向けてきた。

 ◆ 参照 当誌過去の "胆管がん" 関連記事

 (1) 肝機能異常の放置は禁物!意外に多い「胆管がん」!"難治の胆管がん"の早期発見は?!/当誌 2015.09.06

 (2) 難治の"胆道がん(胆管がん、胆のうがん)"!"遺伝子異常"を特定! (国立がんセンター)/当誌 2015.08.13

 (3) 働き盛りの命奪う「胆管がん」の厳しい現実!難しい早期発見!有効薬少、治癒は困難!/当誌 2015.07.16

 (4) 印刷会社従業員などが相次いで発症の"胆管がん問題"で、初の研究拠点!(大阪市立大)/当誌 2015.03.09


 今回注目する下記引用サイト記事肝内胆管癌でも、この条件に合えば手術で5年生存率100% 756人の経過から/MEDLEY/2015.11.18 は、そうした "難治" の "肝内胆管がん" であっても、  <がんの大きさが2cm以内で、周りのリンパ節に転移がなく、周りの血管や胆管にがんが広がっていないとき、5年生存率は100%でした。> という "限定条件付きの治癒率" について報じている。

 <肝内胆管がん注.1)はがんの中でも死亡につながりやすいとされますが、その程度は発見されたときにどれほど進行しているかによって違います。東京大学などの研究班が、治療を受けた患者のデータの解析から、進行の度合いを分類する基準を検討しました。  (注.1) 肝臓の内部の胆管(肝内胆管)に出来たがん。肝臓の外部の胆管(肝外胆管)に出来たがんとは区別される(胆管がん)。  ◆ 手術後の患者756人のデータを解析  この研究は、肝内胆管細胞がん治療後の経過を予測する分類基準を作るため肝内胆管細胞がんを取り除く手術を受けた患者756人の情報から、診断時の特徴と、その後の経過の関係を調べました。  ◆ 5年生存率は100%  次の結果が得られました。  全生存率のデータは、患者の生存を予測する最小P値アプローチで、2cmをカットオフ値としたときに最もよく層別化された。最大径2cm以内肝内胆管細胞がんがあり、リンパ節転移がなく脈管浸潤がない患者15人の5年生存率は100%であり、このコホートがT1と定義された。リンパ節転移がなく遠隔転移がない(N0M0)患者267人の予後因子の多変量解析から、腫瘍の数、動脈浸潤があること、主要胆管浸潤があることが有意で独立した予後因子とされた。  がんの大きさが2cm以内で、周りのリンパ節に転移がなく、周りの血管や胆管にがんが広がっていないとき、5年生存率は100%でした。  手術のあとの経過を予測することは、手術以外の治療法と比べてどちらを選ぶかを決めるためにきわめて重要です。より正確に予測できる基準が作られることで、治療の結果をよくすることにつながるかもしれません。> とある。

 肝内胆管癌でも、この条件に合えば手術で5年生存率100%  756人の経過から/MEDLEY/2015.11.18

 肝内胆管がん注.1)はがんの中でも死亡につながりやすいとされますが、その程度は発見されたときにどれほど進行しているかによって違います。東京大学などの研究班が、治療を受けた患者のデータの解析から、進行の度合いを分類する基準を検討しました。

 (注.1) 肝臓の内部の胆管(肝内胆管)に出来たがん。肝臓の外部の胆管(肝外胆管)に出来たがんとは区別される(胆管がん)。

◆ 手術後の患者756人のデータを解析

 この研究は、肝内胆管細胞がん治療後の経過を予測する分類基準を作るため肝内胆管細胞がんを取り除く手術を受けた患者756人の情報から、診断時の特徴と、その後の経過の関係を調べました

◆ 5年生存率は100%

 次の結果が得られました

 全生存率のデータは、患者の生存を予測する最小P値アプローチで、2cmをカットオフ値としたときに最もよく層別化された。最大径2cm以内肝内胆管細胞がんがあり、リンパ節転移がなく脈管浸潤がない患者15人の5年生存率は100%であり、このコホートがT1と定義された。リンパ節転移がなく遠隔転移がない(N0M0)患者267人の予後因子の多変量解析から、腫瘍の数、動脈浸潤があること、主要胆管浸潤があることが有意で独立した予後因子とされた。

 がんの大きさが2cm以内で、周りのリンパ節に転移がなく、周りの血管や胆管にがんが広がっていないとき、5年生存率は100%でした。


 手術のあとの経過を予測することは、手術以外の治療法と比べてどちらを選ぶかを決めるためにきわめて重要です。より正確に予測できる基準が作られることで、治療の結果をよくすることにつながるかもしれません。

◆ 参照文献

Proposal of a new staging system for intrahepatic cholangiocarcinoma: Analysis of surgical patients from a nationwide survey of the Liver Cancer Study Group of Japan.

Cancer. 2015 Oct 2 [Epub ahead of print]

[PMID: 26430782 ]


 "肝内胆管がん" の "恐さ" から逃れるためには、それが "困難" だとされている "早期発見!" によって、<がんの大きさが2cm以内で、周りのリンパ節に転移がなく、周りの血管や胆管にがんが広がっていない......> そのステージを逃さないことしかなさそうである...... (2015.11.20)













【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








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