何らかのかたちで "遺伝子操作" を実施して "がん治療" に役立てようとするアプローチは、もはや、めずらしいものではなくなっている。
◆ 参照 当誌過去の "遺伝子操作" 関連記事
(1) "がん免疫療法"新動向:"改変リンパ球"でがん攻撃!2年以内メド医師主導治験(山口大)/当誌 2015.10.01
(2) 寝たきり難病"芳香族アミノ酸脱炭酸酵素(AADC)欠損症"の15歳に遺伝子治療(自治医大)!/当誌 2015.07.04
(3) "遺伝子"(GJB2)注射で遺伝性難聴改善 マウスで成功、根本的治療法開発へ!(順天堂大)/当誌 2015.04.08
(4) 難病/進行性骨化性線維異形成症(FOP)患者の"iPS細胞" 遺伝子操作で修復!(京大チーム)/当誌 2015.03.14
(5) 病気などの"原因遺伝子"が次々明らかに! "遺伝子操作"が治療の決め手となる趨勢か?!/当誌 2013.09.12
今回注目する下記引用サイト記事 : 遺伝子操作細胞で英1歳女児の白血病を治療、世界初/AFP BB NEWS/2015.11.06 - 16:41 は、 <英ロンドン(London)のグレート・オーモンド・ストリート病院(GOSH)は5日、白血病を患う1歳女児に対し遺伝子操作した細胞を使ったがん治療を世界で初めて行い、成功した> と報じている。
<【11月6日 AFP】英ロンドン(London)のグレート・オーモンド・ストリート病院(GOSH)は5日、白血病を患う1歳女児に対し遺伝子操作した細胞を使ったがん治療を世界で初めて行い、成功したと発表した。 この女児レイラ・リチャーズ(Layla Richards)ちゃんは、生後わずか14週間で小児がんに多い急性リンパ性白血病と診断された。抗がん剤治療や骨髄移植が試みられたが、再発してしまい、レイラちゃんの両親は医師から終末期医療も考慮するようにと告げられていた。 そこへGOSHから新しい治療法の臨床試験を受けないかとの打診があった。 この治療法では、健康なドナーから提供された白血球とT細胞を操作し、薬剤耐性のある白血病細胞を攻撃・死滅させるよう改変。遺伝子操作された細胞「UCART19」をレイラちゃんに少量注入した。数週間後、効果があったことが両親に報告されたという。 医師団は、この実験的治療はまだ1回しか実施しておらず今後も成果の積み重ねが必要だとしつつ、極めて有効な治療法となる可能性があると指摘。GOSH顧問を務める免疫学者で、ロンドン大学(UCL)小児保健研究所(Institute of Child Health)の細胞・遺伝子治療の専門家、ワシーム・カシム(Waseem Qasim)教授は「再現できれば、白血病をはじめとするがん治療にとって非常に大きな前進だ」と述べている。(c)AFP> とある。
遺伝子操作細胞で英1歳女児の白血病を治療、世界初/AFP BB NEWS/2015.11.06 - 16:41
【11月6日 AFP】英ロンドン(London)のグレート・オーモンド・ストリート病院(GOSH)は5日、白血病を患う1歳女児に対し遺伝子操作した細胞を使ったがん治療を世界で初めて行い、成功したと発表した。
この女児レイラ・リチャーズ(Layla Richards)ちゃんは、生後わずか14週間で小児がんに多い急性リンパ性白血病と診断された。抗がん剤治療や骨髄移植が試みられたが、再発してしまい、レイラちゃんの両親は医師から終末期医療も考慮するようにと告げられていた。
そこへGOSHから新しい治療法の臨床試験を受けないかとの打診があった。
この治療法では、健康なドナーから提供された白血球とT細胞を操作し、薬剤耐性のある白血病細胞を攻撃・死滅させるよう改変。遺伝子操作された細胞「UCART19」をレイラちゃんに少量注入した。数週間後、効果があったことが両親に報告されたという。
医師団は、この実験的治療はまだ1回しか実施しておらず今後も成果の積み重ねが必要だとしつつ、極めて有効な治療法となる可能性があると指摘。GOSH顧問を務める免疫学者で、ロンドン大学(UCL)小児保健研究所(Institute of Child Health)の細胞・遺伝子治療の専門家、ワシーム・カシム(Waseem Qasim)教授は「再現できれば、白血病をはじめとするがん治療にとって非常に大きな前進だ」と述べている。
(c)AFP
<抗がん剤治療や骨髄移植が試みられたが、再発> という結果に終わっていた "急性リンパ性白血病" が、<遺伝子操作された細胞> の<少量注入> によって治療効果が発揮された! とは、まさに驚きだ。 有効な治療法へと実ることを期待したい...... (2015.11.09)
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