"脳梗塞" などで "脳神経細胞" がダメージを受けた場合の治療では、"脳神経細胞" の "損傷部分" を他の健在部分が "肩代り" することを目的とした "リハビリ治療" が中心となる。 だが、漸く、"損傷部分" 自体の "修復、再生" という、挑戦的な課題が視野に入ってきたようだ。
◆ 参照 当誌過去の "神経再生" 関連記事
(1) "神経再生"促すタンパク質特定!"脊髄損傷"の治療に期待!移植ではなく自己再生促す!/当誌 2015.02.13
(2) リハビリ治療しかなかった"脳梗塞後遺症"に治療薬!"神経再生"の再生医療用細胞製剤!/当誌 2013.03.11
今回注目する下記引用サイト記事 : 脳神経細胞再生、たんぱく質発見...新薬に期待も/yomiDr. ヨミドク/2015.10.30 は、 <脳の神経再生は、脳梗塞やアルツハイマー病などの治療法として有望視されているが、十分な効果を得られる治療法はまだ確立されていない> という現状にあって、<富山大大学院医学薬学研究部の山本誠士助教らは、脳の神経細胞再生に関わる複数のたんぱく質を発見。 脳梗塞患者などに有効な神経再生治療で応用でき、新薬開発につながる可能性がある> という新たな動向について報じている。
< 富山大大学院医学薬学研究部の山本誠士助教らは、脳の神経細胞再生に関わる複数のたんぱく質を発見したと発表した。 山本助教は「脳梗塞患者などに有効な神経再生治療で応用でき、新薬開発につながる可能性がある」と話している。論文は、近く米科学誌ステム・セルズ電子版に掲載される。 脳の神経再生は、脳梗塞やアルツハイマー病などの治療法として有望視されているが、十分な効果を得られる治療法はまだ確立されていない。 今回の山本助教らの研究では、脳梗塞となったマウスを使って、神経細胞にあるたんぱく質「PDGFR―β」が、脳神経の再生に及ぼす影響を解析。脳梗塞部に向かって、神経細胞に変化していく細胞が移動する過程を調べ、神経再生にたんぱく質の「インテグリンα3」と「CXCL12」が重要な役割を果たしていることを発見した。 また、梗塞部の血管周辺の細胞で、PDGFR―βが活性化することで、脳神経の再生が促進される可能性があることがわかった。 こうした脳の神経細胞再生にかかわる仕組みを今後、さらに詳しく解明することで、脳梗塞などの治療に役立つ新薬の開発につながる可能性があるとしている。 この研究は、山本助教のほか、同大の笹原正清教授、元同大大学院生の佐藤光氏が行った。 (2015年10月30日 読売新聞)> とある。
脳神経細胞再生、たんぱく質発見...新薬に期待も/yomiDr. ヨミドク/2015.10.30
富山大大学院医学薬学研究部の山本誠士助教らは、脳の神経細胞再生に関わる複数のたんぱく質を発見したと発表した。
山本助教は「脳梗塞患者などに有効な神経再生治療で応用でき、新薬開発につながる可能性がある」と話している。論文は、近く米科学誌ステム・セルズ電子版に掲載される。
脳の神経再生は、脳梗塞やアルツハイマー病などの治療法として有望視されているが、十分な効果を得られる治療法はまだ確立されていない。
今回の山本助教らの研究では、脳梗塞となったマウスを使って、神経細胞にあるたんぱく質「PDGFR―β」が、脳神経の再生に及ぼす影響を解析。脳梗塞部に向かって、神経細胞に変化していく細胞が移動する過程を調べ、神経再生にたんぱく質の「インテグリンα3」と「CXCL12」が重要な役割を果たしていることを発見した。
また、梗塞部の血管周辺の細胞で、PDGFR―βが活性化することで、脳神経の再生が促進される可能性があることがわかった。
こうした脳の神経細胞再生にかかわる仕組みを今後、さらに詳しく解明することで、脳梗塞などの治療に役立つ新薬の開発につながる可能性があるとしている。
この研究は、山本助教のほか、同大の笹原正清教授、元同大大学院生の佐藤光氏が行った。
(2015年10月30日 読売新聞)
"脳神経細胞再生" というアプローチは、漸く緒に就いたばかりかと思われるが、<梗塞部の血管周辺の細胞で、PDGFR―βが活性化することで、脳神経の再生が促進される可能性があることがわかった> とする研究成果には大いに期待したい...... (2015.11.01)
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