"がんの早期発見/早期治療" という考え方をさらに推し進めるなら、"がん(細胞)化" 直前、または "初期のがん細胞" の段階での予防対策をどうするかということになる。 現に、そうした研究も始められている。
◆ 参照 当誌過去の "正常細胞 がん細胞" 関連記事
○ <北大遺伝子病制御研究所の研究チームは26日、初期段階のがんの治療や予防に役立つ低分子化合物を見つけることに成功したと発表した。この低分子化合物を、初期のがん細胞の周辺にある正常な細胞に加えることで、がん細胞を排除する能力が高まるという。......人間の身体には少数の変異を持つ「がん前段階」の細胞が存在するが、それを予防的に排除する治療法は見つかっておらず、今回の発見で、薬によるがんの予防を実用化できる可能性が出てきた。 研究チームによると、今回はスクリーニング(ふるい分け)という手法で、正常細胞が持っている変異細胞を攻撃する能力を促進させる低分子化合物を見つけた。この低分子化合物を実際にマウスや哺乳類の培養細胞に加えてみると、正常細胞の攻撃力が増すことを確認できた。> ( 正常細胞による"がん攻撃力"強化!北大チームが"低分子化合物"発見!がん予防薬に道!/当誌 2015.10.29 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 前がん細胞の排除高める物質発見 北大、予防薬の開発に期待/【共同通信】/2015.11.12 - 16:20 は、 上記の関連記事と同一、または続報かと思われるが、 <体内でがん細胞に変化し得る「前がん細胞」を周囲の正常細胞が攻撃、排除する機能を高めてくれる化学物質を北海道大などの研究グループがイヌなどの細胞を使った実験で初めて発見した。がん予防薬の開発につながる可能性がある> と報じている。
<体内でがん細胞に変化し得る「前がん細胞」を周囲の正常細胞が攻撃、排除する機能を高めてくれる化学物質を北海道大などの研究グループがイヌなどの細胞を使った実験で初めて発見した。がん予防薬の開発につながる可能性がある。12日までに英科学誌電子版に発表した。 北大遺伝子病制御研究所の藤田恭之教授によると、イヌの培養細胞を人為的に前がん細胞に変化させ、その周囲にある正常細胞に約1万種の抗生物質などを投与し、それぞれ効果を調べていった。 この結果、抗生物質を改造した化学物質「VC1―8」が正常細胞への副作用が少なく、前がん細胞への攻撃力を高める効果が大きかった。> とある。
前がん細胞の排除高める物質発見 北大、予防薬の開発に期待/【共同通信】/2015.11.12 - 16:20
体内でがん細胞に変化し得る「前がん細胞」を周囲の正常細胞が攻撃、排除する機能を高めてくれる化学物質を北海道大などの研究グループがイヌなどの細胞を使った実験で初めて発見した。がん予防薬の開発につながる可能性がある。12日までに英科学誌電子版に発表した。
北大遺伝子病制御研究所の藤田恭之教授によると、イヌの培養細胞を人為的に前がん細胞に変化させ、その周囲にある正常細胞に約1万種の抗生物質などを投与し、それぞれ効果を調べていった。
この結果、抗生物質を改造した化学物質「VC1―8」が正常細胞への副作用が少なく、前がん細胞への攻撃力を高める効果が大きかった。
上記記事での "最新研究成果" としては、<体内でがん細胞に変化し得る「前がん細胞」を周囲の正常細胞が攻撃、排除する機能を高めてくれる化学物質> が "特定!"(<抗生物質を改造した化学物質「VC1―8」>)されたことの意義が大なのだと思われる。 "がん予防薬の開発" が待ち望まれる...... (2015.11.14)
コメントする