業務上で使う "化学物質によってがんが発症!" というケースでは、比較的最近、<印刷会社従業員などが相次いで発症の"胆管がん問題"> が衆目を集めた。
◆ 参照 当誌過去の "化学物質によって" 関連記事
○ <大阪市立大学は、化学物質によって起きる胆管がんについて専門的に研究する全国で初めての拠点を、来月、附属病院に設ける......> ( 印刷会社従業員などが相次いで発症の"胆管がん問題"で、初の研究拠点!(大阪市立大)/当誌 2015.03.09
今回注目する下記引用サイト記事 : ぼうこうがん 「マスクしていたが...」 がん発症、北陸の化学工場/毎日新聞/2015.12.19 は、 <化学メーカーの工場従業員と退職者の計5人がぼうこうがんを発症していることが18日、明らかになった。染料や顔料の原料になる化合物「芳香族アミン」の一種「オルト−トルイジン」が原因と疑われる。化学メーカーの担当者は「防じん・防毒マスクで対策し、換気もしていた」と話す> と報じている。 <5人は命に別条がある状態ではない> とされるものの、"がん発症" という事実を背負ったことにかわりはない。
< 化学メーカーの工場従業員と退職者の計5人がぼうこうがんを発症していることが18日、明らかになった。染料や顔料の原料になる化合物「芳香族アミン」の一種「オルト−トルイジン」が原因と疑われる。化学メーカーの担当者は「防じん・防毒マスクで対策し、換気もしていた」と話すが、労働現場の安全環境が改めて問われることになりそうだ。 化学メーカーによると、5人は命に別条がある状態ではない。北陸地方の工場では液体の芳香族アミンを他の原料とともに反応器に入れて熱し、ペースト状の「中間体」をつくり、機械で乾燥させて粉状になった製品を紙袋に詰めて顔料の原料として出荷する。発症した5人はこのうち乾燥から袋詰めの工程に従事していたという。 担当者は「オルト−トルイジンに発がん性があることはわかっていたが、加工の過程で違う製品になると考えていた。ただ、発がん性が全くなくなると思っていたわけではないのでマスクをしていた。国の検査には全面的に協力する」と話す。 一方、厚生労働省の要請を受け、業界団体、日本化学工業協会(東京都中央区)は18日、オルト−トルイジンを取り扱う際には換気や防毒マスクの着用といった対策を徹底するよう会員企業177社と79団体に呼びかけた。オルト−トルイジンを取り扱った経験がある従業員らに、ぼうこうがんに関する健康診断の受診を勧めるよう求めた。 労働者のがん発症事例としては、2012年に大阪市の印刷会社の元従業員5人が相次いで胆管がんを発症し、うち4人が死亡していたことが表面化。厚労省はインキ洗浄剤に含まれていた高濃度の化学物質に長期間さらされたことが原因とみて、この会社の関係者17人のほか、同様に胆管がんを発症した全国の印刷所の元従業員らを労災認定した。 【島田信幸、内橋寿明、黒田阿紗子】> とある。
ぼうこうがん 「マスクしていたが...」 がん発症、北陸の化学工場/毎日新聞/2015.12.19
化学メーカーの工場従業員と退職者の計5人がぼうこうがんを発症していることが18日、明らかになった。染料や顔料の原料になる化合物「芳香族アミン」の一種「オルト−トルイジン」が原因と疑われる。化学メーカーの担当者は「防じん・防毒マスクで対策し、換気もしていた」と話すが、労働現場の安全環境が改めて問われることになりそうだ。
化学メーカーによると、5人は命に別条がある状態ではない。北陸地方の工場では液体の芳香族アミンを他の原料とともに反応器に入れて熱し、ペースト状の「中間体」をつくり、機械で乾燥させて粉状になった製品を紙袋に詰めて顔料の原料として出荷する。発症した5人はこのうち乾燥から袋詰めの工程に従事していたという。
担当者は「オルト−トルイジンに発がん性があることはわかっていたが、加工の過程で違う製品になると考えていた。ただ、発がん性が全くなくなると思っていたわけではないのでマスクをしていた。国の検査には全面的に協力する」と話す。
一方、厚生労働省の要請を受け、業界団体、日本化学工業協会(東京都中央区)は18日、オルト−トルイジンを取り扱う際には換気や防毒マスクの着用といった対策を徹底するよう会員企業177社と79団体に呼びかけた。オルト−トルイジンを取り扱った経験がある従業員らに、ぼうこうがんに関する健康診断の受診を勧めるよう求めた。
労働者のがん発症事例としては、2012年に大阪市の印刷会社の元従業員5人が相次いで胆管がんを発症し、うち4人が死亡していたことが表面化。厚労省はインキ洗浄剤に含まれていた高濃度の化学物質に長期間さらされたことが原因とみて、この会社の関係者17人のほか、同様に胆管がんを発症した全国の印刷所の元従業員らを労災認定した。
【島田信幸、内橋寿明、黒田阿紗子】
"業務に伴ったがん発症" で思い起こされるのは、"建設作業アスベスト[石綿] → 肺がん" というケースであろう。 そして、悔やまれるのが、"建材アスベスト" に対する "使用禁止措置の遅れ!" だ。 先進国らしからぬ "放置行政" ほど恥ずかしいことはない...... (2015.12.20)
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