"糖尿病のみならず予備軍"でも"全がんのリスク高!HbA1c値とがんリスク (国がん研セ)

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 "糖尿病" の何が問題かと言えば、要するに、"合併症" が少なくないことであろう。 "糖尿病" が原因となって発症する病気として名前が挙がらなかった病気の方が、逆に少ないほどである。


 今回注目する下記引用サイト記事糖尿病予備軍でも全がんリスク高く-国がん/医療NEWS QLifePro/2015.12.24 - 15:00 は、  <HbA1cとがん罹患リスクとの関係 ( これまでの研究でも、糖尿病患者では大腸がん、膵がん、肝がん、子宮内膜がんなどのがん罹患リスクが1.5~4倍高く、全がんも約1.2倍高いと報告)> を調査した結果、<非糖尿病域および糖尿病域の高HbA1c値の群で全がんリスクが上昇していることがわかった> と報じている。

 <......糖尿病ががんのリスク因子だとすると、HbA1cはがんリスクと関連することが予想されるが、HbA1c値とがんリスクとの関連は十分にわかっていなかった。そこで、研究グループでは、この関係を「多目的コホート」の糖尿病調査のデータを用いて調べることを目的とした。  HbA1c値5%未満群でも肝がん、膵がんのリスク上昇  研究グループは、糖尿病調査で測定したHbA1cの値を用いて、5.0%未満、5.0~5.4%、5.5~5.9%、6.0~6.4%、6.5%以上、既知の糖尿病の6つの群に分けて、その後の全がんリスク、臓器別リスクを分析した。なお、2回の糖尿病調査に参加していた場合(研究対象者の35%)、2つのHbA1cの平均値を用いた。追跡期間中に1,955件のがんが発生した。  年齢、性別、喫煙歴、飲酒歴、野菜摂取、総エネルギー摂取、コーヒー摂取、心血管疾患の既往などを統計学的に調整したうえで、がんリスク(95%信頼区間)を計算。HbA1c値5.0~5.4%を基準「1.00」とした場合、5%未満のがんリスクが1.27倍、5.5~5.9%が1.01倍、6.0~6.4%が1.28倍、6.5%以上が1.43倍、既知の糖尿病が1.23倍で、非糖尿病域および糖尿病域の高HbA1c値の群で全がんリスクが上昇していることがわかった。低HbA1c値の群でも全がんリスクの上昇が見られた。  がん種別の分析では、非糖尿病域および糖尿病域の高HbA1c値の群で大腸がん、特に結腸がんのリスクが上昇しており、肝がんや膵がんでは、5%未満の低HbA1c値群でもリスク上昇が見られた。また、肝がんを除外すると、HbA1c値は直線的に全がんリスク上昇と関連していた。  今回の研究では、非糖尿病域の高HbA1c値群における全がんリスク上昇が示されており、糖尿病予防対策の重要性が一層示唆されたとしている。(遠藤るりこ)> とある。

 糖尿病予備軍でも全がんリスク高く-国がん/医療NEWS QLifePro/2015.12.24 - 15:00

 HbA1cとがんリスクとの関連調査

 国立がん研究センターは12月21日、多目的コホート研究「ヘモグロビンA1c(HbA1c)とがん罹患との関連」を公表した。研究成果は、「International Journal of Cancer」のWEB版にて、11月に先行公開された。

 研究グループは、1990と1993年に岩手県二戸、長野県佐久などの9保健所管内に在住で、1998~2000年度および2003~2005年度に実施した糖尿病調査に協力した人のうち、HbA1cのデータがあり、初回の調査時までにがんに罹患していなかった2万9,629人(男性1万1,336人、女性1万8,293人)を対象として、HbA1cとがん罹患リスクとの関係を調べた。

 これまでのコホート研究により糖尿病患者では大腸がん、膵がん、肝がん、子宮内膜がんなどのがん罹患リスクが1.5~4倍高く、全がんも約1.2倍高いと報告されている。糖尿病は慢性的な高血糖を特徴とする病気で、HbA1cは1~2か月間の血糖値を反映する血液検査値として知られている。そのため、HbA1c(6.5%以上)は糖尿病の診断基準のひとつとしても採用されている

 糖尿病ががんのリスク因子だとすると、HbA1cはがんリスクと関連することが予想されるが、HbA1c値とがんリスクとの関連は十分にわかっていなかった。そこで、研究グループでは、この関係を「多目的コホート」の糖尿病調査のデータを用いて調べることを目的とした。

HbA1c値5%未満群でも肝がん、膵がんのリスク上昇

 研究グループは、糖尿病調査で測定したHbA1cの値を用いて、5.0%未満、5.0~5.4%、5.5~5.9%、6.0~6.4%、6.5%以上、既知の糖尿病の6つの群に分けて、その後の全がんリスク、臓器別リスクを分析した。なお、2回の糖尿病調査に参加していた場合(研究対象者の35%)、2つのHbA1cの平均値を用いた。追跡期間中に1,955件のがんが発生した。

 年齢、性別、喫煙歴、飲酒歴、野菜摂取、総エネルギー摂取、コーヒー摂取、心血管疾患の既往などを統計学的に調整したうえで、がんリスク(95%信頼区間)を計算。HbA1c値5.0~5.4%を基準「1.00」とした場合、5%未満のがんリスクが1.27倍、5.5~5.9%が1.01倍、6.0~6.4%が1.28倍、6.5%以上が1.43倍、既知の糖尿病が1.23倍で、非糖尿病域および糖尿病域の高HbA1c値の群で全がんリスクが上昇していることがわかった。低HbA1c値の群でも全がんリスクの上昇が見られた

 がん種別の分析では、非糖尿病域および糖尿病域の高HbA1c値の群で大腸がん、特に結腸がんのリスクが上昇しており、肝がんや膵がんでは、5%未満の低HbA1c値群でもリスク上昇が見られた。また、肝がんを除外すると、HbA1c値は直線的に全がんリスク上昇と関連していた。

 今回の研究では、非糖尿病域の高HbA1c値群における全がんリスク上昇が示されており、糖尿病予防対策の重要性が一層示唆されたとしている。(遠藤るりこ)


 <肝がんを除外すると、HbA1c値は直線的に全がんリスク上昇と関連していた> とする分析結果の受けとめ方は人それぞれとなろうが、あえて "糖尿病とその予備軍" の状態であることに居直ることには意味がなさそうだ...... (2015.12.27)













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