"iPS 細胞" は、専ら "内臓臓器" の "再生" という視点で注目されがちであるが、"ウイルスに感染した細胞やがん細胞などを攻撃する免疫細胞(=T細胞)" を "再生" ( "若返りさせる" & "増殖" )させるというアプローチでも、"iPS 細胞" の技術の応用によって、成果が上がっている。( 下記の関連記事 (3)参照 )
◆ 参照 当誌過去の "キラーT細胞" 関連記事
(1) iPSで作った免疫細胞"キラーT細胞"投与で、マウスの"がん"縮小に成功!(東京大学)/当誌 2015.11.13
(2) 攻撃能力の落ちた"免疫細胞をiPS細胞に変えて増殖"!免疫細胞が若返り攻撃能力回復!/当誌 2015.08.31
(3) iPS細胞の技術応用で、がん細胞などを攻撃する免疫細胞の一種"T細胞"の若返りに成功!/当誌 2013.01.05
今回注目する下記引用サイト記事 : 協和発酵キリン、再生医療でがん治療 京大iPS研と/日本経済新聞/2015.12.03 - 00:06 は、冒頭にあるような <体の免疫力を高めてがんを攻撃するがん免疫療法> の開発で、<協和発酵キリンは京都大学iPS細胞研究所と提携し、がんやウイルスを攻撃する「キラーT細胞」をiPS細胞を用いて作製することを目指す> と報じている。
<協和発酵キリンは京都大学iPS細胞研究所と提携し、体の免疫力を高めてがんを攻撃するがん免疫療法の開発に乗り出した。協和発酵キリンがiPS細胞などの幹細胞を用いた再生医療を手掛けるのは初めて。再生医療を抗体医薬に続く将来の経営の柱に育てることを目指す。昨年施行した医薬品医療機器法により、国内大手製薬による再生医療への参入が活発になってきた。 このほど京大iPS細胞研究所と2年間の共同研究契約を締結し、2人の研究員を同研究所金子新研究室に派遣した。がんやウイルスを攻撃する「キラーT細胞」をiPS細胞を用いて作製することを目指す。体内にもともとあるキラーT細胞のうち、攻撃力が高いものを選び出し、iPS細胞で作り直す考え。無限に増やせるため、攻撃力を高めることができるという。 大手製薬企業でiPS細胞を用いたがん免疫療法を手掛けるのは協和発酵キリンが初めて。iPS細胞などの幹細胞を用いた再生医療では、武田薬品工業も京大iPS細胞研究所と10年間で200億円の研究費を投じる共同研究契約を結んだ。アステラス製薬も米ベンチャーを買収するなど動きが活発化している。 昨年秋の法改正で、生きた細胞を用いた再生医療製品が承認されやすくなった。このほど厚生労働省はテルモの心筋シートなど再生医療製品の価格も決め、発売すれば保険が適用される実績もできた。医薬品メーカーは再生医療製品を事業化するめどが立てやすくなり、長期的な収益の柱に育てようとしている。> とある。
協和発酵キリン、再生医療でがん治療 京大iPS研と /日本経済新聞/2015.12.03 - 00:06
協和発酵キリンは京都大学iPS細胞研究所と提携し、体の免疫力を高めてがんを攻撃するがん免疫療法の開発に乗り出した。協和発酵キリンがiPS細胞などの幹細胞を用いた再生医療を手掛けるのは初めて。再生医療を抗体医薬に続く将来の経営の柱に育てることを目指す。昨年施行した医薬品医療機器法により、国内大手製薬による再生医療への参入が活発になってきた。
このほど京大iPS細胞研究所と2年間の共同研究契約を締結し、2人の研究員を同研究所金子新研究室に派遣した。がんやウイルスを攻撃する「キラーT細胞」をiPS細胞を用いて作製することを目指す。体内にもともとあるキラーT細胞のうち、攻撃力が高いものを選び出し、iPS細胞で作り直す考え。無限に増やせるため、攻撃力を高めることができるという。
大手製薬企業でiPS細胞を用いたがん免疫療法を手掛けるのは協和発酵キリンが初めて。iPS細胞などの幹細胞を用いた再生医療では、武田薬品工業も京大iPS細胞研究所と10年間で200億円の研究費を投じる共同研究契約を結んだ。アステラス製薬も米ベンチャーを買収するなど動きが活発化している。
昨年秋の法改正で、生きた細胞を用いた再生医療製品が承認されやすくなった。このほど厚生労働省はテルモの心筋シートなど再生医療製品の価格も決め、発売すれば保険が適用される実績もできた。医薬品メーカーは再生医療製品を事業化するめどが立てやすくなり、長期的な収益の柱に育てようとしている。
<大手製薬企業でiPS細胞を用いたがん免疫療法を手掛けるのは協和発酵キリンが初めて> とある。 <昨年秋の法改正で、生きた細胞を用いた再生医療製品が承認されやすくなった> という事情が底流にあるようだ...... (2015.12.05)
コメントする