"がん狙い撃ち"放射線治療="ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)"、実用化に向け最終治験!

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 "がん細胞だけを狙い撃ちする放射線治療「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」" については、臨床研究段階から注目してきた。 "放射線治療" の "副作用" を克服し、最小限に留める新しい放射線治療法である。

 ◆ 参照 当誌過去の "BNCT" 関連記事

 (1) <がん細胞だけを狙い撃ちする放射線治療「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」を、顔や首にできる「頭頸(とうけい)部がん」の末期患者37人に行ったところ、半数以上でがんを消すことに成功したとの臨床研究結果を、大阪大や京都大などのチームがまとめた......> ( "中性子線&ホウ素"でがん狙い撃ち!頭頸部末期患者,半数以上で腫瘍消失!"BNCT"療法!/当誌 2015.10.30

 (2) <放射線治療は患部にX線などを照射してがん細胞の分裂を止め死滅させる。ただし周辺の正常な細胞にも影響するため疲労感、食欲不振や激しい吐き気、下痢などを引き起こすことがある。また場合によっては数十回の照射が必要なため、長い治療期間がかかる。副作用があるため照射できる総線量が限られる(治療回数に制限がある)こともデメリットだった。......それらの弱点を克服する新たな放射線治療の研究が進んでいる。その一つが、京都大学原子炉実験所で研究されている「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」だ。......> ( 次世代のがん治療法:放射線治療の一種「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」の拠点施設!/当誌 2015.03.30


 今回注目する下記引用サイト記事「がん狙い撃ち」治療、実用化に向け最終治験/yomiDr. ヨミドク/2016.01.06 は、  <国立がん研究センター中央病院(東京都)総合南東北病院(福島県)大阪医科大(大阪府)の3病院が今月から、がん細胞だけを狙い撃ちする放射線治療「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」の実用化に向けた最終段階の臨床試験(治験)を始める。悪性脳腫瘍を再発した患者を対象に、生存率などから治療効果を検証し、早ければ5年後に入院費などの一部保険がきく先進医療の認定を目指す> と報じている。

 <......BNCTは、がん細胞に取り込まれやすいホウ素薬剤を患者に点滴し、体への影響が少ない中性子線を照射する。ホウ素は、中性子線を吸収して核分裂した際に放射線を出し、がん細胞を内部からたたく。放射線の射程は細胞1個分ほどで、周囲の正常な細胞を傷つけにくいとされる。  大阪医科大などは2012年以降、中性子線を発生させる京都大の加速器を使い、第1段階の治験で安全性を確認。今月始まる最終段階の治験では、15年1月に総合南東北病院に設置された加速器も使い、BNCTの有効性を確かめる。  対象は、悪性神経膠腫(こうしゅ)と呼ばれる脳腫瘍患者のうち、エックス線や抗がん剤治療を受けた後に再発した人3施設で計約30人を募集する。ホウ素薬剤を点滴し、中性子線を最長1時間1回照射、1年後の生存率で効果を検証する。治験は19年7月まで行う予定。  治験の責任者を務める宮武伸一・大阪医科大がんセンター特務教授は「まずは脳腫瘍での治験で効果を確認したうえで、将来は肺がんなど他のがん患者にも使いたい」と話している。> とある。

 「がん狙い撃ち」治療、実用化に向け最終治験/yomiDr. ヨミドク/2016.01.06

  国立がん研究センター中央病院(東京都)総合南東北病院(福島県)大阪医科大(大阪府)の3病院が今月から、がん細胞だけを狙い撃ちする放射線治療「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」の実用化に向けた最終段階の臨床試験(治験)を始める。悪性脳腫瘍を再発した患者を対象に、生存率などから治療効果を検証し、早ければ5年後に入院費などの一部保険がきく先進医療の認定を目指す

 BNCTは、がん細胞に取り込まれやすいホウ素薬剤を患者に点滴し、体への影響が少ない中性子線を照射する。ホウ素は、中性子線を吸収して核分裂した際に放射線を出し、がん細胞を内部からたたく。放射線の射程は細胞1個分ほどで、周囲の正常な細胞を傷つけにくいとされる

 大阪医科大などは2012年以降、中性子線を発生させる京都大の加速器を使い、第1段階の治験で安全性を確認。今月始まる最終段階の治験では、15年1月に総合南東北病院に設置された加速器も使い、BNCTの有効性を確かめる。

 対象は、悪性神経膠腫(こうしゅ)と呼ばれる脳腫瘍患者のうち、エックス線や抗がん剤治療を受けた後に再発した人3施設で計約30人を募集する。ホウ素薬剤を点滴し、中性子線を最長1時間1回照射、1年後の生存率で効果を検証する。治験は19年7月まで行う予定。

 治験の責任者を務める宮武伸一・大阪医科大がんセンター特務教授は「まずは脳腫瘍での治験で効果を確認したうえで、将来は肺がんなど他のがん患者にも使いたい」と話している。

(2016年1月6日 読売新聞)


 "脳内のがん(脳腫瘍)" に対する放射線照射は、"サイバーナイフ" のような限定的照射であっても、周辺の正常脳細胞への影響という "副作用" が回避されにくいのが現状。 その点から言えば、上記記事のような "新たな放射線治療法" に期待が寄せられる...... (2016.01.09)













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