まるで "飲酒検査" のように、"吐く息" が含む微量の生体ガスを高感度センサーを使って、"がん" などの病気を診断するアプローチは、すでに注目されてきた。
◆ 参照 当誌過去の "がん,息" 関連記事
(1) <食道がん患者の吐く息の中に特定の物質が多く含まれるという研究を順天堂大上部消化管外科と生体分子研究室がまとめた。食道がん患者には、2―ブタノン、酢酸、アセトン、アセトニトリルという4種類の物質が多く含まれていることがわかった。......> ( "食道がん"患者の呼気に特定物質が多く含まれる!身体への負担少ない検査!(順天堂大)/当誌 2015.03.07 )
(2) <パナソニックは吐く息が含む微量の生体ガスで肺がんを検査する技術を開発した。がんがあるとわずかに出てくる成分を高感度のセンサーで検出する。飲酒検査のような呼気を使う方法で病気を見つける新たな試みだ。2020年をめどに実用化を目指す。......> ( 肺がん、"息"で検査! "微量ガス"センサーで検出! パナソニックが20年メド実用化!/当誌 2014.11.24 )
今回注目する下記引用サイト記事 : がん、息で手軽に診断...高精度センサー実用化へ/YOMIURI ONLINE/2016.01.09 - 14:50 は、そうした検査法の実用化のメドについてであり、 <人の息だけでがんや糖尿病などにかかっている疑いを診断できる高精度センサーが産官学合同で開発され、2022年にも実用化される見通し> と報じている。
<......将来的には、センサーをスマートフォンなどに組み込み、個人でも手軽にチェックできるようになる可能性もある。早期発見で、膨らむ医療費の抑制にもつながると期待される。 国立研究開発法人の物質・材料研究機構(NIMS、茨城県つくば市)が中心となって、呼気のにおいを分析し、含有物質を高精度で判別できる小型センサーを開発した。京セラ、NEC、住友精化、大阪大、スイスの精密機器メーカーと合同で実用化を進めている。 数ミリ四方の小さいチップであるセンサーに搭載された「膜」が呼気の特徴を検知し、がん患者の呼気に含まれる特有の物質の有無などをチェックしてがんの疑いがあるか判定する仕組みだ。センサーを搭載したり接続したりしたスマホやパソコンなどにグラフや数値で結果が示される。> とある。
がん、息で手軽に診断...高精度センサー実用化へ/YOMIURI ONLINE/2016.01.09 - 14:50
人の息だけでがんや糖尿病などにかかっている疑いを診断できる高精度センサーが産官学合同で開発され、2022年にも実用化される見通しとなった。
将来的には、センサーをスマートフォンなどに組み込み、個人でも手軽にチェックできるようになる可能性もある。早期発見で、膨らむ医療費の抑制にもつながると期待される。
国立研究開発法人の物質・材料研究機構(NIMS、茨城県つくば市)が中心となって、呼気のにおいを分析し、含有物質を高精度で判別できる小型センサーを開発した。京セラ、NEC、住友精化、大阪大、スイスの精密機器メーカーと合同で実用化を進めている。
数ミリ四方の小さいチップであるセンサーに搭載された「膜」が呼気の特徴を検知し、がん患者の呼気に含まれる特有の物質の有無などをチェックしてがんの疑いがあるか判定する仕組みだ。センサーを搭載したり接続したりしたスマホやパソコンなどにグラフや数値で結果が示される。
こうした <においセンサーによるがん検診> が、 "がんの早期発見" につながることは間違いなかろうが、その結果、<がんの死者数の減少、膨らむ医療費の抑制> をもたらすのかどうかについては、そう楽観できないのかもしれない...... (2016.01.12)
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