"保険適用" のなされることがふさわしいと考えられ、適用が待ち望まれる病気がある。 そのひとつに、<脳を覆う膜の内側で出血し、脳を圧迫して頭痛や歩行障害などを起こす慢性硬膜下血腫の一部で、「ブラッドパッチ(自家血硬膜外注入)」と呼ばれる治療> が指摘されてきていた。
◆ 参照 当誌過去の "ブラッドパッチ" 関連記事
○ <硬膜下血腫の患者45例にブラッドパッチ治療を行ったところ、8割にあたる36例で、手術などを必要とせず、病気が治った。高橋副部長は「ブラッドパッチは医療保険で認められておらず、早急に保険適用してほしい」と訴えている。 > ( "硬膜下血腫"("特発性低髄液圧症候群"を併発の場合)、「自分の血を注入」で劇的回復!/当誌 2015.10.19 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 「ブラッドパッチ」とロボット腎臓がん手術、保険適用を承認/yomiDr. ヨミドク/2016.01.28 は、 <激しい頭痛やめまいなどを起こす脳脊髄液減少症の「ブラッドパッチ(自家血硬膜外注入)療法」の保険適用> <手術支援ロボット「ダビンチ」を使った腎臓がん手術の保険適用> が、それぞれ承認されたと報じている。
<厚生労働相の諮問機関・中央社会保険医療協議会(中医協)は、激しい頭痛やめまいなどを起こす脳脊髄液減少症の「ブラッドパッチ(自家血硬膜外注入)療法」の保険適用を承認した。 脳脊髄液減少症は、頭部の強い衝撃などで脳や脊髄を包む硬膜から髄液が漏れて発症する。ブラッドパッチ療法は、硬膜の外に自分の血液を注入し、血液が凝固することで髄液の漏出部分をふさぐ。 小児がんに対する陽子線治療や、手術で切除できない骨や筋肉などにできる骨軟部腫瘍への重粒子線治療の保険適用も承認した。陽子線や重粒子線は放射線の一部で、これらを照射してピンポイントでがん細胞を死滅させる。現在は国の先進医療として約300万円の自己負担が必要だが、適用が始まる予定の4月からは負担が大幅に軽減される見通しだ。 このほか、手術支援ロボット「ダビンチ」を使った腎臓がん手術の保険適用も承認された。(2016年1月28日 読売新聞)> とある。
「ブラッドパッチ」とロボット腎臓がん手術、保険適用を承認/yomiDr. ヨミドク/2016.01.28
厚生労働相の諮問機関・中央社会保険医療協議会(中医協)は、激しい頭痛やめまいなどを起こす脳脊髄液減少症の「ブラッドパッチ(自家血硬膜外注入)療法」の保険適用を承認した。
脳脊髄液減少症は、頭部の強い衝撃などで脳や脊髄を包む硬膜から髄液が漏れて発症する。ブラッドパッチ療法は、硬膜の外に自分の血液を注入し、血液が凝固することで髄液の漏出部分をふさぐ。
小児がんに対する陽子線治療や、手術で切除できない骨や筋肉などにできる骨軟部腫瘍への重粒子線治療の保険適用も承認した。陽子線や重粒子線は放射線の一部で、これらを照射してピンポイントでがん細胞を死滅させる。現在は国の先進医療として約300万円の自己負担が必要だが、適用が始まる予定の4月からは負担が大幅に軽減される見通しだ。
このほか、手術支援ロボット「ダビンチ」を使った腎臓がん手術の保険適用も承認された。
(2016年1月28日 読売新聞)
<重粒子線治療の保険適用も承認> については、そもそも、粒子線治療:先進医療除外も!前立腺がんや一部の肝臓がんなど、学会、優位性示せず!/当誌 2015.08.09 という動向もあり、一概に喜べない面もありそうか...... (2016.01.30)
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