"薄毛・抜け毛" で悩む人は少なくなさそうだ。 しかし、残念なことに、こうした悩みに対する抜本的な手当ては登場していない。
◆ 参照 当誌過去の "毛髪,抜け毛" 関連記事
(1) 実は"TGF-β"という"サイトカイン"の仕業!"慢性疲労"の原因も、"抜け毛"の原因も!/当誌 2014.03.26
(2) "iPS細胞"使い髪の毛のもと/器官="毛包"を作り出す実験に成功!薄毛脱毛治療に応用!?/当誌 2013.01.25
今回注目する下記引用サイト記事 : 加齢による薄毛・脱毛、仕組み解明...東京医科歯科大/yomiDr. ヨミドク/2016.02.05 は、抜本的な手当てへの第一歩となるのか、 <加齢により薄毛や脱毛が起きる仕組みをマウス実験で解明したと、西村栄美・東京医科歯科大教授らの研究チームが発表した。あるたんぱく質の不足により、毛髪の元となる幹細胞が衰えるため> と報じている。
<......5日付の米科学誌「サイエンス」に論文が掲載される。 毛髪は、根元を覆っている毛包という器官を作る毛包幹細胞が、一定の周期ごとに分裂を繰り返すことで作られ、生え替わる。 研究チームが、マウスの毛包幹細胞を継続的に観察したところ、生後16か月ごろから幹細胞の一部が皮膚表面の細胞に変わり、フケやアカと一緒に落ち始めた。それと共に毛包は小さくなり、毛が細くなって失われていくことが分かった。 この現象は、加齢とともに幹細胞のDNA損傷が蓄積し、幹細胞の機能を保つのに重要なたんぱく質「17型コラーゲン」の分解が進むことで起きていた。 健康な大人の頭皮を分析したところ、マウスと似た現象が確認できた。 放射線治療による脱毛も同じメカニズムで起きることを、研究チームはマウス実験で確認しており、西村教授は「研究を進め、加齢やがん治療による脱毛を防ぐ創薬につなげたい」と話している。 (2016年2月5日 読売新聞)> とある。
加齢による薄毛・脱毛、仕組み解明...東京医科歯科大/yomiDr. ヨミドク/2016.02.05
加齢により薄毛や脱毛が起きる仕組みをマウス実験で解明したと、西村栄美・東京医科歯科大教授らの研究チームが発表した。あるたんぱく質の不足により、毛髪の元となる幹細胞が衰えるためで、5日付の米科学誌「サイエンス」に論文が掲載される。
毛髪は、根元を覆っている毛包という器官を作る毛包幹細胞が、一定の周期ごとに分裂を繰り返すことで作られ、生え替わる。
研究チームが、マウスの毛包幹細胞を継続的に観察したところ、生後16か月ごろから幹細胞の一部が皮膚表面の細胞に変わり、フケやアカと一緒に落ち始めた。それと共に毛包は小さくなり、毛が細くなって失われていくことが分かった。
この現象は、加齢とともに幹細胞のDNA損傷が蓄積し、幹細胞の機能を保つのに重要なたんぱく質「17型コラーゲン」の分解が進むことで起きていた。
健康な大人の頭皮を分析したところ、マウスと似た現象が確認できた。
放射線治療による脱毛も同じメカニズムで起きることを、研究チームはマウス実験で確認しており、西村教授は「研究を進め、加齢やがん治療による脱毛を防ぐ創薬につなげたい」と話している。
(2016年2月5日 読売新聞)
今回の、"加齢による薄毛や脱毛" の根本的な原因に迫るその仕組み解明は、今後、"小手先技ではない改善治療薬" を生み出すものと期待される...... (2016.02.08)
コメントする