"アスベストを吸引して肺に発生するがんの一種「中皮腫」" の社会的問題の一つは、やはり "的確な診断" に基づく "迅速な労災認定" かと思われる。 が、「中皮腫」として診断されなければ何も始まらないわけだ......
今回注目する下記引用サイト記事 : (神奈川)県立がんセンター 中皮腫にできるたんぱく質発見 抗体の開発にも成功 は、 <(神奈川)県立がんセンターは、アスベストを吸引して肺に発生するがんの一種「中皮腫」の表面にしかできないたんぱく質を発見したと発表した。これに伴い、99%の確率で中皮腫の診断を可能とする抗体の開発にも成功したという。同センターは「的確な診断と早期治療の実現、迅速な労災認定が可能となる大きな発見」としている。【大場弘行】> と報じている。
<......同センターと東京大との共同研究。中皮腫の治療は早期の手術が有効とされるが、広範囲に広がるためCT画像で見分けるのが難しいうえ、複数の抗体を使っても類似のがんと誤診してしまうケースがあり診断が難しかった。 こうした課題を解決しようと、同センター臨床研究所の辻祥太郎主任研究員が約3年前、マウスを使った実験で中皮腫に反応する抗体を開発。この抗体を使い、中皮腫の表面にできる特殊なたんぱく質を特定したという。 研究の成果は2月に特許申請しており、2016年度内に、提携する企業が病理診断薬の製品化を予定している。また、臨床試験などを経て抗体を使った治療の実現や健康診断での活用を目指すという。 同センター臨床研究所の今井浩三所長は「抗体はこれまでの診断を大きく変え、治療に応用できたら特効薬になる。アスベスト被害は日本に限らず中国や東南アジアなどでも出る恐れがあり、実用化を急ぎたい」と話した> とある。
(神奈川)県立がんセンター 中皮腫にできるたんぱく質発見 抗体の開発にも成功/毎日新聞(地方版)/2016.03.26
県立がんセンターは、アスベストを吸引して肺に発生するがんの一種「中皮腫」の表面にしかできないたんぱく質を発見したと発表した。これに伴い、99%の確率で中皮腫の診断を可能とする抗体の開発にも成功したという。同センターは「的確な診断と早期治療の実現、迅速な労災認定が可能となる大きな発見」としている。【大場弘行】
同センターと東京大との共同研究。中皮腫の治療は早期の手術が有効とされるが、広範囲に広がるためCT画像で見分けるのが難しいうえ、複数の抗体を使っても類似のがんと誤診してしまうケースがあり診断が難しかった。
こうした課題を解決しようと、同センター臨床研究所の辻祥太郎主任研究員が約3年前、マウスを使った実験で中皮腫に反応する抗体を開発。この抗体を使い、中皮腫の表面にできる特殊なたんぱく質を特定したという。
研究の成果は2月に特許申請しており、2016年度内に、提携する企業が病理診断薬の製品化を予定している。また、臨床試験などを経て抗体を使った治療の実現や健康診断での活用を目指すという。
同センター臨床研究所の今井浩三所長は「抗体はこれまでの診断を大きく変え、治療に応用できたら特効薬になる。アスベスト被害は日本に限らず中国や東南アジアなどでも出る恐れがあり、実用化を急ぎたい」と話した。
"今回の成果" が "貴重な意味" を持つのは、<99%の確率で中皮腫の診断を可能とする> ことで、<的確な診断と早期治療の実現、迅速な労災認定が可能となる> という点である、に違いない...... (2016.03.29)
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