"がんの早期発見のための診断手法" がさまざまに開発されている。その中でも、"線虫" を活用して、"尿一滴" から行う "がん診断" が、話題となってきた。
◆ 参照 当誌過去の "線虫" 関連記事
(1) 尿1滴での"線虫"活用のがん診断手法"n-nose"!苦痛なく簡便で素早く低コスト目指し!/当誌 2015.09.13
(2) がんを"尿の匂い"で発見!匂いをかぎ分ける"線虫"を利用!実用化を目指す!(九大など)/当誌 2015.03.16
今回注目する下記引用サイト記事 : 線虫でがん早期発見、九大助教がベンチャー設立/日本経済新聞/2016.03.06 - 23:48 は、 <体長1ミリメートルほどの線虫を使ってがんを早期発見する新手法を開発した九州大学の広津崇亮助教は、この手法を事業化するベンチャーのスマートエレガンス(福岡県久留米市)を設立し、3月から活動を開始した。線虫を使って尿のわずかな臭いの違いを判別する手法で、患者の負担が少ない。国内の病院と臨床試験を進め、3年後の実用化を目指す> と報じている。
<......線虫はイヌと同様、嗅覚に優れている。がん患者と健常者の尿をかぎ分け、がん患者の尿を好んで寄りつく性質がある。大腸がんや胃がん、乳がん患者と健常者の尿をかがせる実験では、がん患者の95%を見つけることができた。線虫は冷凍保存でき、血液検査に比べてコストも安い。 スマートエレガンスは医師の田村拓也氏が社長となり、広津助教は取締役に就任した。今後はがん患者200~300人を対象にした臨床試験を国内の病院と進め、手法の有用性を確かめる。健常者についてのデータも集積し、検査にかかるコストを見極めたうえで事業化する。> とある。
線虫でがん早期発見、九大助教がベンチャー設立/日本経済新聞/2016.03.06 - 23:48
体長1ミリメートルほどの線虫を使ってがんを早期発見する新手法を開発した九州大学の広津崇亮助教は、この手法を事業化するベンチャーのスマートエレガンス(福岡県久留米市)を設立し、3月から活動を開始した。線虫を使って尿のわずかな臭いの違いを判別する手法で、患者の負担が少ない。国内の病院と臨床試験を進め、3年後の実用化を目指す。
線虫はイヌと同様、嗅覚に優れている。がん患者と健常者の尿をかぎ分け、がん患者の尿を好んで寄りつく性質がある。大腸がんや胃がん、乳がん患者と健常者の尿をかがせる実験では、がん患者の95%を見つけることができた。線虫は冷凍保存でき、血液検査に比べてコストも安い。
スマートエレガンスは医師の田村拓也氏が社長となり、広津助教は取締役に就任した。今後はがん患者200~300人を対象にした臨床試験を国内の病院と進め、手法の有用性を確かめる。健常者についてのデータも集積し、検査にかかるコストを見極めたうえで事業化する。
"がんの早期発見" と、そのための "がん検診" が推進されている。 ただ、そこでの課題は、"より簡便で低コストな検診方法" が必要だと考えられている。 上記記事にある "線虫" を活用した "尿一滴" から行う "がん診断" に、少なからぬ期待が寄せられている理由だ...... (2016.03.08)
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