従来、心臓の僧帽弁膜症の手術では、<ブタやウシの組織で作る「生体弁」や炭素素材などでできた「機械弁」の人工弁に置き換える> 手法が採られ、残念なことに合併症のリスクやそのほかの随伴する問題が避けられなかったといわれる。
今回注目する下記引用サイト記事 : 心臓僧帽弁膜症に新手術法、心膜で弁作製...患者の負担減/yomiDr. ヨミドク/2016.03.14 は、 <榊原記念病院(東京都府中市)は、心臓の僧帽弁膜症患者に対する新たな手術方法を開発したと発表した。いたんだ僧帽弁の代わりに、心臓を包む心膜で弁を作製する方法で、従来の「人工弁」より利点が大きいという> と報じている。
<......僧帽弁膜症は左心房と左心室の間にある僧帽弁の働きが悪くなり、血液の逆流などを生じる病気。 治療では弁を修復する弁形成手術を行うが、全体の約4割の患者は弁のいたみが大きいため、ブタやウシの組織で作る「生体弁」や炭素素材などでできた「機械弁」の人工弁に置き換える。 しかし、合併症のリスクがあるほか、生体弁では再手術が必要になる場合があり、機械弁では血液の塊ができるのを防ぐ薬の服用が必要となる。 同病院先進医療研究室の加瀬川均室長らは患者の心膜を採取し、体外で弁を作製した後、僧帽弁と置き換える手術方法を開発した。自分の体の組織を使うので拒絶反応がなく、服薬も不要。生体弁は1個約90万円、機械弁は約81万円するが、この弁だと約27万円で作製でき、医療費も節約できるという。 2011年から臨床研究を開始し、12例を実施。今後1年間で同病院など全国6病院で25例を予定している。同病院は「国内で年間約5700人の患者に適用可能とみられる。再手術や服薬など患者の負担を軽減できるのは大きい」としている。 (2016年3月14日 読売新聞)> とある。
心臓僧帽弁膜症に新手術法、心膜で弁作製...患者の負担減/yomiDr. ヨミドク/2016.03.14
榊原記念病院(東京都府中市)は、心臓の僧帽弁膜症患者に対する新たな手術方法を開発したと発表した。いたんだ僧帽弁の代わりに、心臓を包む心膜で弁を作製する方法で、従来の「人工弁」より利点が大きいという。
僧帽弁膜症は左心房と左心室の間にある僧帽弁の働きが悪くなり、血液の逆流などを生じる病気。
治療では弁を修復する弁形成手術を行うが、全体の約4割の患者は弁のいたみが大きいため、ブタやウシの組織で作る「生体弁」や炭素素材などでできた「機械弁」の人工弁に置き換える。
しかし、合併症のリスクがあるほか、生体弁では再手術が必要になる場合があり、機械弁では血液の塊ができるのを防ぐ薬の服用が必要となる。
同病院先進医療研究室の加瀬川均室長らは患者の心膜を採取し、体外で弁を作製した後、僧帽弁と置き換える手術方法を開発した。自分の体の組織を使うので拒絶反応がなく、服薬も不要。生体弁は1個約90万円、機械弁は約81万円するが、この弁だと約27万円で作製でき、医療費も節約できるという。
2011年から臨床研究を開始し、12例を実施。今後1年間で同病院など全国6病院で25例を予定している。同病院は「国内で年間約5700人の患者に適用可能とみられる。再手術や服薬など患者の負担を軽減できるのは大きい」としている。
(2016年3月14日 読売新聞)
上記記事での "新たな手術方法" の要点は、<患者の心膜を採取し、体外で弁を作製した後、僧帽弁と置き換える手術方法を開発。自分の体の組織を使うので拒絶反応がなく、服薬も不要> とされる点であるが、おまけに<この弁だと約27万円で作製でき、医療費も節約できる> という点にも関心が向く...... (2016.03.16)
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