"網膜色素変性症" や "加齢黄斑変性症" での失明は、光を受け取る視細胞が損なわれるが、脳に情報を伝える神経節細胞は正常な状態のままである。したがって、光を受け取る機能が回復できれば、見えるようになる。 そこから、"光を受け取る視細胞" の回復が注目されるわけだ。
◆ 参照 当誌過去の "網膜色素変性症" 関連記事
(1) <≪緑藻に光を感じる遺伝子がある≫ という事実、そして、これを応用すれば、脳に情報を伝える神経節細胞が正常な状態のままの場合には、視覚の回復が望める!という研究成果......> ( 失明や視力低下する難病「網膜色素変性症」治療手法を使った臨床応用開始!(岩手大)/当誌 2016.02.24 )
(2) 藻の遺伝子注入での視覚回復研究/"幅広い色をも感知"できる視覚回復に成功(岩手大)!/当誌 2014.05.15
今回注目する下記引用サイト記事 : 藻の遺伝子で視覚回復臨床試験 世界初、米チームが実施へ/共同通信/2016.03.19 - 18:19 は、 <【ワシントン共同】米テキサス州のサウスウエスト網膜財団などのチームが、光を感じる網膜の異常で著しく視力が低下した人や失明した患者の目に緑藻の遺伝子を入れて、視覚の回復を目指す治療の臨床試験を近く実施することが19日、分かった。チームによると、この遺伝子治療の臨床試験は世界初という> と報じている。
<......網膜の細胞の代わりに、緑藻遺伝子が作り出すタンパク質が光を感知する仕組み。ラットなどの動物実験で有効性が確認された。 治療は、網膜の最深部で光を感じる「視細胞」が変性し機能を失う「網膜色素変性症」の患者が対象。最大15人に緑藻の一種の遺伝子を目に注射し、網膜の細胞に入れる> とある。
藻の遺伝子で視覚回復臨床試験 世界初、米チームが実施へ/共同通信/2016.03.19 - 18:19
【ワシントン共同】米テキサス州のサウスウエスト網膜財団などのチームが、光を感じる網膜の異常で著しく視力が低下した人や失明した患者の目に緑藻の遺伝子を入れて、視覚の回復を目指す治療の臨床試験を近く実施することが19日、分かった。チームによると、この遺伝子治療の臨床試験は世界初という。
網膜の細胞の代わりに、緑藻遺伝子が作り出すタンパク質が光を感知する仕組み。ラットなどの動物実験で有効性が確認された。
治療は、網膜の最深部で光を感じる「視細胞」が変性し機能を失う「網膜色素変性症」の患者が対象。最大15人に緑藻の一種の遺伝子を目に注射し、網膜の細胞に入れる。
<緑藻の遺伝子を入れて、視覚の回復を目指す治療の臨床試験> は、<世界初> だそうだ。 動物実験での有効性がしっかりと再現されることを期待したい...... (2016.03.22)
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