がんの治療にも、<科学的な根拠に基づき推奨される・標準治療> があるとされる。 "抗がん剤"(の副作用)などに対する受けとめ方、評価が分かれる現状にあって、そうした "標準治療" の実施状況に関心が寄せられてもムリはないのかも......。
今回注目する下記引用サイト記事 : 抗がん剤に吐き気止め7割 標準治療の実態調査/共同通信/2016.05.26 - 00:12 は、 <国立がん研究センターは26日、科学的な根拠に基づき推奨されるがんの標準治療が、主要な医療機関でどの程度実施されているかをまとめ、公表した。吐き気を催す抗がん剤を使う際、推奨通りに吐き気止めを投与したか、投与を検討した症例は7割にとどまった> と報じている。
<......一方、進行度を示すステージ2や3の胃がん、ステージ3の大腸がんに対する手術後の抗がん剤療法は9割に達するなど、臓器別では標準治療の普及が進んでいる様子もうかがえた。 調査では、2012年に全国232のがん診療連携拠点病院などでがんと診断された約31万人分のデータから9種類の標準治療を選んで実施率を算出した> とある。
抗がん剤に吐き気止め7割 標準治療の実態調査/共同通信/2016.05.26 - 00:12
国立がん研究センターは26日、科学的な根拠に基づき推奨されるがんの標準治療が、主要な医療機関でどの程度実施されているかをまとめ、公表した。吐き気を催す抗がん剤を使う際、推奨通りに吐き気止めを投与したか、投与を検討した症例は7割にとどまった。
一方、進行度を示すステージ2や3の胃がん、ステージ3の大腸がんに対する手術後の抗がん剤療法は9割に達するなど、臓器別では標準治療の普及が進んでいる様子もうかがえた。
調査では、2012年に全国232のがん診療連携拠点病院などでがんと診断された約31万人分のデータから9種類の標準治療を選んで実施率を算出した。
"標準治療" の実施状況のうち、<抗がん剤に吐き気止め7割> という点は、例示の一部なのであろうが、むしろ注意を喚起する。 "生活の質" という観点からすれば、"吐き気止め" は、あって然るべきとも考えられるが、"吐き気" という "一種のアラーム" が抑えられるとなれば、"抗がん剤の副作用" に対する警戒心をはぐらかせてしまうという恐い結果につながるのではないか......、と。 また、そもそも <科学的な根拠> 自体は、どのような "エビデンス"によって担保されているのであろうか...... (2016.05.27)
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