増大の一途を辿り、その数は世界で約四億人と言われている "糖尿病" は、"予防法/治療法" に決定打が無い中で、様々なかたちでの研究が進められている。
今回注目する下記引用サイト記事 : は、 <三重大学は十七日、プロテインSというタンパク質に、糖尿病の進行を抑制する働きがあることが分かったと発表した。合併症の進行を遅らせ、インスリンの効果を高めることから、従来の治療法を組み合わせた新しい糖尿病の治療法につながる可能性があるという> と報じている。
<......プロテインSは、血液の凝固を防ぐ物質であることから、血栓症や脳梗塞などの病気で注目されていたが、糖尿病との関係が証明されたのは初めて。膵臓(すいぞう)内でインスリンを産生する細胞が破壊されるのを防ぐため、糖尿病の進行を抑えることができる。 同大大学院医学系研究科免疫学のガバザ・エステバン教授(57)と安間太郎助教(33)らは、マウスに人のプロテインSを過剰摂取させ、血糖値を測定。プロテインSを摂取したマウスは野生のマウスに比べ、血糖値が上昇しなかった。副作用も認められなかったという。 記者会見した三重大医学部の矢野裕准教授(56)は「インスリンのコントロールがしやすくなり、糖尿病患者全般に有効な治療法になる」と期待を寄せる。 製剤化したプロテインSを投薬する方法や体内のプロテインSの産生量を増やす方法などを検討中で、臨床試験などを経て、実用化を目指す。......> とある。
糖尿病の進行抑制 三重大 タンパク質を発見/伊勢新聞/2016.05.18
【津】
三重大学は十七日、プロテインSというタンパク質に、糖尿病の進行を抑制する働きがあることが分かったと発表した。合併症の進行を遅らせ、インスリンの効果を高めることから、従来の治療法を組み合わせた新しい糖尿病の治療法につながる可能性があるという。プロテインSは、血液の凝固を防ぐ物質であることから、血栓症や脳梗塞などの病気で注目されていたが、糖尿病との関係が証明されたのは初めて。膵臓(すいぞう)内でインスリンを産生する細胞が破壊されるのを防ぐため、糖尿病の進行を抑えることができる。
同大大学院医学系研究科免疫学のガバザ・エステバン教授(57)と安間太郎助教(33)らは、マウスに人のプロテインSを過剰摂取させ、血糖値を測定。プロテインSを摂取したマウスは野生のマウスに比べ、血糖値が上昇しなかった。副作用も認められなかったという。
記者会見した三重大医学部の矢野裕准教授(56)は「インスリンのコントロールがしやすくなり、糖尿病患者全般に有効な治療法になる」と期待を寄せる。
製剤化したプロテインSを投薬する方法や体内のプロテインSの産生量を増やす方法などを検討中で、臨床試験などを経て、実用化を目指す。......
( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)
"糖尿病の進行抑制" に向けた新治療法として期待されている今回研究成果は、<製剤化したプロテインSを投薬する方法や体内のプロテインSの産生量を増やす方法などを検討中> の段階だそうだが、実用化が促進される成果が蓄積されることを望みたい...... (2016.05.21)
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